NO.059
発行年月日:2005/12/08

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◇COは地球を温めるか?
 地球温暖化は「風評」だ、という「風評」?

まちかど妙報室 −その14:ドロボウ侵入禁止−
お知らせ
編集後記

トピックス
◇COは地球を温めるか?

地球温暖化は「風評」だ、という「風評」?

 「小泉劇場」と「想定内(外)」。これが今年の流行語大賞だそうです。今年、この欄でもよく取り上げた「クールビズ」が本命かな?と思っていた向きにとっては、やや残念な結果でもありました。(でも、「クールビズ」は大賞は逃したものの、「トップテン」の一角を占めた)

 さて、その「クールビズ」。盛夏にノーネクタイ、ノー上着を奨励し、冷房温度を控えめにコントロールして、省エネルギーを図り、もってCO発生量を削減して、地球温暖化防止に役立てる、というのが趣旨でした。その結果、今年の6月〜8月の3ヶ月で日本全国でなんと2億1千万KWHの電力が節約されたとか。素晴らしい省エネルギー成果です。

 この調子で日本国民、一致団結してCOの排出を減らし、温暖化防止の一助とならん、と意気込みたい所ですが・・・。最近、この地球温暖化問題に絡んで、不思議な話を耳にしました。さる講演会での東大生産技術研究所の渡辺正教授の講演で、です。

 教授いわく、最近のいわゆる環境問題の中には、一見話の筋が通っているようではあるが、科学的事実があいまいなまま話題になり、それがどんどん大きな話になってしまう、いわゆる「風評」騒ぎが多い。
ダイオキシン問題がその典型だし、酸性雨問題、環境ホルモン問題、それに、地球温暖化問題もその1つだ、というのです。
 ダイオキシン問題や環境ホルモン問題については、まさに風評の世界に近い、と私たちも考え、主張してきた所ですが、「え?地球温暖化もそうなの?」とびっくりしました。

 渡辺教授によれば、
「大気中のCO濃度が最近増加していることは間違いない」としながらも、
「地球の平均気温が最近上昇しているというデータがあるが、測定点の偏りや地域補正方式などを勘案すると大きな疑問がある。また、1980年代頃までは温暖化どころか、寒冷化が懸念されていた」、
「地球の気温は地球を包む大気によって暖められていることは確かである。大気が皆無なら温度は−18℃、大気があると+15℃で、大気の効果は約33℃分と推定されているが、その内の97%つまり32℃分は水蒸気による効果であり、COによる温度上昇効果は1℃分にしか過ぎない」、
「CO排出を削減して温暖化を防止しようとするならば5%や10%の削減でなく、半減とか90%減とかにしなければ意味がない。それに資源をつぎ込むのは得策かどうか」、などと主張し、
「温暖化問題はまだ科学の世界からは遠い。科学になるのを待つべきで、浮き足立った行動は貴重な資源の浪費につながる」、と警告しているのです。

 地球温暖化を巡る科学的議論についてはよく分かりませんが、ダイオキシン問題や環境ホルモン問題で、「さもありそうな話」に基づいて世論が動かされ、私たち関係者が、そして広く社会全体も被害をこうむったことはよく承知しています。しかしまさか地球温暖化問題が、ダイオキシンと同様「風評」であったりはしないのでしょうね。
 ・・・もしそうだったら、これこそまさに「想定外」ですがね。

まちかど妙報室

まちかど妙報室 −その14:ドロボウ侵入禁止−


 谷中の墓地を抜け、散歩を終わって家路につこうとしたときのことです。住宅が密集した路地の入口に、高さが3mほどもある大きな立て看板があり、「ドロボウ これより先 侵入禁止」と大書してありました。
 ユーモア溢れる文言に、看板や文字の大きさなど、アピール力は抜群です。

 何の意味だろう? 面白そうだな、入ってみよう、と思った私は(当然のことながらドロボウではないので遠慮なく)その路地に足を踏み入れました。
 入ってみるとその道は一本道で、入ってまもなく車も入れない細い路地になり、右や左にクネクネと曲がった挙句、最後は行き止まりになっていました。うん、これならドロボウさん逃げ場がないね。入らないほうが良いよ。
 と思った瞬間、あ、そうか、とやっと分かりました。この看板、ドロボウに親切に書いてあるのではなくて、「この道は行き止まりですよ」と知らせているのだ、ということに気がついたのです。「ウン、浮遊子も少しボケてきたかな?」

 でも、この看板は、この地区の方々がドロボウ対策に気をつかっているとのメッセージにもなっていて面白いですが、考えようによっては「この地区はこうした看板を作るほどドロボウ被害が多いのだから、入りやすい筈だ」としてドロボウを誘導することになりかねません。ユーモアたっぷりも良いけれど、狭い路地で袋小路だとのことをもう少し分かりやすく知らせれば、もっと良いのにな、と思いました。

 こうした発想も、のこのこと現地確認をしたから出てくること。何を考えるにも実態、事実を把握すべきことが大切だと改めて考え直しました。自分の考えに合うように事実を誤解・曲解してしまっていることに時に出会うことがあります。こうした間違いをおこさないためにも事実の調査は大切にしたいものです。
(浮遊子)

お知らせ
【NEW】 「樹脂サイディング Q&A BOOK」が発行されました。

 「樹脂サイディング Q&A BOOK」(樹脂サイディング普及促進委員会編)が発行されました。
 樹脂サイディングの歴史や特徴、施工例などからリサイクルや環境負荷について、Q&A形式でわかりやすくまとめた小冊子です。
 ご希望の方は、送付先、希望部数を明記の上、info@vec.gr.jpにご連絡下さい。
 (ご送付先が、団体・会社の場合は、部署名・役職名もお知らせ下さい。)
「樹脂サイディング Q&A BOOK」について、本誌No.57でも詳しくご紹介しています。バックナンバーをご覧下さい。

https://www.vec.gr.jp/mag/index.html

樹脂サイディングについての詳細は、樹脂サイディング普及促進  委員会のHPをご覧下さい。

http://www.psiding.jp/



【NEW】 PVC Newsが12/15に発行されます。

 PVC News 55号(塩化ビニル環境対策協議会)が発行されます。記事の一部をご紹介致します。

トップニュース

塩ビのリサイクル製品にもエコマーク表示が可能

視点・有識者に聞く

エコロジカルな経済をめざして
慶応義塾大学 経済学部教授 細田衛士氏

リサイクルの現場から

住電資材加工(株)の電線・ケーブルリサイクル事業

その他、塩ビに関する最新情報をお届け致します。

PVC Newsバックナンバーは、塩化ビニル環境対策協議会のHPよりご覧下さい。

http://www.pvc.or.jp/


エコプロダクツ2005 出展案内

日 時 2005年12月15日(木)〜17日(土)
10:00〜17:00
場 所 東京ビッグサイト(東4・5・6ホール)
小間番号:424
主 催 新エネルギー・産業技術総合開発機構
(社)産業環境管理協会、日本経済新聞社
入場料 無料
塩ビ工業・環境協会、樹脂サッシ普及促進委員会、樹脂サイディング普及促進委員会にて出展致します。
エコプロダクツ2005 ホームページをアクセス下さい。
http://eco-pro.com/

編集後記
 忘年会シーズンが迫って来ました。誘ったり誘われたりする機会の多いH2としては、飲みたくもあり飲みたくもなしで、嬉しくも悲しい、痛し痒しのシーズンです。
 ところで、あちこちの飲み屋でいろんな張り紙をしてあるのはご存知でしょう。飲酒心得とか酒飲みの五戒だとか(時には小便心得だとか)、名文句が並んでいるものですが、最近通っている飲み屋には、「あおいくま」が張ってあります。つまり、・あせるな、・おこるな、・いばるな、・くさるな、・まけるな、と書いた、人生五戒の文章です。
 ある時、その店で一緒に飲んでた友人にこの張り紙を紹介したら曰く、「面白いけれど、まけるななんていわずに、(支払いを)まけますと書いて欲しいね」と。なるほど、と思って亭主に「まけろよ」、と迫ったけれど、ダメでした。
 しかしこの店、値段の割には良い店で、美味いし、安いし、空いてるし・・・。え? どこの店か教えろって? ダメダメ・・・、ウン、H2にご馳走してくれるのなら、教えてあげるけど・・・。

(H2記)


VEC関連URL
●VEC 塩ビジュニア https://www.vec.gr.jp/kids/index.html
●塩化ビニル環境対策協議会 http://www.pvc.or.jp/
●樹脂サイディング普及促進委員会 http://www.psiding.jp/
●樹脂サッシ普及促進委員会 http://www.jmado.jp/
●メールマガジンバックナンバー https://www.vec.gr.jp/mag/index.html

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