NO.027
発行年月日:2005/04/14

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◇花咲き、鳥鳴き、春爛漫!
   ひょっとして、わが塩ビにも春がくるか?

まちかど妙報室 −その7:ハトに餌を与えるのは可哀想??−
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編集後記

トピックス

◇花咲き、鳥鳴き、春爛漫!

ひょっとして、わが塩ビにも春がくるか?

 春もいよいよ本格化してきましたね。ウメも咲き、モモも咲き、サクラも見事に咲き誇って、先週末の東京など、(平家物語ではありませんが)「今日、花見をせずんば人にあらず」の感がしました。
 小鳥の世界も同様で、スズメやヒヨドリはもとより、ウグイスやシジュウカラ、オナガにカワセミまで、あちこちでさえずりまわり、飛びまわり、存在をアピールしています。春風そよそよ、まさに春たけなわです。

 ところでこの春風、自然界だけでなく、わが塩ビ業界にも吹きはじめた気配が、最近、感じられるのです。

 塩ビ業界といえば、ダイオキシンだ、環境ホルモンだ、などとあらぬ風評を立てられて、社会から後ろ指をさされ、世の中の景気動向ともあいまって、ここ数年間、苦難の道を歩み続けてきました。さらに、その風評を気にした、自動車業界、電機・電子業界などでは、品質や加工性の問題からでなく、いわゆる環境上の懸念から、塩ビを使用しなくなる傾向が出てきて、私たちの悩みの種になっていました。

 ところが最近、これら有力業界の一部で、やみくもな塩ビ忌避を見直そう、風評に惑わされずに、最適素材を最適に使用していこう、という動きが出始め、徐々に大きくなりつつあるのです。

 例えば、全社的に非塩ビ化を進めていた、複数の有力家電メーカーで、冷蔵庫、機器電線、スピーカー部品、空調部品などの特定の部材で、非塩ビ化の適用の除外や適用時期の延期の決定が相次ぎました。
塩ビ代替素材の開発活動も一部は中断されたとか。
 例えば、同じく自動車メーカーでも、何もかも非塩ビ化ではなく、残すべき部材は残す方向に変わってきたようです。海外の自動車メーカーの例でも、ここ数年間で、塩ビの使用量は、一転して、着実に増加しています。
 例えば、建築関係のハウスメーカーでも、壁紙の非塩ビ化について、品質上、施工上の課題が多いため、塩ビ製品の再評価をはじめました。
 例えば、一時期アクリル製品などが主流になりつつあった、工業用板材や看板用板材などでも、最近塩ビの耐候性や耐薬品性が再評価され、復活の気配が出てきています。

 加えて、大都市のグリーン購入ガイドラインとか、日本環境協会のエコマークとかでも、塩ビに対する認識を改め、正当な評価をする方向に着実に変化しつつあります。

 どうです?これだけ並べられると、なんとなく社会の大きな「うねり」が感じられませんか?

 もともと塩ビは加工性に富み、社会生活の広い分野で適切に使用できる、優れた素材です。欠点がない訳ではありませんが、一時世間を騒がせたような、大きな環境上の問題はありません。
 こういった事実をきちんと認識して、適材適所に使用していく、そしてその事実を社会に公表する、それが行政部門やユーザー業界の、ある種の役割でもあると考えます。昨今のこの「うねり」は従って、私たち塩ビ業界の喜びであるだけでなく、広く社会全体としても、喜ばしいことでないかと考える次第です。

まちかど妙報室

まちかど妙報室 −その7:ハトに餌を与えるのは可哀想??−


 最近、石原東京都知事が、ハトに餌を与えないようにと発言したことがちょっとした話題になっています。
 昨年の秋口の頃、例によっての散歩の途中、休憩をとるべく入った公園でこの立て看板を見つけました。
 なんと、餌を与えられてハトが増えると、駆除対象のハトがそれだけ増えるから、餌は与えないで下さいという看板。
 集団で生活するハトが増えると、もたらす糞害も増えることから、行政としてはハトの駆除を行ってきたようです。

 ご承知のとおり、ハトは平和の象徴とされ、人が集まる公園や街路で、餌を介して人々の愛情を受けてきました。しかし、最近は鶏インフルエンザ・ウィルスの運搬役とも言われます。過ぎたるは及ばざるが如しの言葉通り、愛すべきハトも、人間社会の中でバランスを保った存在になる必要が要求されてきたようです。

 人間社会のバランスと言えば、最近の話題は地球温暖化の話。その真偽については議論がありますが、世の中すべてが、炭酸ガス排出抑制、バイオマス利用など、化石燃料からの脱却の流れに向いている様に見えます。

 塩ビ樹脂はもともと省石油資源のプラスチックスですから、これを駆除する考えを持つなんてとんでもないことです。温暖化対策に最適の樹脂、エコロジー性能の良い樹脂、…塩ビ樹脂が見直される流れに勢いをつけようではありませんか。

(浮遊子)

お知らせ
シンポジウム・展示会 出展紹介

・環境技術シンポジウム

「みんなで取り組む温暖化対策−技術と工夫で減らせるCO2!」

開催日時 2005年4月26日(火)
展  示 10時〜18時
シンポジウム:13時30分〜16時30分

開催場所:経団連会館11階 国際会議場

日本経団連・経済広報センター共催
入場無料

(社)日本化学工業協会のパネルスペースに樹脂サッシ普及促進委員会が展示いたします。


「塩ビ製品カタログ」が発行されました。
「塩ビ製品カタログ」(塩化ビニル環境対策協議会/塩ビ工業・環境協会編)が発行されました。
私達の日常生活のあらゆる場面に登場し、その豊かな生活の一端  を担う塩ビ製品の主要なものをまとめた小冊子です。
ご希望の方は、下記URLよりご請求下さい。
https://www.vec.gr.jp/shiryo.htm

編集後記

 H2はWETP(ウイークエンドテニスプレイヤー:たった今作った新造語)です。数週間前の週末、テニスの後の飲み会(これがまた愉しみ)で、同席した某大学教授に聞いた一言が、その後なんとなく頭にこびりついて離れません。何気なく聞き過ごしてもいいのですが・・・。どなたか良いコメントをいただけませんか。
 その一言、次のようなものです。「私はなぜ勉強しなきゃいけないの?」とこどもに聞かれたら、どう答えるべきか。うーん。

(H2記)

VEC関連URL
●VEC 塩ビジュニア https://www.vec.gr.jp/kids/index.html
●塩化ビニル環境対策協議会 http://www.pvc.or.jp/
●樹脂サイディング普及促進委員会 http://www.psiding.jp/
●樹脂サッシ普及促進委員会 http://www.jmado.jp/
●メールマガジンバックナンバー https://www.vec.gr.jp/mag/index.html

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