時や処を問わずマナーの悪さが目立ちます。なかでもポイ捨て。煙草の吸い殻に限ったことではありませんが、街のあちこちでポイ捨てをとがめる看板などが目につきます。
一番多いのが、市町村が作った「ポイ捨て禁止」といった無味乾燥なもの。その一方で、家の前に捨てられることの多さに怒りをあらわした手書きの看板。
この前たまたま、対照的なポイ捨て看板を見つけました。ひとつは、小さな紙に手書きで、「隠しカメラで見ているぞ、見つけたら警察へ知らせる・・・」と書かれているもの。もう一つは、可愛いお嬢さんが困った顔して、「ポイ捨てやめて!」と頼んでる、イラスト入りのものです。
一方の小さな紙の小さな(達筆からは程遠い)字に比べて、もう一方の女学生の表情、「ポイ捨て やめて!」の大きな文字。共感の度合い、納得の度合いはまさに天と地の差がありました。
この場合、例えば、「ポイ捨ては禁止します。掃除には公費が必要で、税金がムダに使われます。皆さんの倫理的行動を期待します。」などと、論理を全面に出した看板では、訴える力がありません。感性に訴えるか、論理に訴えるか、TPOをわきまえないといけません。
消費者製品企業での塩ビ忌避には、ビジネスの世界ですから論理が通じる世界の筈ですが、実際のところはそうでもないようです。私達の考えに共感してもらえるよう、真摯な姿勢で繰り返し訴えることが決め手なのでしょうか。
なお、この女学生、写真を見ていただければ分かりますが、お下げ髪と胸に付けたバッジでどこの学校かわかる人も多いとか。そう、東京の山脇学園の近くで見つけた看板でした。
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