NO.056
発行年月日:2005/11/17

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トピックス
◇リサイクルで大役果たした後、第3の人生(?)へ
 「愛・地球博」で活躍したリサイクル塩ビ製ベンチ、全国で再利用

随想
なぜ山は丸くなっているのか?
鹿嶋市 宮崎
お知らせ
編集後記

トピックス
◇リサイクルで大役果たした後、第3の人生(?)へ

「愛・地球博」で活躍したリサイクル塩ビ製ベンチ、全国で再利用

 今年の夏の話題の一つは、なんといっても「愛・地球博(愛知万博)」ではないでしょうか。名古屋近郊の長久手会場と瀬戸会場で、3月25日から9月25日まで、185日に渡って開催されたこの万博は、延べ2,200万人余という、予想を大きく上回る入場者を集め、大成功に終わりました。
 21世紀初の万国博覧会として、「自然の叡智」をテーマとして開催されたというだけあって、会場内の随所で、環境に優しい工夫が取り入れられていました。

 この「愛・地球博」の中で、塩ビが地味ながら隠れたスターの一つとして活躍したことはご存知でしょうか。このメルマガの3−23号でもお知らせしたとおり、塩ビ製品は給排水設備用の塩ビパイプ、強電から弱電までの電線被覆材、数々の建築部材などを始め、パビリオンの屋根用テント、アート作品の材料など、さまざまなところで使われていたのです。

愛・地球博会場にて
 なかでも、環境に優しい塩ビを強くアピールしたのは、会場のあちこちの休憩コーナーに設置された塩ビ製ベンチでした。実はこのベンチは、都市再生機構の解体現場から集められた塩ビパイプや雨樋などを再利用したリサイクル塩ビ製品であり、文科省の肝いりで大同工業大学が製作し、地元リサイクル企業の(有)三宝が企画とシステム構築をし、コンパウンド・成型企業の協力も得て完成した、現場密着型リサイクルシステムの成果品としても価値ある代物なのです。

 185日間の長丁場を無事終えたこの「ベンチくん」、万博終了後は息つく暇もなく、地元の長久手町始め全国各地の公園などに設置されて、再び社会のお役に立っています。
茅ヶ崎公園にて
 一番遠くへ行ったのは、神奈川県茅ヶ崎市まで。ここには10基のベンチくんが貸与され、茅ヶ崎市の海岸近くの茅ヶ崎公園に設置されて、市民の憩いに役立つことになりました。10月22日には同市の服部市長のご出席を得て、関係者とともに披露の会も開かれました。服部市長は「塩ビがベンチとしてリサイクルされ、茅ヶ崎市民の憩いの場であるこの公園に設置されたことは、環境の面からも、市民の意識向上の意味からも、大変有意義である」と挨拶されました。
 今後茅ヶ崎市としては、市内の公共施設を中心に塩ビ製品の積極的活用を図っていく意向を強くされており、私たちとしても心強い限りです。

 ベンチくんのみならず、「愛・地球博」で使われた塩ビ製品は、万博終了後、それぞれきちんとリサイクルされる予定になっており、テントもパイプも電線も、それぞれ第2のお役に立つべく、それぞれの道を進んでいます。

 それにしてもこのベンチくん、もともとの、いわば現役時代はパイプや雨樋、畳縁型などで活躍したつわものですが、使用済みとなった、いわば定年後の第2の人生(?)としてベンチに生まれ変わったもの。それがさらに場所を変えて第3の職場で社会のお役に立ち続ける。すがすがしい、いい話であると同時に、なんとなく(わが身と引き比べると)しみじみとするではありませんか。


■随想

なぜ山は丸くなっているのか?

鹿嶋市 宮崎

 前略、いつも貴協会のメルマガを楽しみに読ませて頂いております。
 10月13日に配信されたNo.051の記事を読み、共感を覚えましたので、ちょっとメールをしてみたくなりました。

 最近の「地球温暖化」ブームには、疑問を持っており、本当にこれで良いのか?という思いがあります。やはり、今回の記事の中でのご指摘通り、「確かな根拠」に基いた情報か否かを各人が判断可能にすることと、それを流すマスコミの責任を強く求めるべきかと思います。

 昔聞いた話では、当時原子力発電所の建設を促進するため「二酸化炭素=地球温暖化ガス→火力発電所ダメ」というストーリーをでっち上げた。なんていうこともあったとか、なかったとか・・・。
 一方で、この時流をうまくビジネスに結び付けている会社もありますね。省エネにつながることなので、それ自体は評価されるべきと思いますが、やはり「本当の目的」を堂々と明確に示すべきだと思います。’70年代に問題にした「化石燃料への依存=石油ショック」以来、この問題は解決してはおらず、・・・昨今の燃料代の高騰は頭が痛い問題です。
 ですから、今の日本人に必要な問題は何か?
 のほほんと「二酸化炭素削減=環境に良い」なんてことに時間と人を浪費するより、本当の目的としての「エネルギ効率の改善」、「代替エネルギの開発」などに全力投球すべきではないでしょうか。

 話は変わりますが、村上ファンドや楽天(ライブドアが初っ端でしたが)なんかが、世論を味方につけた企業買収的金儲けをやってますが、これが今後の日本の資本主義かと思うと、恐ろしい限りです。
 金が全てと思っている人間が増えてます。実際には、労働によって自分の生活が成り立っていることに気付かないんでしょうか?
 そしてその労働者の大半は「文句も言わずに汗を流し、家族との夕飯に喜びを感じている」、普通の人たちであり、金儲けには疎い人たちです。
 ホントに理想の資本主義が行われるための立法が必要な時期に来ていると思います。今本当に必要なことに資本が使われなければ、これまで日本人が汗水垂らして稼いだものは水泡になって消え去るような気がします。マネーゲームもほどほどにして欲しいものです。

 遠くの山を見て思ったのですが、何故山は丸くなっているのか?それは木々が必要十分な高さをわきまえているからなのだろうな、と・・・。手前の木が後ろの木に光があたらないように背伸びしつづけたら、きっと山はまっ平らになってしまうんでしょうね。

 貴協会の活動は、現在の「疑問を持たない社会」の中では本当に貴重だと思います。
 一方で、非難と現状維持への傾倒には注意して欲しいと思います。今後の人類にとって最良の素材開発にも取り組んでおられると思います。そんなこともご紹介されてはどうですか?
 今後のさらなるご活動の発展を期待しております。
 もっと考える人たちの社会を形成出来たら良いですね!!
早々

お知らせ
【NEW】 住宅・生活誌「家と人。」セミナーIn 青森のご案内

 樹脂サイディング普及促進委員会では、下記のセミナーに参加し、樹脂サイディングの紹介を行うとともに、樹脂サイディングを使用した住宅の見学会も行う予定です。

環境共生時代の住まいづくり

日 時 2005年12月2日(金) 13:00〜
場 所 ぱ・る・るプラザ青森
主 催 住宅・生活誌「家と人。」
(有限会社リヴァ−プレス社)
参加費 無料
参加申込み締切り 11月25日(金)
(定員40名になり次第、締切らせて頂きます。)

参加希望の方は下記までお問合わせ下さい。

有限会社リヴァープレス社
電話:019(664)0830


樹脂サッシ、樹脂サイディングのラジオPRのご案内

 樹脂サッシ普及促進委員会、樹脂サイディング普及促進委員会では、以下のラジオ番組内で、パーソナリティーからの電話インタビューを通じ、PRを行う事になりました。
 聴取範囲は長野県に限られるそうですが、樹脂サッシの導入メリットが顕著な冬の需要期を前に、聴取者の皆様にPR致します。

期 間 2005年11月毎週水曜日(全5回)
実施コーナー 信越放送
ラジオ午後ワイド番組『まるさか亭』
12:25〜15:00内の12:40頃に約4分間

編集後記
 「新聞紙」、「竹やぶ焼けた」、「ダンスが済んだ」などのことを回文(上から読んでも下から読んでも同じ語句のこと)というのはご存知のとおり。
 先日、地下鉄千代田線赤坂駅のホームで電車を待っていた時、駅名表示の看板の表示を見るともなく見ていたら、面白いことに気がつきました。表示には「あかさか=AKASAKA」と書いてある。このひらがなは逆から読むと「かさかあ」だけど、ローマ字を逆から読むと・・・、「AKASAKA」なんです!つまり、これはローマ字読みの回文だ!
 面白い!というわけで、凝り性のH2、以来地下鉄の駅や電車の駅では、以前にもまして退屈知らずになりました。今日までのところ、残念ながら赤坂以外のローマ字回文駅には出会っていませんが、副産物として新手のクイズを考えつきました。以下はその第1回分。それぞれ、元の駅名はなーにか?
 先ずは東京のJR山手線の駅名から。1)おるくべき、2)おねう、3)あらばひか、
 続いて東京地下鉄の駅名から。4)おぶきご、5)あかじごん、6)うじもなあこ、
 最後に、やや応用編。7)おいこっと、8)おおかばやっく、9)いけさぎむさく、10)あいびい。
 お分かりになりましたか?

(H2記)


VEC関連URL
●VEC 塩ビジュニア https://www.vec.gr.jp/kids/index.html
●塩化ビニル環境対策協議会 http://www.pvc.or.jp/
●樹脂サイディング普及促進委員会 http://www.psiding.jp/
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