NO.025
発行年月日:2005/03/31

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トピックス
◇中学・高校の教科書に異議あり。
  児童や生徒に間違った知識を植え付けないで下さい。

まちかど妙報室 −その6:画竜点睛を欠く−
お知らせ
編集後記

トピックス

◇中学・高校の教科書に異議あり。

児童や生徒に間違った知識を植え付けないで下さい。

 3年ほど前になりますが、このメルマガで学校教育の話題を取り上げたことがあります。小学校5年生の、社会科のテストに、「塩ビを燃やして発生するのは次のうちどれですか」というのがあり、答えの選択肢が「二酸化硫黄、窒素酸化物、ダイオキシン、水」とあって、正解はダイオキシンだった、というものです。

 いくらなんでも酷いじゃないか、というので、私たちは全国の中学・高校の教科書について、この手の誤った記述がないかどうか、調べてみました。そうしたところ、あるわあるわ。
 「ポリ塩化ビニルなどは燃えるときに有害な塩化水素やダイオキシンを発生するなどの問題がある」、といった記述に始まって、なかには「塩化ビニル製品を焼却するとダイオキシンが大量に発生する」というのもあり、私たちがちょっと調べただけでも、10種類を超える、「問題教科書」が見つかりました。

 後者の「ダイオキシン大量発生説」は明らかに事実と矛盾していますし、前者の「塩化水素やダイオキシンを発生する問題がある」という記述についても、実験室的にはそのとおりであるものの、現在の社会情勢からして、この実験室的な事実だけをことさら取り上げて児童や生徒に教える必要があるかどうか、大いに疑問とするところです。特に、こういった教科書が編纂された数年前までと比べて日本のダイオキシン発生量がけた違いに減少した今日、なおかつダイオキシン発生の原因が何を燃やすかではなくてどのように燃やすかによるところが大きいという事実が、誰の目にも明らかになってきた今日においておや、です。

 私たちはこういった観点から、これら10種類を超える「問題教科書」を出版した出版社に対し、善処を申し入れました。つまり、こういった私たちの主張を認め、該当する教科書の内容を修正していただきたい、と申し入れたのです。
 申し入れした結果、詳細は省きますが、さすが良識に富んだ出版社のこと、私たちの主張が全面的に認められ、現在はまだ一部の教科書についてですが、早速、問題のような表現は削除する手続きが取られることとなり、平成17年度版から改定されることとなりました。

 学校の教科書は、「たかが教科書」と考える向きもあるかもしれませんが、将来の日本を背負って立つ若者たちを育てる、大事な媒体です。その教科書に、不適切な記述がされることは、直接の関係者はもとより、国民全体にとっても大きな問題です。私たちは、こういった観点から、今後も、関係する教科書出版社に対する申し入れを続け、教科書の不適切な表現を訂正するようお願いし続ける所存です。

まちかど妙報室

まちかど妙報室 −その6:画竜点睛を欠く−


 東京の地下鉄は2年前、「営団地下鉄」から「東京メトロ」に名前が変わりました。2年前、一夜にしてありとあらゆる看板、案内板、表示が残すことなく営団表示から東京メトロ表示に変わった手際の良さには心底、感心したものです。
 アラ探しが大好きな浮遊子は何処か変え残した所があるのではないかとあちこち探したのですが、お見事、空振りに終わりました。

 ところがです。最近、丸の内新線の終点、方南町駅を訪ねる必要があって、探した所、お目当てのメトロマークが見付かりません。地図で確かめ、近くのお店の方に聞いて漸くたどり着きました。
 分からなかった理由は写真をご覧下さい。堂々と「営団地下鉄」と書かれており、メトロマークではなかったのです。2年がかりで発見したアラに浮遊子は大喜び(?)しました。この看板、地元の商店街の店の案内看板と同じデザインであるうえに、駅の方向を示す矢印が反対側を向いているのです。正に“画竜点睛を欠く”ものでした。

 仕事にこれで完璧ということはないもの。塩ビ樹脂の復権を合い言葉に活動をしてきた私たちVECも、これまでの活動のやりかたで本当に良かったかを見つめなおす必要がありますね。
 新年度から、心を新たにして活動に取り組みます。

(浮遊子)

お知らせ
シンポジウム・展示会 出展紹介

・環境技術シンポジウム

「みんなで取り組む温暖化対策−技術と工夫で減らせるCO2!」

開催日時 2005年4月26日(火)
展  示 10時〜18時
シンポジウム:13時30分〜16時30分

開催場所:経団連会館11階 国際会議場

日本経団連・経済広報センター共催
入場無料

(社)日本化学工業協会のパネルスペースに樹脂サッシ普及促進委員会が展示いたします。


「塩ビ製品カタログ」が発行されました。
「塩ビ製品カタログ」(塩化ビニル環境対策協議会/塩ビ工業・環境協会編)が 発行されました。私達の日常生活のあらゆる場面に登場し、その豊かな生活の一端を担う塩ビ製品の主要なものをまとめた小冊子です。
ご希望の方は、送付先などご連絡下さい。

編集後記

 今週のトピックスが、3年前の話から始まっているのに乗じて、編集後記も3年前に遡りましょう。「あれは3年前・・・」という歌もありましたっけ。実は3年ちょっと前のこのメルマガに、パソコンクイズと称して、ポリエチレンを「暮里変態恋」と書き、ポリプロピレンを「腫瘍六皮連」と書いて当てさせる文章を書きました。

 これがなかなか好評だった・・・と勝手に信じ込んで、今回はその続き。さて、判りますかな?
1)「最終苦臨」・・・ヒント:大したことではないのです。
2)「美子兵乗影」・・・ヒント:一見いかがわしいが・・・。
3)「不足産敢廃棄」・・・ヒント:足りないからって捨てるのか?

 例によって、正解者には豪華賞品・・・なし。乞うご回答。

(H2記)

VEC関連URL
●VEC 塩ビジュニア https://www.vec.gr.jp/kids/index.html
●塩化ビニル環境対策協議会 http://www.pvc.or.jp/
●樹脂サイディング普及促進委員会 http://www.psiding.jp/
●樹脂サッシ普及促進委員会 http://www.jmado.jp/
●メールマガジンバックナンバー https://www.vec.gr.jp/mag/index.html

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