NO.009
発行年月日:2004/11/25

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トピックス
三重・新潟・札幌・群馬・滋賀・東京
VECの展示会行脚、全国を巡る。
論壇
「びわ湖環境ビジネスメッセ2004」に参加して
新第一塩ビ(株) 野田善彦
お知らせ
編集後記

トピックス

三重・新潟・札幌・群馬・滋賀・東京

VECの展示会行脚、全国を巡る。


 私たちVECは塩ビに関する正確な情報を、広く社会の皆様に提供しようと、日夜活動しておりますが、その具体的活動の大きな部分を占めるものに、各地で開催される展示会への出展活動があります。

 ご存知のように循環型社会への転換に向かって、国を挙げて努力している昨今、各地方でも、自治体や市民団体、NPOなどの肝煎りで、環境に焦点を当てた各種の展示会が頻繁に開催されるようになりました。

 VECでは、こういった場に種々の展示をし、来場した市民の皆様に、直接塩ビの在るがままの姿について説明することで、塩ビに対する認識を深めていただき、偏見を是正していただくことができると考え、数年前から、全国各地の展示会にできるだけ多く出展してきました。
 今年度も、現在までに5ヶ所で出展しました。5月の三重県四日市市での「三重の21世紀リーディング産業展」を皮切りに、6月新潟県上越市の「環境フェア2004」、7月には北海道札幌市での「環境広場さっぽろ2004」、10月には群馬で「ぐんま環境フェスティバル」、そして10月下旬滋賀県での「びわ湖環境メッセ2004」です。今後、今年度最後の取り組みとして、12月に東京ビッグサイトでの「エコプロダクツ2004」が予定されています。

 今年のVECの展示会テーマは、時代にあった塩ビ製品の紹介と塩ビリサイクルの紹介。長寿命と省エネで暮らしを支え、地球温暖化防止にも威力を発揮する塩ビということで、塩ビサッシと塩ビサイディングの展示を行い、並行して塩ビパイプや農業用ビニルの例を中心に、塩ビのリサイクルの製品例を展示してリサイクルの実態を説明しています。

 過去の5展示場への来場者は延べ8万人を超え、重厚な感じの塩ビサッシや塩ビサイディングの実物に、また普段あまり見られない塩ビのリサイクル品に、それぞれ手を触れてみて実感し、同時に説明員の説明を聞いて、納得していただきました。
 来場者の関心事は、今まではやはりダイオキシンや環境ホルモン、シックハウスだったものが、ここへきて塩ビ製品本来の良さ(耐久性や燃え難さ、色鮮やかさなど)に注目され、感心される方が増えてきており、心強く感じます。

 展示会への出展は、人手や経費がかさむ活動ですが、広く社会のさまざまな方々と直接対話ができる、数少ない場として重要な機会だと考えており、今後とも可能な限り進めていくつもりです。

 なお、上記のほか、私たちVECと深い関連がある、樹脂サッシ普及促進委員会や、樹脂サイディング普及促進委員会も、独自にもしくはVECと共同で展示会活動を行っており、これらも含めると、塩ビ関連としては年間10回を超える展示会活動が、全国各地で進められていることになります。


論壇

「びわ湖環境ビジネスメッセ2004」に参加して

新第一塩ビ(株) 野田善彦

 10月20~22日まで滋賀県立長浜ド-ムで開催された「びわ湖環境ビジネスメッセ2004」に、VECのお手伝いで参加しました。
この展示会は、滋賀県および滋賀経済産業協会などが主催し、今年7回目を迎えるもので、出展者は235企業・団体と過去最高規模になったそうです。
 VECの展示内容は「長寿命と省エネで暮らしを支える素材『塩ビ!』」についてで、
 1)快適な住空間と省エネを支える「樹脂サッシ」
 2)長寿命で景観のよい住宅外装材「樹脂サイディング」
 3)使用済み塩ビ製品の「リサイクル事例」
 を展示・紹介したものです。

 このような展示会に、私は塩ビ工業・環境協会が結成された、今から6年程前から、折りにふれ説明員などとして参加してきましたが、ブースを訪れる人たちの塩ビに対する意識が、数年前と今とでは随分変わってきたと痛感しました。当時、来場者の皆様からは、「塩ビはダイオキシンの元凶だ」、「塩ビ=ダイオキシンであり、塩ビを止めればダイオキシン問題は解決する」、「塩ビ製品は本当にリサイクルできるのか」などなど、厳しい口調のご質問が相次ぎ、対応に苦労した記憶があります。

 その後、時を経るにつれて、訪れる人たちの質問の内容はだんだん変化して来ました。最近では「ダイオキシン問題は何を燃すかではなく、如何に燃やすかによるもの」という真実が世間に広く伝わったこともあり、ダイオキシン問題についての意識がかなり変化し、塩ビとのかかわりも感じられなくなって来たようです。
 しかしながら、同時にまだまだ「塩ビは危険な化学物質ではないか」、「塩ビは本当にリサイクルできるのか、どんなリサイクル製品になっているのか」と言った質問もありました。塩ビに関わる私たちとしてはもっともっと塩ビを理解してもらえるよう、今後とも引き続き努力し続けなければならないな、と感じました。

 展示会場は、景観豊かな琵琶湖のほとりにある大きなドームの内であり、東京の国際展示場などと比べると、交通の便はあまりよくないものの、それだけに、一寸立ち寄ってみようというのではなく、目的意識をキチンともって来場された方が多い様に見かけられました。ご質問も、真面目な、かつ実用的なものが多かった様に感じました。
 いずれにしても、一日説明員として来場者のお相手をして思ったことは、「塩ビに対する正しい理解」が深まってきているということ。ほんとに、嬉しい実感でした。

 翌日、随分以前から行ってみたいと思っていた、関ヶ原の古戦場を見学しました。石田三成が陣取ったという笹尾山へ登り、東軍、西軍の布陣の跡を興味深く見ながら、この布陣だけを見て「この布陣では西軍が勝ちだ」と言ったというドイツのメッケル参謀少佐の言葉を思い出しました。秋晴れのもと歩いて関ヶ原の駅に向う途中、農家の人が“いちご”の手入れをしているのを見かけました。クリスマスには日本各地の農ビハウスで育った真っ赤な美味しい“いちご”が皆さんの家庭に届き、家族団欒の一翼を担っている様子が頭に浮かび、塩ビはここでもお役に立つのだと我田引水した次第です。


お知らせ
セミナー

・慶應義塾大学 開放環境科学専攻

  16年度・後期 一般・環境公開セミナ-
  テ-マ:『21世紀は人類最後の世紀になるか?』
期間 平成16年10月23日(土)~平成16年12月18日(土)全6回
時間

13:30~15:00(90分)
(休憩10分)15:10~16:40(90分)
場所 慶應義塾大学・日吉キャンパス・来往舎2階 中会議室
募集人数 学生30名・一般30名
参加申込

下記必要事項を記入の上、FAX又はメールにて申込下さい
(1)住所 (2)氏名 (3)メールアドレス (4)FAX番号 (5)参加希望日

株式会社テムス・環境コミュニケ-ションセンタ-事務局
FAX 03-3547-3656
mail: http://www.adad.jp/i/p/29469
詳細は下記URLをご覧下さい。
http://www.env-center.com/report/index.html


・同志社大学 環境公開セミナ-

  テ-マ『プラスチックと環境問題』

容器包装リサイクル法が、公布されてから9年が経過しました。

各種問題も発生し、企業や自治体の試行錯誤が続いています。
そこで、化学業界の方々と共に今後の環境問題を考察します。
期間 平成16年11月9日(火)~12月14日(火)全4回
場所

同志社大学経済学部・今出川キャンパス 至誠館4番教室
時間 13:15~14:45
募集人数 150名(先着順・満員の場合は通知します)
参加申込

下記必要事項を記入の上、FAX又はメールにて申込下さい
(1)住所 (2)氏名 (3)メールアドレス (4)FAX番号 (5)参加希望日

株式会社テムス・環境コミュニケ-ションセンタ-事務局
FAX 03-3547-3656
mail: http://www.adad.jp/i/p/29469


展示会 出展紹介

・「エコプロダクツ2004」

開催日時 2004年12月9日(木)~11日(土)
10時~17時
開催場所

東京ビッグサイト

東4・5・6ホール

主  催 (社)産業環境管理協会
日本経済新聞社

編集後記

 今週号はトピックスも論壇も、図らずも展示会特集になりました。
 展示会といえばH2も少し前まではよく説明員として張り付いたものです。会場設営に汗をかき、来場した見学者の、塩ビに対する冷たい視線を感じながら、一生懸命説明する。話しても分かってもらえたかどうか、来た時と同じ、冷たい表情で立ち去られると、心底泣きそうになったこともありました。
 そんな時の救いは、来られた方が説明を聞いて、「ふーん、そうなんですか。知らなかったなあ」と言っていただいた時です。こんどは嬉し涙。その夜のビールは格別美味い。(H2記)


VEC関連URL
●VEC 塩ビジュニア https://www.vec.gr.jp/kids/index.html
●塩化ビニル環境対策協議会 http://www.pvc.or.jp/
●樹脂サイディング普及促進委員会 http://www.psiding.jp/
●樹脂サッシ普及促進委員会 http://www.jmado.jp/
●メールマガジンバックナンバー https://www.vec.gr.jp/mag/index.html

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