ＶＥＣを初めとするアジア太平洋地域の塩ビ関連産業界は、９９年以来情報交換を中心とした組織的な活動を行ってきたが、より連携を強めるため組織を法人化することで合意し、１２月１２日付で日本において法人を設立した。
　有限責任中間法人ＡＰＶＮ（Ａｓｉａ　Ｐａｃｉｆｉｃ　Ｖｉｎｙｌ　Ｎｅｔｗｏｒｋ）と名づけられたこの法人は、アジア太平洋地域における環境保全と安全・健康維持に貢献することを目的として、塩ビや化学物質に関する情報の普及と啓発を行うとしており、事務局はＶＥＣ内に置く。
　ＡＰＶＮは現在、中国をオブザーバーとして、インド、インドネシア、オーストラリア、韓国、シンガポール、タイ、台湾、日本、パキスタン、フィリピン、ベトナム、マレーシアの１２の地域が加盟しており、アジアにおける塩ビ樹脂の生産地域をすべてカバーしている。
　今年度ＡＰＶＮとしては４月に名古屋で、また１１月にはシンガポールでそれぞれ会議を開催し、活発な意見交換を続けている。今後は法人化により一体化したアジア産業界の団体として、引き続きアジア太平洋地域において塩ビや化学物質の理解を深める活動を推進すると共に、国際的な舞台へも活動を広げていく方針である。