NO.192
発行年月日:2008/09/11

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トピックス
◇米国でも「一方聞いて沙汰するな」? −シャワーカーテン騒動−

随想
12,000人の「エコピープル」が誕生しました!
− 環境社会検定試験(eco検定)−
塩ビ工業・環境協会 メルマガ事務局員

お知らせ
【NEW】PVC Newsが9/16に発行されます。

編集後記

トピックス
◇米国でも「一方聞いて沙汰するな」? −シャワーカーテン騒動−

  環境や安全をネタにして不当に一般市民の不安を煽るような話は後 を絶ちません。また、これが、「環境問題ウソ本」が多数出される背 景の一つとなっているのかもしれません。いずれにせよ、環境・安全 問題は重要な課題であり、一般市民にはしっかりとした科学的な知見 に基づく正しい情報を提供し、理解を得るように産業界も政府も大い に努力する必要があるでしょう。

 さて、6月中旬、米国の環境団体CHEJ(Center for Health, Environment and Justice:健康環境正義センター)が、塩ビ製シャワ ーカーテンに関する調査レポートを発表し、新しい塩ビ製シャワーカ ーテンから多くの有毒化学物質が放散し人の健康を脅かすので、塩ビ 製シャワーカーテンは買って使わないように、また、小売店は売らな いようにという内容のプレスリリースを発表したのです。同団体は、 これまでもこのような一般市民の不安を煽るような活動をしてきてい たようですが、このニュースは、瞬く間にアメリカやカナダのメディ アに取り上げられ、大きな話題になったようです。

 しかし、その後一部の科学者や政府機関であるConsumer Products Safety Commission(CPSC)が本試験の正当性を否定し、またリス クは無いことを宣言したこともあり、大きな騒ぎとはならず収束しま した。市民の目からすれば、危ないという一方的な初期の情報ばかり でなく、元の情報の質についての情報、誰がどう対応しているのか等 についてしっかりとした情報がメディアを通して伝えられていたので、 落ち着いた対応ができたのではないかと思います。関連の記事は、以 下のweb等で探すことができます。
http://www.nytimes.com/2008/06/30/business/media/30toxic.html?_r=1&adxnnl=1&oref=slogin&partner=rssnyt&emc=rss&adxnnlx=1214859033-LXr5npr57FNOQRvF+hamRw

 今年のNHK大河ドラマ「篤姫」をご覧になっている方も多いかと 思います。そこに出てくる「一方聞いて沙汰するな」の島津家の考え 方に思わずうなずいてしまうことがあります。ドラマでは、ある噂や 情報が寄せられた場合、それを鵜呑みにするではなく、その情報源に 踏み込んで自ら真偽のほどを見極めるという筋立てです。前述の、米 国シャワーカーテンの顛末は、正にアメリカ版「一方聞いて沙汰する な」といったところでしょうか?ちなみに、シャワーカーテンのニュ ースは、国内では一部の新聞社のweb版に海外のニュースとして、 翻訳文が掲載された程度でしたが、情報の受け手である一般市民の方 には是非、「一方聞いて沙汰するな」の精神で噂や情報には接しても らいたいものです。(了)

随想
12,000人の「エコピープル」が誕生しました!
− 環境社会検定試験(eco検定)−
塩ビ工業・環境協会 メルマガ事務局員

 今年は、北海道洞爺湖サミットが行われたこともあり、「環境問題」 に関連する言葉を耳にしない日はありませんね。
 近年は、二酸化炭素やフロンに代表される温室効果ガスの排出や森 林伐採など、私たち「人間」の行動が環境に悪影響をあたえ、その為 に地球温暖化が進み、異常気象や海面上昇などの現象となっているの ではないかと言われています。そのことから、一般の方々の間でも自 分たちに身近なものとして「環境問題」に関心を持つ方が増えている ようです。
 ところが、「環境問題」に関して知識を得ようとすると科学、社会、 経済、法律など、多方面の勉強が必要となり、テキストを揃えようと 書店へ行っても、その膨大な本の前に途方にくれるばかりです。そこ で、幅広く基礎的な知識を身につけられるとして人気になっているの が、東京商工会議所が実施している「環境社会検定試験(eco検定) 」です。

エコピープルシール
 eco検定とは、『環境に対する幅広い知識をもち、社会の中で率 先して環境問題に取り組む“人づくり”、そして環境と経済を両立さ せた「持続可能な社会」をめざすもの』とのことです。2006年に スタートし、3回の試験が実施され、受験者約37,000人、合格 者約27,500人となっていました。そして、今年7月20日に第 4回が実施され、約15,000人が受験し、9月5日に約12,0 00人が合格との発表がありました(合格率79.7%)。

 この検定の合格者が、「エコピープル」と呼ばれます。合格するこ とだけが目的ではなく、「エコピープル」としての意識を持ち、身に つけた環境問題に対する知識を生かして、エコ活動の輪を広げていく ことが、期待されているのです。その為に、エコピープル支援協議会 があり、ホームページが開設され、メールマガジンが発行されていま す。エコ活動時に利用できる、「エコピープル名刺」や「エコピープ ルシール」を購入することもできます。

 受験者は、企業の環境担当者に限らず、NPO法人関連者、学生、 主婦など様々です。受験にあたって学歴・年齢・性別・国籍による制 限もありません。第5回の検定は12月21日実施で、申込み登録期 間10月7日〜11月7日です。商工会議所から刊行されている公式 テキストが主な出題範囲となり、対策セミナーや通信教育も行なわれ ていますので、挑戦してみてはいかがですか?(了)

eco検定の詳細はこちらからご覧ください。
http://www.kentei.org/eco/index.html
http://www.eco-people.jp/

お知らせ

【NEW】PVC Newsが9/16に発行されます。

PVC News(塩化ビニル環境対策協議会)が発行されます。
66号の目次をご紹介いたします。

◇トップニュース1
イオンが塩ビ製ギフトカードを開発。
リサイクルの取組みも
◇トップニュース2
VEC/JPECがプラスチック化学リサイクル研究会の功労賞受賞
◇視点・有識者に聞く
「地域発のサステナビリティ」をめざして
神戸山手大学 教授/工学博士 中野加都子氏
◇リサイクルの現場から
積水ハウス、大和ハウス工業の塩ビ管リサイクル事業
◇インフォメーション1
水道管路の地震対策強化へ向け、塩化ビニル管・継手協会が活動開始
◇インフォメーション2
千葉大学「ケミレスタウン」の最新情報
◇広報だより
DEHPのREACH「認可対象候補物質」の候補化について
北海道洞爺湖サミット記念「環境総合展2008」に出展
(VEC)

PVC Newsバックナンバーは、塩化ビニル環境対策協議会のHPよりご覧頂けます。
http://www.pvc.or.jp/

編集後記
 昨今よく耳にする「○○の日」ですが、9月10日は「下水道の日」 だそうです。もともとは、1961年、著しく遅れていたわが国の下 水道の全国的な普及促進を図るため(当時の普及率6%)、「全国下 水道促進デー」として始まり、旧下水道法制定100年目を迎えた2 001年に、現在の「下水道の日」に名称変更されたとのことです。
 今や下水道の普及率も全国平均で70%を超え、我々の暮らしも便 利で豊かなものとなりました。下水道というと各ご家庭から排出され る生活廃水の処理を思い浮かべますが、下水道の大きな役割には「雨 水の排除」があるとのことです。9月10日に定められたのも、台風 シーズンである210日を過ぎた220日が適当との理由からだそう です。
 塩ビの最大の用途がパイプであり、その多くが下水道に使用されて いることを考えると、下水道の普及に果たした塩ビの役割が如何に大 きいものであったかが良く分かります。丈夫で長持ち、省資源でCO 2削減に寄与する塩ビは「低炭素社会の構築」にかかせないプラスチ ック材料としてその存在意義が改めて見直される時期に来ていると思 います。(樹)

VEC関連URL
●家族で学べるページ https://www.vec.gr.jp/kids_new/index.html
●塩化ビニル環境対策協議会 http://www.pvc.or.jp/
●樹脂サイディング普及促進委員会 http://www.psiding.jp/
●樹脂サッシ普及促進委員会 http://www.jmado.jp/
●メールマガジンバックナンバー https://www.vec.gr.jp/mag/index.html

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◆編集責任者 事務局長  東 幸次

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