NO.049
発行年月日:2005/09/29

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トピックス
◇難波の地にも、塩ビ建材の展示
  新装なった、「ATCグリーンエコプラザ」の会場訪問

随想
古代ヤマトの遠景(1)−卑弥呼誕生−
信越化学工業(株) 木下清隆
お知らせ
編集後記

トピックス

◇難波の地にも、塩ビ建材の展示

  新装なった、「ATCグリーンエコプラザ」の会場訪問

 「ビリケンさん」ってご存知ですか。願い事をなんでも叶えてくれる、奇怪な顔をした神様なんだそうです。ふだんは、大阪難波の通天閣に安置されてるんですが、今、東京渋谷のデパートで「大・大阪博覧会」なる催しが開かれており、そのシンボルとして、はるばる渋谷までお出ましになり、デパートの中に置かれている由。かわりに渋谷からは、例の「忠犬ハチ公」のレプリカが、大阪の通天閣にまで「出張」しているとか。「ビリケンさん」が東京で大人気なのに比べて、「忠犬ハチ公」は通天閣ではあまり知られてなくて、「ひっそりたたずんでる」、とテレビで報道してましたっけ。

ATCグリーンエコプラザ内展示
 大阪といえば、私たちVECの関連の常設展示場があるんです。たぶん、ご存じなかったでしょう。場所はATC(アジア太平洋トレードセンター)の一角ITM棟の11階西側、「ATCグリーンエコプラザ」の中です。
 ATCは、大阪市と民間の出資による第3セクターとして1994年にオープンされ、アジア・太平洋地域の交易や情報の拠点として活用されているものです。私たちは数年前からここのスペースを使って、塩ビに関する各種のパネルやサンプルを常設で展示し、塩ビに関する情報提供を続けてきましたが、半年ほど前、展示内容の全面変更に踏み切りました。

 従来の展示内容は、塩ビと環境問題に関する正しい知識を説明したパネルや、塩ビのリサイクルのパネル、リサイクル品のサンプルなどが中心でしたが、この度、内容を一新して、塩ビの新市場として大きな期待が持てる塩ビ建材、とりわけ塩ビサッシや塩ビサイディングに関する展示重点に変えました。
 ご存知のように塩ビサッシは、従来の木のサッシに比べて耐久性が段違いであり、アルミサッシに比べて断熱性に優れ、省エネ・健康住宅として必須の要件になりつつある上、いま大問題になっている地球温暖化防止の点からも大きな効果が期待できますし、塩ビサイディングはメンテナンスフリーで長寿命であるに加え、凍害や塩害にも強く軽量で、日本の住宅の外装材としてうってつけなのです。

 そんな塩ビ建材が展示されている、ATCグリーンエコプラザ。先日たまたま機会を得て、この会場を訪問することができました。新幹線を降りて新大阪駅から地下鉄で本町まで。中央線に乗り換えて終点のコスモスクエア駅へ。ニュートラムで隣のトレードセンター前駅が最寄り駅です。新大阪からの所要時間は約40分。
 お目当てのITM棟のあたりは壮大なビルが立ち並び、日本最大級のアウトレットモールなどがあって、ちょうど東京のビッグエッグ周辺みたいな感じ。11階の「ATCグリーンエコプラザ」では、4,500m2の会場に、80以上の団体が展示を競っていました。

 私たちVECのスペースは、この会場の「グリーンプラゾーン」の一角。塩ビサッシや塩ビサイディングが実物大で展示されていて、明るく健康的な感じでした。たまたま会場におられた、出展者対応チームマネジャーの新名さんや、フロアスタッフの川浪さんとも話を交わしましたが、お2人とも、「新しくなってからの方が見た目に分かりやすくなり、見学者に対して説得力があるように思います」とお褒めの言葉。確かに、パネルを読むだけでなく、実際目で見て、触って、実物で確かめることができ、「うん、なるほど」と納得できました。

 ここは、土・日・祝日オープンで月曜日定休、10時半から5時半までやってます。お近くの方はもとより、大阪近辺に立ち寄られた方も、是非一度、お尋ねください。
 欲を言えば、難波の忠犬ハチ公並みでなく、渋谷のビリケンさん並みに、人だかりがしているともっと良いのですが・・・。

「ATCグリーンエコプラザ」のホームページアドレスはこちらです。
http://www.ecoplaza.gr.jp/exp_com/co_info/enbi_kankyo.html

■随想

古代ヤマトの遠景(1)−卑弥呼誕生−

信越化学工業(株) 木下清隆
 今、古代学が面白い。
 従来、我国の古代の状況については専ら古事記・日本書紀といった文献の解釈から、多くのストーリーが組み立てられて来た。ところが戦後になって盛んになった各地の遺跡発掘によって、新しい倭国像が浮かび上がってきている。この新しい倭国像は未だ固まったものではないが、一つの方向が見えてきていると言える。当然、卑弥呼のことも邪馬台国のこともこの中に含まれる。
 このような古代学の状況を紹介しながら、古代倭国の成り立ちについて追ってみたい。

【卑弥呼誕生】

 弥生時代の後期、紀元1世紀頃、倭国の状況がどのようになっていたのかは、興味ある問題であるが、北部九州、即ち現在の福岡市・糸島半島一帯が最も文化の進んだ地域であったことは、専門家の一致した見解である。福岡市・春日市辺りが奴国、糸島半島の辺りが伊都国と呼ばれていたらしい。西暦57年に奴国王が後漢に朝貢し、金印を賜授されたことが『後漢書』に記されているが、その金印が江戸時代に志賀島(しかのしま)で発見された。志賀島は博多湾の先端にある島であり、古代の奴国とは目と鼻の先である。金印には「漢委奴国王」の文字が刻まれていた。これは一般に「漢の委(わ)の奴国王」と読まれている。この金印の出土によって奴国が博多湾一帯を含む地域であり、その中心は遺跡の発掘から春日市の須玖遺跡群一帯であることがはっきりしてきた。福岡市・糸島半島地域が一つの連合国家を形成していたらしいことまでが想定されるようになっている。これを或る学者は「イト倭国連合」と呼んでいる。
吉野ヶ里遺跡
 この時代に、福岡県と佐賀県境にある背振山の南麓平野には「吉野ヶ里遺跡」で有名となった環濠集落が存在していたことになる。この遺跡が1980年代後半に発掘された当初は、卑弥呼の邪馬台国ではないかと騒がれたりしたが、現在ではこのような考え方はあらかた無くなっている。理由は、邪馬台国九州説ではその後の大和国家の誕生をうまく説明できないからである。

 このイト倭国連合の時代は1〜2世紀のことと考えられているが、その後「倭国大乱」の時代を迎える。倭国全体が混乱し諸国間で戦争状態に陥ったらしく、そのことが同じく『後漢書』に記されている。
 数十年続いた大乱の中から「卑弥呼」が誕生する。2世紀末から3世紀初頭のことである。卑弥呼誕生の理由は、倭国内の有力国が倭国全体を制圧できなかったからである。従って、倭国全体で一つの連合国家が誕生したことになる。これは『新生倭国連合』とでも云うべきものであるが、そのリーダーとして男王を持ってくることに皆が納得しなかったということである。
 こうして卑弥呼は誕生した。この卑弥呼は邪馬台国の女王として良く知られている。ところが最近になって、卑弥呼は邪馬台国の女王ではないとの説が有力になってきた。(続く)

お知らせ
【NEW】 第1回日経住まいのリフォーム博2005 出展報告

 暮らしやすさをみつけませんかをテーマに

 9/15(木)〜18(日)の4日間、日本経済新聞社主催の『第1回日経住まいのリフォーム博2005』が東京ビッグサイトにて開催されました。
 樹脂サッシ普及促進委員会と樹脂サイディング普及促進委員会は共同でこの催しに参加し、塩ビサッシ窓の性能が体験できる 結露BOX、遮音BOXや、実際に塩ビサッシの内窓・外窓を取付けて周囲を塩ビサイディングで飾ったサンプル、様々な色の塩ビサイディングで施工した家壁のサンプル等を展示し、立ち寄られた皆様に説明しました。又、初日の15日(木)の午後2時からは、会場ステージにおいて内窓塩ビサッシの取付け実演を行いましたが、周りに立ち見も出るほどの盛況でした。
 最近、テレビや雑誌等でリフォームが頻繁に取り上げられるようになり、一般の方々にもリフォームへの関心が高くなったせいか、開催期間中あわせて8万人の方々が来場され、大盛況でした。
 私たちのブースにも、家のリフォームや新築を考えられているご夫婦や、結露や騒音に悩んでおられる方々等、多くの皆様が立ち寄られ、熱心に私たちの説明を聞いて行かれました。
 東京の都心にも、快適・健康・省エネ及び環境に優れた塩ビサッシ、塩ビサイディングの知名度が浸透して来ている様子が伺われ、うれしく思いました。

(樹脂サッシ普及促進委員会 事務局次長 浅田健二)



【NEW】 これからの快適な住まい作りセミナーIn長野 参加報告

 樹脂サイディング普及促進委員会では、9月21日(水)に長野市で行われた信州大学社会開発工学部エネルギー自立型環境調和住宅研究会が主催する「これからの住まい作りセミナー」に参加し、「寒冷地に適する樹脂サイディング」の講演を行いました。
 セミナーでは、研究会を主宰される信州大学社会開発工学部の山下恭弘教授より「信州が目指す快適な住いづくりとは」を演題に基調講演、信州大学工学部の岩井先生より「近年の異常気象について」の講演、親和創建の大滝氏より「東北の高性能住宅作りの実践」の講演が行われ、引き続いて樹脂サイディングを使用した住宅の見学会も行われました。
 当日は長野県下の各地より50名の参加を頂き、盛況のうちに終了しました。

(樹脂サイディング普及促進委員会 事務局 長繩肇志)



島根県環境フェスティバルInはまだ 出展案内

日時 2005年10月2日(日) 10:00〜17:00

場所 島根県立大学、浜田市世界こども美術館、
浜田市総合福祉センター

樹脂サッシ普及促進委員会、樹脂サイディング普及促進委員会にて出展致します。


「第7回ぐんま環境&森林フェスティバル」 出展案内

日時 2005年10月2日(日) 10:00〜16:00

場所 郡馬県庁 昭和庁舎(群馬県前橋市)

主催 ぐんま環境&森林フェスティバル実行委員会

出展内容:
長寿命と省エネで暮らしを支える素材「塩ビ!」を出展・紹介します。
(1)地球温暖化対策に貢献する住宅用窓枠「塩ビサッシ」を展示します。
(2)長寿命かつ景観な住宅用外装材「塩ビサイディング」を展示します。


第3回住まいと環境・エネルギーセミナーのご案内

小池百合子環境大臣と北野先生を迎えてセミナーを開催致します。
「ライフスタイルの転換で、快適なエコ生活を」

日時 2005年10月12日(水)

会場 18:00 開演 18:20 終演 20:45

会場 浜離宮朝日小ホール
入場無料

主催 (財)地球・人間環境フォーラム
塩ビ工業・環境協会

後援 環境省

プログラム
<第1部> 主賓挨拶/小池百合子環境大臣
基調講演/北野 大(淑徳大学教授)
<第2部> パネルディスカッション
「快適に暮らしながらエコができる
     −健康で環境的な住まいとは−」
コーディネーター 北野大(淑徳大学教授)
パネリスト 小林光(環境省・地球環境局長)
坂本雄三(東京大学教授)
大滝典子(くらしのアドバイザー)
酒井ゆきえ(フリーアナウンサー)

上記セミナーは事前登録が必要です。
参加ご希望の方は、10月5日(水)までに、下記アドレスの登録フォームからお申込み下さい。(携帯からも可)
(応募者多数の場合は抽選とさせて戴きます。当選者には招待状を送付致します。)

http://www.adad.jp/i/p/29468


PVC Newsが9/20に発行されました。

PVC News 54号(塩化ビニル環境対策協議会)が発行されました。
詳細は下記からご覧頂けます。
購読を希望される方は、送付先などご連絡下さい。

http://www.pvc.or.jp/index/i_saisin.html


「環境最前線」を資料請求ページに追加致しました。(9/21)

本誌先週号(EKMM3−47)でご紹介した、「環境最前線 新たな発見 生活と塩ビ」を塩ビ工業・環境協会HPの資料請求ページからお申込み頂けるように致しました。
ご希望の方は、下記URLよりご請求下さい。

https://www.vec.gr.jp/shiryo.htm

編集後記

 10月の声を聞くと、日本酒の季節。H2は大の日本酒党で、季節に関係なく、日本酒、日本酒、日本酒です。それも自宅で飲むのは愛媛県産の「梅錦」と決まっていて、1升ビンで買ってきたものを、4合ビンに移し変えて冷蔵庫で保管し、その「4合ビンを3日で飲む」のが定め。

 この「梅錦」という銘柄の日本酒はそんじょそこらの酒屋では売ってないのですが、たまたまH2の近くの酒屋では常時置いています。それを、普通は一本、たまには二本まとめ買いするんですが、H2が買いに行ったり、家人が行ったりで2人揃って行くことはありません。売れ具合を見ているとどうも「梅錦」を買うのはわれわれだけの様子。
 そこで、家人と企んで、「一度、二人揃って買いに行こうか。あの酒屋の親父、どんな顔するかな?」って言っているんですが、まだ実行はしていません。

 なんか、第3者にはもうひとつピンとこない話だったかなあ。

(H2記)


VEC関連URL
●VEC 塩ビジュニア https://www.vec.gr.jp/kids/index.html
●塩化ビニル環境対策協議会 http://www.pvc.or.jp/
●樹脂サイディング普及促進委員会 http://www.psiding.jp/
●樹脂サッシ普及促進委員会 http://www.jmado.jp/
●メールマガジンバックナンバー https://www.vec.gr.jp/mag/index.html

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