NO.052
発行年月日:2005/10/20

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◇高断熱・高気密住宅で、LOHASな生活を!
  小池環境大臣を主賓に、「住まいと環境・エネルギーセミナー」超満員の大盛況

随想
国連難民募金「パキスタン大地震被災者」へのご支援をお願いいたします。
日本UNHCR協会 竹本 和美
お知らせ
編集後記

トピックス

◇高断熱・高気密住宅で、LOHASな生活を!

小池環境大臣を主賓に、「住まいと環境・エネルギーセミナー」超満員の大盛況

 (財)地球・人間環境フォーラムと塩ビ工業・環境協会が主催し、環境省の後援を得た「第3回住まいと環境・エネルギーセミナー」が10月12日(水)の夜、浜離宮朝日小ホールで開かれました。
 いまや秋の恒例となったこのセミナー、今年も小池百合子環境大臣を主賓にお招きして、北野大淑徳大学教授の基調講演、パネルディスカッションには北野教授に加えて、小林光環境省地球環境局長、坂本雄三東京大学教授、暮らしのアドバイザーの大滝典子さんと豪華メンバーを揃え、フリーのアナウンサーの酒井ゆきえさんの進行で進められました。

 はじめに塩ビ工業・環境協会の中原会長((株)トクヤマ社長)が、「今日のセミナーの出席者一人一人が、温暖化防止や住環境改善について、少しでもヒントを得ていただければありがたい」と挨拶された後、主賓の小池大臣が、スクリーンを使って約20分間スピーチされました。

 大臣は、政府としての地球温暖化防止対策について話されたなかで、「温暖化防止には家庭部門のCO排出抑制が急務であり、現状から20%削減する必要がある。住宅での温暖化対策としては、省エネ型家電の導入や太陽光発電パネル設置などと並んで住宅の断熱性能の向上が大切であり、全体の熱損失の4割近くを占める窓からの損失を防ぐため窓を複層ガラスと樹脂サッシの組合せにすることには、大きな意味があると考えている」とコメントされました。そのほか、クールビズの成功に続いてこの冬はウオームビズ運動を進めること、チームマイナス6%運動や、エコファミリーでの「我が家の環境大臣」制度などについても話され、国民の協力を要請されました。

 続いて基調講演に立たれた北野教授は、「ホントのところ、昨年の猛暑が地球温暖化の所為だと判断できる証拠はないんです」としながらも、「長期的に石油資源が枯渇することは明白であり、地球が温暖化する可能性も大いにある。われわれはそれを防ぐために、いわば保険をかけるつもりで省エネルギー活動を強力に進めるべきだ」と述べられました。

 続いてのパネル討論では、先ず三菱総研の小島主任研究員から、同研究所が実施した意識調査の結果、「クールビズの認知度は90%以上と高い、その理由は環境問題と快適さをつなげた点にある」、「住宅の省エネ対策にも関心が高まっており、政府の規制充実や助成制度の強化を求める声が多い」等が分かった、という報告を聞いた後に意見交換に入りました。

 意見交換では、温暖化対策に関する各出席者のコメントを聞いた後に、住宅の省エネ事情に焦点を当て、住宅のエコ事情について、世界の状況、技術上の課題、日本の文化的センスとの兼ね合い、LOHAS(健康と持続可能性を重視するライフスタイル)から見た観点、建築業界の実態、行政の誘導策の是非など多くの議論が交わされました。

 パネラーの発言の中では、太陽光発電設備や高効率給湯器、断熱サッシを使った高断熱高気密住宅・・・と、ありとあらゆる設備を備えた「実践エコハウス」に住む小林局長の話が示唆に富んでいました。いわく「断熱サッシでは窓も曇らず、外の雪景色を肴に雪見酒ができる。これぞエコハウスの極致」と。
 続いて北野教授も「じつは我が家も樹脂サッシに変えました。冬暖かく、夏は涼しく、騒音もなくなったし、結露もしない。とにかく素晴らしいです」とのこと。
 これに対して、山形県の住宅建設会社「親和創建」の取締役でもある大滝さんは、「山形あたりでは、樹脂サッシの良さは広く理解されているが、実際のリフォーム時になると、むしろ建築業界側が無理解で、安く上げようという意識が強い。業界側の認知度向上、意識向上も大切です」と発言されました。
 それを受けて坂本教授、「高断熱・高気密住宅は、省エネルギーであるばかりか、全室が同じ温度でお年寄りのヒートショックもなく、結露によるダニやカビの発生もないなど健康的である。さらに外の騒音がシャットアウトできる、ガラス破りが困難で防犯にも威力発揮できるなど、良いこと尽くめだ。これの普及促進のため、税制優遇措置や省エネ基準の強化、建設基準法の見直し等、政府としても後押しを是非考えて欲しい」と主張。小林局長も「考慮すべきでしょうね」と同調されました。
 最後にモデレーターの酒井さんは、「今日は随分勉強になりました。温暖化防止をお題目だけで考えるのでは駄目であり、環境問題と快適性を両立させることが重要で、その意味で高断熱・高気密住宅はまさにLOHASの典型例ではないでしょうか」との締めくくり。会場からの盛んな拍手を浴びていました。

 そして閉会挨拶は(財)地球・人間環境フォーラムの平野専務理事。満員の聴衆にお礼を述べたあと、「今日の話の樹脂サッシというのは実は、塩ビ製なのです。石油への依存度が低く、省エネルギー性も高い塩ビは、LOHAS生活になくてはならない素材です。塩ビの良さを是非見直して欲しいと思います」と、塩ビへの応援演説。これまた、頼もしい発言でした。

 6時過ぎから9時前までの長時間でしたが、参加された400人におよぶ方々は、終始身を乗り出し、メモを取りながら聞いておられました。また、会場入り口近くに展示した、樹脂サッシや樹脂サイディングの見本にも、多くの人が興味を持って立ち寄り、説明員の説明を熱心に聞いておられ、来会者のあつい熱意を感じました。

■随想

国連難民募金「パキスタン大地震被災者」へのご支援をお願いいたします。

日本UNHCR協会 竹本 和美
 わたし達は、国連の難民支援機関である、「UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)」の日本における公式の民間支援窓口として、皆様の温かいご支援により、世界の難民の人々に対する支援活動を続けてきています。

 2003年4月に塩ビ工業・環境協会様からご寄贈いただきました国連の難民支援のための募金箱(塩ビ製)3,000個のうち、約半数はすでに全国の支援者の皆さまにより有効に活用されています。2005年9月末現在、全国の募金箱によって集められた金額は、170万円以上になります。心よりお礼申し上げます。

 UNHCRは、10月8日に発生した「パキスタン大地震被災者」への緊急支援を、地震直後より開始しています。
 募金箱を設置いただくことにより、パキスタン大地震へのご支援にご協力いただけましたら幸いに存じます。今回のご支援は、今年の12月末までとさせていただきます。ご賛同いただける場合には、当協会までご連絡いただければ幸いです(連絡先は最後尾にございます)。

Copyright UNHCR/B.Baloch
 UNHCRはパキスタンのアフガン難民キャンプにて25年におよぶ活動をしてきました。現在は350万人以上のアフガン難民の祖国への帰還を支援しています。パキスタン国内のアフガン難民キャンプのうち、今わかっているだけでも、6つの難民キャンプが被災し、報道によりますと壊滅状態の可能性も指摘されています。
 UNHCRは難民の人たちのみならず、地元の被災者にも、ペシャワールの倉庫に備蓄していた、冬用テント1,400張、病院テント21張、ビニール・シート11,000枚、台所用品11,000セット、その他マットレスや22,000個の石鹸などを配布しています。
詳細は下記をご覧ください。
URL:UNHCR駐日事務所 http://unhcr.or.jp/
    日本UNHCR協会  http://japanforunhcr.org/

<日本UNHCR協会について>
 日本UNHCR協会は、UNHCR(※)の日本における公式支援窓口として、2000年10月に設立された特定非営利活動法人です。UNHCRと協力しながら民間の皆様に対する広報・募金活動を進めております。
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は、国連の難民支援機関として、迫害や紛争などによって自国を失った難民の人達の保護と援助のため1951年に活動を開始、50年以上に亘り約5,000万人の難民・避難民の支援を行いノーベル平和賞を2回受賞しました。
緒方貞子氏が第8代国連難民高等弁務官として、1991〜2000年の10年間活躍しました。世界約120カ国に事務所があり、約6,000人の職員が勤務しています。

◆連絡先
  日本UNHCR協会 事業部 竹本 和美
  Tel:03−3499−2450
  Fax:03−3499−2273
  E−mail:takemoto@japanforunhcr.org

お知らせ
【NEW】 学園祭ミニFM放送参加のご案内

 塩ビ工業・環境協会では、塩ビについて理解して頂く為に、日本大学の学園祭の会場で流されるFM放送内で、塩ビに関するQ&A形式の対談を行う事になりました。

日 時 2005年10月29日(土)〜31日(月)
お昼の時間帯の30分間
場 所 日本大学商学部砧校舎


【NEW】 樹脂サッシ、樹脂サイディングのラジオPRのご案内

 樹脂サッシ普及促進委員会、樹脂サイディング普及促進委員会では、以下のラジオ番組内で、パーソナリティーからの電話インタビューを通じ、PRを行う事になりました。
 聴取範囲は長野県に限られるそうですが、樹脂サッシの導入メリットが顕著な冬の需要期を前に、聴取者の皆様にPR致します。

期 間 2005年11月毎週水曜日(全5回)
実施コーナー 信越放送
ラジオ午後ワイド番組『まるさか亭』
12:25〜15:00内の12:40頃に約4分間


第16回 信濃の国 楽市楽座のご案内

日 時 2005年10月22日(土)〜23日(日)
10:00〜16:00
場 所 松本平広域公園・信州スカイパーク「やまびこドーム」
主 催 2005信濃の国楽市楽座実行委員会
樹脂サッシ普及促進委員会、樹脂サイディング普及促進委員会にて出展致します。
10月22日(土)14:00〜15:55に信越放送で放送予定の生中継番組内で当展示ブースへのインタビュー取材があり、出展内容のPRを行う予定です。


ジャパンホーム&ビルディングショー2005 出展のご案内

日 時 2005年11月8日(火)〜11日(金)
10:00〜17:00
場 所 東京ビッグサイト(東2・3・6ホール)
主 催 社団法人日本能率協会
樹脂サイディング普及促進委員会、樹脂サッシ普及促進委員会にて出展致します。

編集後記

 突然の話ですが、実はH2は熱烈な(隠れ)宝くじファンなのです。ジャンボ宝くじの売出しの度に、殆ど欠かさず買っています。もう10年以上前、たまたま買ったバラ売りのくじが、100万円の一番違いだったことがあって、以来病みつきになりました(それ以来「バラ売り」は絶対買いませんが)。あれからもう10年経ちますので、そろそろ今度は本物の3億円が当たる時期なのです。

 買っても、抽選日になっても、自分で当選を確かめたりはしません。次回の売り出し時期までじっと持ってるんです。3億円をいつもかばんに入れて持ち歩いている感触を、1年中味わっているのです。良いもんですよ、この感じって。

 じっと持っていて、次回売り出しの時に、売り場へ行って、前回買ったものが当たってるかどうか調べてもらう。この時は流石にドキドキします。もし当たってたら、売り場のおばちゃんの顔色が変わるだろうなあ。こっちを見て、「もしもし!」って、緊張した声で言うだろうなあ。その時、うろたえちゃいかんなあ、どんな返事しようかなあ。ここが男の見せ所だぞ!

 心配して、随分いろいろ考えた結果、こう言うことにしました。(その時H2少しも騒がず、やや眉をしかめて、流し目で、いわく)「なにぃ?また当たっちゃったのぉ?」

(H2記)


VEC関連URL
●VEC 塩ビジュニア https://www.vec.gr.jp/kids/index.html
●塩化ビニル環境対策協議会 http://www.pvc.or.jp/
●樹脂サイディング普及促進委員会 http://www.psiding.jp/
●樹脂サッシ普及促進委員会 http://www.jmado.jp/
●メールマガジンバックナンバー https://www.vec.gr.jp/mag/index.html

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◆編集責任者 事務局長  原田 浩

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