◇隗より始めた?環境省 |
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霞ヶ関の環境省居室に塩ビ製内窓施工へ |
地球温暖化防止の先頭に立っているのは環境省です。小池百合子環境大臣を筆頭に、関係部局一丸となって国民各層に対し、地球温暖化防止、京都議定書の目標達成を呼びかけています。昨年の夏には「クールビズ」を流行らせ、涼しくなってからは「ウォームビズ」、最近は「もったいないふろしき」など、次々と新機軸を出して国民の意識改革に大わらわ。
その環境省が最近、またまた面白いことをはじめました。
環境省の本庁があるのは霞ヶ関の中央合同庁舎5号館という建物で、厚生労働省などと同居しており、23階から26階までの4フロアが環境省なのです。
こういった中央行政機関では、以前から率先して省エネルギー運動を続けており、夏の冷房温度は28度、冬の暖房温度は20度という、例のお達しをきちんと守って執務しています。温暖化対策と名前が変わっても、やはりこの温度規制が活きているのですが・・・、暑い時や寒い時にこれら省庁へ出かけた経験のある人ならお分かりのように、あの執務室は夏は大変暑く、冬はなかなかの寒さなのです。
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施工前 |
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塩ビサッシ内窓施工状況 |
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内窓上側拡大図 |
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内窓下側拡大図 |
そこで環境省の知恵者が考えました。「まてよ?ちまたでは、住宅の高断熱化によって夏涼しく、冬暖かい生活空間を作り出そうという動きがあるではないか。われわれ行政マンの居室にも、その理屈を応用して、省エネルギーかつ温暖化防止効果を狙うとともに、快適執務空間を作ってはどうだろう」と。
それにはどうすればいいか? 「そうだ!ちまたで評判になりつつある、塩ビサッシを使った内窓を、われわれの執務室にセットしよう!環境省も温暖化防止に率先垂範だ!」
というわけで、環境省は、この5号館の環境省フロアの一画に塩ビサッシの内窓を大規模にセットして高断熱化することとし、いま国会で審議中の2006年度予算の中にこの計画を盛り込んだそうです。現在、具体的な施工場所や施工方法、成果のチェック方法などを詰めているとのことであり、予算が承認されれば2006年度の早い時期に実現させる予定とのこと。実際に省エネルギー効果や炭酸ガス排出削減効果、快適空間化による執務効率の向上などが見込めるほか、職員や来訪者にも快適空間の快適さを実感してもらって高断熱化の素晴らしさを肌に感じてもらおうと、担当者は意気込んでいるとか。
このアイデア、私たちも大賛成です。塩ビサッシが高断熱、高気密住宅には不可欠であり、省エネルギー効果、温暖化防止効果のみならず、結露防止や室内温度均一化による健康の維持・増進にも役立つことはもうご承知のことと思います。しかし、環境省など中央行政機関自らが、自らの居室にこの塩ビサッシを採用して、これら効果を実際に検証してくれることになれば、必ずやより大きな反響を呼ぶと思います。
考えてみればこういった試みは環境省だけでなく、経済産業省はじめ中央行政部門、さらには都道府県はじめ各地方自治体でも取り入れることができるのではないでしょうか。環境省が始められたこの「隗より始める」試み、関係の皆様にもぜひ参考にしてほしい、と思うのですが・・・。 |
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