NO.012
発行年月日:2004/12/16

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電機業界に「塩ビ復権」の兆し
松下電器、塩ビ全廃を事実上撤回へ

「エコプロダクツ2004」に出展しました。

まちかど妙報室 −その3:レストラン EAT−
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編集後記

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電機業界に「塩ビ復権」の兆し

松下電器、塩ビ全廃を事実上撤回へ


 12月11日の日経新聞は、松下電器産業(株)が、従来表明していた2005年度末に塩ビの使用を全廃するという基本方針を、部品によっては対象外とし、あるいは廃止時期を1年先送りする方針に変更した、と報じました。

 電子・電機業界では、ヨーロッパのEU(欧州連合)で施行が迫っているRoHS規制を先取りする形で、鉛、カドミウム、6価クロム、水銀、一部の臭素系難燃剤など6種類の化学物質を、自社の関連製品からフェイズアウトする計画が進んでいます。2003年に松下電器は、これら法律で規制される6種類に加えて、塩ビ製品も使用禁止にする、という方針を公表し、その実施に向けて検討を続けて来ました。

 塩ビ製品を禁止項目に加えた理由は、同紙の報道によると、「燃焼条件によっては焼却時にダイオキシンが発生する可能性がある」ということと、「環境ホルモンの疑いがある物質が混入している懸念がある」ため、とされています。

 これらの理由は、科学的根拠に乏しいことが数年前から指摘されており、今では数々のデータによって、その根拠のなさが明らかになっています。
 ダイオキシン問題については、この欄で私たちが繰り返し主張してきたとおり、「何を燃やすかではなく、どのように燃やすかの問題」であり、このことはここ数年間のダイオキシン対策特別措置法の進展によって、いまや日本全国の発生量が一時のわずか数%にまで減少してきていることから見ても、誰の目にも疑いようのない事実であることが明白になってきています。
 環境ホルモンの問題にしても、いわゆる「疑い」がかかっていた、フタル酸系の可塑剤について政府は、数年に渡る研究の結果として、「明らかな内分泌撹乱影響は認められなかった」との公式コメントを公表し、この点でのいわば安全宣言をしています。

 こういった状況について、私たちは先般来、松下電器に対し事情説明を繰り返し、科学的事実に基づいた政策決定をされることをお願いしてきましたが、今回、同社がこのような判断をされたことに対し、大きな敬意を表するところです。

 どの企業でも、どんな製品でも、素材の選定に当たっては、その用途に最適なものを選ぶのは当然のことです。塩ビよりもその用途に適した素材がある場合には、塩ビからその素材に変更するのは当たり前です。しかし、用途的には塩ビが最適であるにもかかわらず、科学的事実に基づかない理由で、塩ビが採用拒否されることについては、私たちは、納得いきません。

 塩ビについては数年前、ダイオキシン問題や環境ホルモン問題で、事実とは異なる情報によって世間で騒がれたため、産業界でも塩ビ製品の使用を躊躇し、あるいは使用を制限する動きがありました。この流れは今でも続いています。
 しかし、上記のように、ダイオキシン問題や環境ホルモンについては、その後科学的事実が明らかになり、塩ビに向けられた冤罪は晴れました。どうか、安心して塩ビ製品を使っていただきたい。私たちは切に、そう望みます。



「エコプロダクツ2004」に出展しました。

 東京ビッグサイトで第6回目のエコプロダクツ展が、12月9日(木)から11日(土)までの3日間開催されました。環境に
優しい各種製品・サービスを一堂に集めた展示会で、今回は450以上の企業・団体が出展していますが、当協会も展示ブースを出し、使用済み塩ビ製品から作った各種リサイクル製品を展示しました。また住宅の高断熱化により省エネ化に効果の大きい塩ビ樹脂サッシなどの展示を行いました。

 今回展示した塩ビリサイクル製品や新しい塩ビ製エコ商品をご覧いただければと思い、出展されていた製品の写真を撮ってきましたのでご覧ください。

 使用済み塩ビパイプから作ったREP再生管(再生原料無垢の再生管)や、再生塩ビ三層管(内外表面はバージンの樹脂で、中のアンコの部分に再生塩ビが使われています)や、塩ビブロック(壁紙から作られたレンガのようなブロックで色合いも上品で、軽量のため屋上緑化の花壇の縁取りなどに使われます)や、使用済み農業用フイルム(農ビ)からリサイクルされた住宅用床材などを展示しました。

 また、リサイクル製品ではございませんが、これからの新しいエコ商品として展示しましたのは、塩ビ樹脂サッシ(複層ガラスと組み合わせることにより、住宅の窓部分からの熱の移動が大きく減り、省エネ化に貢献します。サッシメーカーの展示ブースでも塩ビ樹脂を使ったサッシが断熱性と同時に結露せず衛生的なため、単純なアルミサッシの代わりに展示用に使われていました)商品や、塩ビ樹脂サイディング(塩ビ樹脂で作った住宅の外壁材で、軽量で耐久性に優れ米国などでは広く普及していますが、国内ではまだまだこれからでしょう。色調も豊富に取り揃えております)エコ商品など、来場者に興味深く見ていただけたようでした。樹脂サッシと樹脂サイディングは、未だ使用済み廃棄物が発生しておりませんが、最初からリサイクルシステムを視野に入れた商品です。

 展示ブースに来られた方々にいろいろ話しかけてみると、ほとんどの方は塩ビ樹脂サッシの存在を知らないようでしたし、また塩ビ樹脂そのものについても「ダイオキシン等の問題からできるだけ使わない方がよい」というような、数年前の考え方そのままの理解である方がけっこうおられました。廃棄物焼却炉から排出されるダイオキシンの総量は、平成9年度の発生量から今日では98%程度にまで削減が進んで問題解決されておりますが、このような事実はあまり報道されないこともあってご存知ないようでした。
 塩ビ樹脂サッシが地球温暖化対策にも効果があるということがあまり知られていないのと同様に、今後とも一層の情報提供が必要であると認識を新たにしました。


まちかど妙報室

まちかど妙報室 −その3:レストラン EAT−


 その日ももう昼過ぎ、暑い夏の盛りに都内散歩を4時間も続けているので、疲れと空腹で食事しながら休憩する処を物色しはじめたときでした。ふと目に入ったのが落ち着いた白色タイル張りのしゃれたビル。2階はムード溢れるレストランでした。この服装じゃあ、あの店には入れないな。と思いながらその店の名前を見て目がテン!になりました。なんと、「RESTAURANT EAT」と書いてあるではないですか。正にその通り!これが食堂ですよとのストレートそのものの主張。
 本質をズバリ言うことはなかなかに少なく、耳障りは良くて何となくそれらしいことを言ったり書いたりすることが横行しています。こうした風潮が正しい事実を伝えず、間違ったうわさを流してしまう結果につながっています。化学物質をビジネスにする私たちは、正々堂々とこれが本当だ!とはっきり言いましょう。繰り返し、繰り返し。そんな努力が未だ足りないよ、とこのレストランは教えてくれるみたいでした。そのレストランに入ったかですって?全面汗だらけのTシャツ姿ではやっぱり気が引けて入りませんでした。何?突貫精神が足りない?
(反省することしきりの浮遊子)


お知らせ
セミナー

・慶應義塾大学 開放環境科学専攻

  16年度・後期 一般・環境公開セミナ−
  テ−マ:『21世紀は人類最後の世紀になるか?』
期間 平成16年10月23日(土)〜平成16年12月18日(土)全6回
時間

13:30〜15:00(90分)
(休憩10分)15:10〜16:40(90分)
場所 慶應義塾大学・日吉キャンパス・来往舎2階 中会議室
募集人数 学生30名・一般30名
参加申込

下記必要事項を記入の上、FAX又はメールにて申込下さい
(1)住所 (2)氏名 (3)メールアドレス (4)FAX番号 (5)参加希望日

株式会社テムス・環境コミュニケ−ションセンタ−事務局
FAX 03−3547−3656
mail: http://www.adad.jp/i/p/29469
詳細は下記URLをご覧下さい。
http://www.env-center.com/report/index.html


編集後記

 この「塩ビと環境のメールマガジン」も、2001年9月の創刊以来3年と3ヶ月余になります。当初は今と同じ週刊でしたが、途中2003年1月から2004年7月までは月刊になり、その後9月末から再度週刊に戻って今日を迎えています。その間発信された号数は、当初の週刊時代(Vol.1)に69号、月刊時代(Vol.2)に19号、そして現代(Vol.3)には今日で12号。ちょっと数えてみてください、今日のこの号がなんと通算100号目なのです。嬉しいねえ。感激だねえ。
 紆余曲折はありながらも、ここまで来ました。これも、陰になり日向になりしてご支援いただいた、読者の皆様のおかげです。H2はじめ関係者一同、心からお礼申し上げます。

 ここまで来たら100年目、いや、100号目、次の目標は200号、ですかな。・・・遠いなあ。(H2記)


VEC関連URL
●VEC 塩ビジュニア http://www.vec.gr.jp/kids/index.html
●塩化ビニル環境対策協議会 http://www.pvc.or.jp/
●樹脂サイディング普及促進委員会 http://www.psiding.jp/
●樹脂サッシ普及促進委員会 http://www.jmado.jp/
●メールマガジンバックナンバー http://www.vec.gr.jp/mag/index.html

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