今私たちは次のように考えております。 |
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工業塩の巨大な山 |
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VEC発行のリサイクル関連パンフレット |
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1. |
塩ビ樹脂は無尽蔵の塩を一つの原料としております。(約4割が 石油原料、残り約6割が塩です。)昨今、石油価格が上がり、色々なプラスチック価格も上昇してきましたが、塩ビ価格は他の樹脂に比べ上昇幅は小さくなっております。これは石油原料比率が低いためであり、塩ビ樹脂が機能的に劣るということではありません。塩ビは原料からして省資源ということです。また、塩ビは長寿命の製品を作ることができます。例えば、塩ビのパイプでも、50年前に敷設されたパイプを掘り出して物理特性を調べてもまったく変化していなかったとの報告もあります。耐用年数が長いということはこれも省資源です。ライフサイクル分析(LCA)という手法で製品が生まれてから破棄されるまでのエネルギー消費量と環境負荷量を製品ごとに比較検討する学問が成熟してきておりますが、この中でも塩ビは優等生です。さらに、他のプラスチックに比べ塩ビはリサイクルが容易な製品です。電線被覆の塩ビや農業用ビニルハウスの塩ビは途上国でサンダルなどに加工されて再使用されています。ほかにも多くの特色があります。 |
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例えば断熱性と加工性の良さです。長寿命で断熱性を持ちますので、窓のサッシには最適なのです。
塩ビは今までダイオキシン問題、環境ホルモン問題などの批判を受け、これら批判が科学的に根拠のない風説でしかないことを懸命にPRしてきました。これらの努力もありこの面での塩ビ忌避はかなり少なくなってきました。
中国、インドなど多くの途上国の経済発展が加速化してくる中で、石油需要が急速に増加して、石油資源は一体あと何年分あるのかということ(オイル・ピーク論)が議論されるようになりました。塩ビは省資源の材料であるということ、塩ビは現在懸念されている地球温暖化防止に最も貢献できるプラスチック材料であること、このような事実が十分消費者にご理解いただけていなかったとすれば、私達塩ビメーカーとして誠に残念なことです。
私達の今年の課題のひとつは、消費者の方々に「塩ビは省資源のプラスチックであり、温暖化防止に貢献していることをご理解していただく活動を進める」ことです。本年は、上記述べてきましたことを「塩ビと私たちの生活−業界の主張」として取りまとめ、対外的にPR活動を進めます。 |