|
・ |
赤十字救急法指導員、ボランティアリーダー等を勤めておられる教授の活動が報告されている。救急措置で一番多かった熱傷処置、熱傷包帯の効果は平時の認識をはるかに超えた。中でも最大のヒットは徳州会(災害医療協力隊、TDMAT)に通知し、援助を要請したこと。協力隊は鹿児島から来たが、その協力隊と同研究室の連携が重要な意味を持った。地域を知る人と医療をする人の連携で、医療協力隊の行動効率が何倍にもなったという。 |
|
・ |
地域の医療は重大な役割を担う。日が経つにつれて、医療の内容が変わる。発生から3日間は骨折、挫創、熱傷、切り傷等外科系疾患、それ以降は高血圧、不安不眠など内科・神経科系疾患、1週間を過ぎると風邪、消化器系、更に長期化するとストレスが問題になる。 |
|
・ |
研究室は教授次第。あらためて教授の指導力と助手の明るさが士気を高めた。 |
|
・ |
「(余震)間隔が短い。すぐに次が来る」「ガス、ボンベ、ブレーカー、水道、みんな切れ」、研究室全員に指示した行動指針「行動をとるときには必ず2人以上、そして教官に連絡すること、教員がいないときには紙に書いて車に貼る。」、研究室の様子を見にゆくときは「片付けはするな、写真は撮れ」「"だろう"、"と思う"、"という噂だ"、等の情報は決して流すな」など、混乱の中で各教員が下した指示は的確である。 |
|
・ |
マスコミの勝手さが目に余った。市のホテルやタクシーを一括契約で占有、電話は繋ぎっ放しで確保する、こうしたことのため、他の地域から来た被災者の身内・知人の行動が大変困難になっていたという。 |
|
・ |
分析機器などはメンテナンス体制が物を言う。購入時の値段だけでない。 |
|
・ |
災害ホームページの立ち上げ。オートバックスで大容量インバーターを購入、ホテルのフロントで無線LAN接続を依頼した、これは効果絶大で好評だった。 |
|
・ |
留学生は言葉が不自由で友人や親戚が少ない。日ごろ話をしない人々に声をかけて貰ったことがとても嬉しいという。 |
|
・ |
ボランティアでは、1度でも経験した人の存在が貴重だった。 |
|
・ |
日本酒の差し入れ貴重。神経が高ぶって熟睡できない。神戸でも最も有難がられたという。 |