NO.032
発行年月日:2005/05/26

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◇リフォームするなら樹脂サッシ。省エネ補助金も出るヨ!
  今年度のNEDO補助金事業、申請受付開始迫る

随想
内分泌攪乱化学物質問題その後
塩ビ食品衛生協議会 常務理事 石動正和
お知らせ
編集後記

トピックス

◇リフォームするなら樹脂サッシ。省エネ補助金も出るヨ!

今年度のNEDO補助金事業、申請受付開始迫る

 日本のエネルギー消費量の約1/4を占める民生部門(家庭用、業務用)の省エネルギー政策の一環として、住宅や建築物に省エネルギー性の高い高効率エネルギーシステムを導入する施策が、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(略称NEDO)の肝いりで打ち出されています。
 「住宅・建築物高効率エネルギーシステム導入促進事業」と名づけられたこの事業は、NEDOが指定するシステムを住宅に導入する場合に、事前に申請し、指定の条件を満たしていることが認定されれば、システム導入にかかった経費の1/3をNEDOが補助してくれるというものです。
 昨16年度には日本全体で6億円の予算がつき、全国から多数の応募があり、そのうち650件が合格認定を受けて、6億円の補助を受け取ることが出来ました。

 さてその指定の条件ですが、大別して2種類あります。(1)は、新築、増築および改築に際して消費エネルギーを標準に比べて15%程度削減できることが条件で、具体的には空調機器・給湯機器・太陽光発電の内の2つ以上の採用が必須です。(2)は、既築住宅の改修時に、改修部分の消費エネルギー量を改修前比25%程度削減できることが条件で、さらに具体的には、[空調機器]、[外壁または壁]、[窓ガラス]、[窓サッシ]、[ドア]、[床]、[天井または屋根]の内の2つ以上の基準を満たすものにする必要があります。

樹脂サッシ内窓
樹脂サッシ内窓
 ややこしいことを書き並べましたが、要するに、新設の場合はともかく、既築住宅のリフォームの時に、複層ガラスをつけた樹脂サッシ(内窓)をつけることだけで、この条件を満たすことができるのです。必要経費は、窓の数にもよりますが、50〜150万円程度でしょうか。その1/3の20〜50万円程度の補助金が受けられます。しかも、光熱費は改修前の3/4以下になるわけです。さらに、遮音性が高いので外の騒音も気にならなくなる、いやな結露もなくなってカビの害も減る、家中一定温度になって夏の暑さ知らず、冬の寒さ知らずにつながり、お年寄りの健康にも良い、窓ガラスがダブルになって防犯上も安心、と良い事づくめなのです。

 ではこの制度を利用しようとすればどうしたらいいか。今年の補助事業者(つまり家を改修する人)の公募は、6月15日から7月20日までと決められました。この間に、工務店と相談して、必要書類を揃え、申し込む必要があります。結果が分かるのは9月頃、補助が決定されれば、来年の2月までに補助金交付申請をして、補助金を手に入れる、という段取りになります。いわゆるお役所仕事で厄介ですが、詳細はNEDOのホームページ
http://www.nedo.go.jp/informations/koubo/h17_list.html
等で調査してください。また、樹脂サッシを採用することについてのお問い合わせは、樹脂サッシ普及促進委員会(JMADO)のホームページ
http://www.jmado.jp
から調査いただいても結構です。

 樹脂サッシの採用により、家庭では先に述べた様々なメリットを享受できる訳ですが、これは単に各家庭でのメリットにとどまらず、エネルギー消費を削減することはすなわち炭酸ガスの排出削減につながり、地球温暖化防止という、人類全体のメリットにもつながっています。もし、貴方が住宅の改築を考えていらっしゃるのであれば、身近な快適さと人類共通の課題解決に同時に結びつく、樹脂サッシの採用を、ぜひ真面目にご検討ください。

随想

内分泌攪乱化学物質問題その後

塩ビ食品衛生協議会 常務理事 石動正和


 先のメールマガジンに、内分泌攪乱化学物質問題に関して寄稿した。その後、この問題に関連し事件が起きた。3月16日、松井三郎京都大学地球環境学大学院教授が、中西準子(独)産業技術総合研究所化学物質リスク管理研究センター長を、名誉毀損で提訴したのである。その経緯はどうやら、以下のようなことらしい。

 松井教授は、昨年12月17日、名古屋で開催された「第7回内分泌攪乱化学物質問題に関する国際シンポジウム」最終日のパネラーであり、中西センター長はその時の座長であった。
 提訴の対象となったのは、12月24日中西センター長が、自身のホームページに掲載した内容についてであるらしい。漏れ聞くところによれば、争点となったくだりは、「松井教授は、環境ホルモン問題は終わった、次はナノ粒子問題だというような発言をした。」ということ、および「松井教授は新聞記事のスライドを見せたが、原論文を読まずに記事をそのまま紹介したとしたら問題だ。」ということ、などらしい。これに対し、松井教授は、上記の記事は事実に反するとともに、自身の名誉を著しく毀損するものとした。中西センター長は、提訴以前の1月20日に、当該記事をホームページから削除した。

 昨年6月19日、私は、京都大学時計台ホールのこけら落し公演として、ピアノリサイタルを行った。この催しは、京大総長の諮問機関である企画委員会の決定により行われたもの。その委員会に私を推薦されたのが、他ならぬ松井教授であった。大学の広報により350名が来場。この厚意に応えるべく、オール・ラヴェル・プログラムで全体を構成した。リサイタルの途中には、教授と私のトークも企画された。教授の話には軟らかい雰囲気があって、トークは弾んだ。
 そうしたことから、今回の提訴を聞いた時、私は教授に対し抱いていたイメージと異なるものを感じ、たいへん複雑な気持ちであった。

 当該記事が掲載された中西センター長のホームページは、「雑感」というタイトルが示すように、自分の研究活動を通じて感じたことを自由に述べる場である。今回問題となった文を注意深く読むと、客観的な事実紹介ではなく、仮定法を用い、間接的に中西センター長の意見が披露されていることが分かる。
 ところで、自然科学の専門家の立場からは、内分泌攪乱化学物質の存在が、有意な実験データにより実証された以上、一つの明確な研究成果である。内分泌攪乱化学物質問題は依然存在している。これを否定した形での引用は許すことができない、といえる。
 一方、社会科学の立場からみれば、より影響の大きな他の要因との比較において、内分泌攪乱化学物質の効果がはるかに小さければ、問題は事実上存在しないといえる。自然科学とこれを含めた社会科学の視座の違いが、今回の事件の背景にはあるのではないか。

お知らせ
文化放送を聴いて下さい。

「ねえ、聴いた?」 「なにを?」 「例の『マドコマ』よ」 「なに?それ」
「いちどでいいから、ネエ、聴いて!聴いて!」

5月30日から6月10日までの平日、文化放送(JOQR、1134kHz)で、シックでチャーミングなコマーシャルが流れます。中身?まあまあ、聴いてみてのお楽しみ。
放送時間は平日の午前7時25分、10時、11時、午後5時半の1日4回。
聴かれてのご感想、ご意見をどしどしお寄せください。


セミナー

樹脂サイディング普及促進委員会でセミナーを開催しております。


大分セミナー
日時
6月3日(金)
13:00〜17:00

場所
コンパルホール

主催
住まいづくり研究会

参加希望の方は下記までお問合わせ下さい

樹脂サイディング普及促進委員会
電話 03(3297)5782
Fax 03(3297)5783

「塩ビ製品カタログ」が発行されました。
「塩ビ製品カタログ」(塩化ビニル環境対策協議会/塩ビ工業・環境協会編)が発行されました。
私達の日常生活のあらゆる場面に登場し、その豊かな生活の一端を担う塩ビ製品の主要なものをまとめた小冊子です。
ご希望の方は、下記URLよりご請求下さい。
https://www.vec.gr.jp/shiryo.htm

編集後記

 ピッカピカの小学校1年生で、算数、というか、数の計算に夢中の女の子に、「12ひく7はいくつ?」と聞いたら、空を眺めてややあってから、「5つ」と正解が帰ってきました。
 そこで、「どうやって計算したの?」と質問したら、「12から2ひいたら10でしょ、あとひくのが7−2の5残ってるから、10から5ひいて5、だから答えは5」と、まあこんなまとまった台詞じゃないけれど要約すればこのような返事でした。

 この答えを巡って、大人たちの間でちょっとした議論になりました。曰く、
「ほんとは補数の概念を使って、10−7=3、3+2=5とやるんじゃないの?」
「だってこの子はまだ学校では全然教わってないのよ。一人で考えた、独創的発想で、しかも正解なんだから、いいじゃない」
「良い、どころか、素晴らしい。天才的だ。このまま行けば、将来、数学オリンピックの日本代表になれるかもね」
 などと喧しかったのですが、以下のコメントが心に残りました。
「独創的なのは分かるけれど、教室では、補数を使ったやり方で生徒に教えるから、そのやり方で答えないと先生に認められない、先生にほされたり、酷い時には正解でなく、間違い扱いにされることもある」とのこと。
 まさか、と思いますが…、今の小学校はどんな教え方してるんでしょうかね。

 いや、実は「親バカ」ならぬ、「ジジバカ」の話でした。オソマツ。

(H2記)


VEC関連URL
●VEC 塩ビジュニア https://www.vec.gr.jp/kids/index.html
●塩化ビニル環境対策協議会 http://www.pvc.or.jp/
●樹脂サイディング普及促進委員会 http://www.psiding.jp/
●樹脂サッシ普及促進委員会 http://www.jmado.jp/
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