ある学校のPTAの皆さんが作った看板が、校庭のフェンスに取り付けてありました。黄色い地色に大きく赤文字で「NO」と書き、その上から黒文字で「駐停車禁止」と書いてあります。
散策の途中にこの看板に出会った浮遊子、元来のひねくれた性格も手伝って、「駐停車禁止に反対だ」、と読んでしまいました。交通に何の支障もないのに、駐停車を禁止するのはけしからん、反対、ハンターイ!と主張しているのかな?と思ったわけです。
もちろん、普通に考えればこの看板の主張しているところは、「この場所では駐車や停車はしてはいけませんよ、駐停車は禁止ですよ」というところにあるのだとは分かりますし、浮遊子のような解釈はひねくれた、ためにする議論であることは明らかです。が・・・。
いろんな論争がある事柄については、論争相手につけこまれないように、表現には充分な気配りが必要です。特に文章での誤りは致命的になることもあり得ます。
そういえば他人事ではありません。浮遊子などは某所で廃棄プラスチックの処理問題について議論することになった時、会議資料に「管理型埋立」と書くべきところを「安定型埋立」と誤って記載して間違いに気づかず、会議の場で初めて気付いて大慌てで修正して、恥をかいたことがありました。
最近、誤変換大賞などといって、ワープロでの誤変換の面白さを楽しむことが盛んに行われていますが、きれいな字体になったワープロの文章では誤変換があっても見つけにくく、うっかりミスも多いものです。
正確に物事を伝えるために、慎重に慎重を重ねて正確を期すことが大切だ。このような反省をさせてくれた、看板でした。 |
(浮遊子)
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