NO.201
発行年月日:2008/11/13

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トピックス
◇「日経住まいのリフォーム博2008(第4回)」予告篇
樹脂サッシ普及促進委員会 川並則夫

随想
ナミビア旅行記(1)−ブッシュマン−
(社)日本化学工業協会 若林康夫

お知らせ
日経住まいのリフォーム博2008出展、及び第6回「住まいと環境・エネルギーセミナー」開催のご案内

編集後記

トピックス
◇「日経住まいのリフォーム博2008(第4回)」予告篇
樹脂サッシ普及促進委員会 川並則夫

 今年も、いよいよ「日経住まいのリフォーム博」の季節がやってまいりました。来週、11月20日(木)〜23日(日)に東京ビッグサイトの東5・6ホールにて開催されます。特に今年は会場の入口(ウエルカム・スクエア)に、環境省、エコリフォームコンソーシアム、日本経済新聞社と協力して、塩ビ工業・環境協会(VEC)、樹脂サッシ普及促進委員会(Jmado)、樹脂サイディング普及促進委員会が出展し、「海からの贈り物」をコンセプトにエコリフォーム事例展示を行います。

 「ウエルカム・スクエア」は6×24mあり、その中を3つのゾーンに分け、なぜ今エコリフォームが必要かを分かり易く展示しました。
 最初の「環境ゾーン」では、温暖化が暮らしに与える影響を、氷山や海面など地球の変化や動物、魚、昆虫などの生態系の変化の映像などでご覧いただき、温暖化防止に役立つエコリフォームの必要性を感じていただきます。
 次は「エコリフォームゾーン」とし、窓などの開口部、屋根、天井、床、壁などそれぞれの部位でどのようなエコリフォームが実践できるか、その実例をご紹介し、実際に対策の効果をわかりやすく体験していただくため体感装置を展示しています。特に、熱損失の大きい開口部については、断熱性を実感できる「遮熱ボックス」、結露の状況を見られる「結露ボックス」を設置しました。また、エコ素材である塩ビを使用した、樹脂サッシ、樹脂サイディング、壁紙、床材などを使って施工し、塩ビ製のインテリアを展示した「ミニハウス」では、海からの贈り物である塩ビ素材に触れながら、エコリフォームを体感できるようになっています。
 最後の「セミナーゾーン」は、活弁士の坂本頼光さん、Jmadoメンバー、地域協議会メンバー更に全国地球温暖化防止協議会(JCCCA)等のメンバーにより、エコリフォームの必要性、実例についてご説明するセミナーを行うコーナーです。
 これらを通して、エコリフォームのイメージをより多くの方々に作っていただきたいと考えています。

 同時に、第6回「住まいと環境・エネルギーセミナー」を開催します。「日経住まいのリフォーム博」期間中の11月22日(土)に会場ステージにて、フリーアナウンサーの酒井ゆきえさんを案内役に、各界からゲストをお招きした2部構成となっています。
 第1部(11:40〜)では、「地球温暖化防止と窓のリフォームとの関係」のテーマで、環境省総合環境政策局長 小林光さん、東京大学大学院教授 坂本雄三さん、歌手・女優の早見優さんの3人によるトークディスカッションを行います。小林さんには、今年6月に行われた「洞爺湖サミット」後の政府の対策などについて、坂本さんには「家の断熱リフォームにおける窓の断熱化の意義」、早見さんには、ご自身の環境問題への関わりについてお話しいただけると思います。
 第2部(13:10〜)は、「家庭でできるエコリフォーム STOP!温暖化」として、前出の早見優さんとモデル・タレントでありエッセイストのはなさんに対談いただき、自由に環境問題についての経験、海外での経験、日本の家が冬に寒く断熱が必要なこと、結露によるカビ、ダニの発生が原因ではないかといわれるアトピーや喘息の心配など、ご自身の体験談に基づきお話しいただけると思います。

 更に、11月21日(金)(11:40〜)には、同じ会場ステージにて「安全な住環境に関する研究会」の主催によるセミナー「温度差の少ない家で医療費が変わる?」が開催されます。「高断熱住宅に改修した方々へのアンケート調査の解析・結果」について、近畿大学理工学部建築学科准教授 岩前篤さんのお話しがあります。
 高品質な住宅に住まうことにより、健康な体、医療費の削減等の関係があるか?興味深いセミナーになりそうです。

 エコリフォーム関連の展示に加え、環境性能に優れた種々の塩ビ製品も展示いたします。ぜひ、ご来場いただき「ウエルカム・スクエア」にお立ち寄りください。(了)

日経住まいのリフォーム博2008のホームページをご覧下さい。
http://sumai.nikkei.co.jp/reform/reformhaku/

随想
ナミビア旅行記(1)−ブッシュマン−
(社)日本化学工業協会 若林康夫

  昨年、エリトリア旅行の様子をご紹介しましたが、今年は、9月に「ナミビア」を訪問しました。「ナミビア」といっても知らない方が多いのではないでしょうか。以前、日本で公開された「ミラクル・ワールド ブッシュマン」という映画に出てきたブッシュマンが住んでいる国というと、ある年齢以上の人は「ああ、あの国」と思われる方も多いかもしれません。

 日本の外務省の資料によると、在留届を出し、正式にナミビアに住んでいる日本人は25人。日本に住んでいるナミビア人は4人となっています。ナミビアに住んでいる日本人はほとんどが海外青年協力隊員のような援助協力に従事している人とのことで、普通の日本人にはあまり縁がないようですが、自然のままのアフリカが残っている最後の地域とも言われ、日本からも年に何本かはサファリツアーが出ているようです。今回、ナミビアに来るときにも、同じ飛行機にある秘境旅行を専門に行っている日本のツアー会社のグループが乗っていました。参加者の方はかなり旅慣れた方が多いようでしたが、さすがに秘境ツアーだけあって10名ほどのグループに添乗員は2名。当然、日本人の現地ガイドや手配会社があるはずもなく、添乗員にとっては結構大変そうでした。

 滞在先の各種回線の事情が悪く、恒例となっている現地からのリアルタイム送信を断念した「ナミビア旅行記」をお送りいたします。

クリックで拡大します
  さて、まずはナミビアのご紹介です。
 位置はアフリカの南端、南アフリカのすぐ上(北側)、南大西洋に面した国です。

 以前はドイツの植民地でしたが、第一次世界大戦でドイツがヨーロッパ戦線に気を取られているすきに南アフリカが事実上占領。その後、第二次世界大戦の敗戦によりドイツは植民地を放棄しますが、ナミビアは国家として独立することはできず、国でもなく、南アフリカの領土でもなく、ただ南アフリカの占領下にある国連が管理する土地という世界でも類をみない、中途半端な状態が続いていました。
 そのような状態の中、1966年South-West Africa People's Organization(SWAPO)というゲリラ組織が独立闘争を開始。1966年、国家として独立をしますが、実質的には南アフリカの占領は続き、1990年、南アフリカに人種差別(アパルトヘイト)撤退を目的とした黒人政権であるマンデラ政権が樹立したため、事実上の南アフリカによる占領が撤退され完全な独立国となったという不思議な経緯を持つ国です。

 ナミビアの面積は825,418平方キロメートル。人口は2,088,669人。
 単純に計算をすると2キロメートル四方に2人しか住んでいないことになり、世界で一番人口密度が低い国です。実際にはそんなに分散して人が住んでいるわけではなく、都市や村に集中して住んでいるので野生動物だけが住む無人の原野が広がっています。田舎に行くと「ちょっと買い物に行ってくる」となると、車を時速140キロメートルで走らせ、片道1時間などというのは当たり前です。

 首都はWindhoek。非常にきれいで近代的な街で、街にいるだけだとアフリカではなくアメリカの地方都市といった感じです(ゴミ一つなく、アメリカより清潔かもしれません)。市街地を含むWindhoekは地図で見ると長方形のような形をしており、役所などのオフィスエリアや商業地域、住宅街がコンパクトにまとまっています。
 首都の人口は約230,000人。全人口の1/100が集中しています。この長方形をした首都の短い距離を車で横断するのにわずか10分。日本のような市街地がほとんどなく、何もない原野にポツンといきなり出現します。道路標識などをよく注意して運転をしないと「首都はどこ?もう通り過ぎちゃったの?」ということになりかねません(そんなドジな運転手は他にいないでしょう!という突っ込みはナシね)。

 ナミビアの平均寿命は49.89歳。
 平均寿命が低い最大の理由は、成人の5人に1人以上がHIVのキャリアということ。この割合も世界で一番。比較的教育水準も高く、衛生状態もいいナミビアでなぜかHIV感染率が非常に高く、一部の学者は、この地域でHIVが最初に発生したため、全体の感染率が高いのではという説を唱える人もいます。最近ではキャリアの人の発症を抑えたり、比較的効果的な薬もできたりしているため、平均寿命は徐々にではありますが上昇傾向にあるようです。

Himba族とHerero族の女性
  また、アフリカですから単一民族ということはなく、複合民族国家です。
 一番多い部族はOvambo族で国民の約半数を占めます。その他、Kavangos族、Herero族、Damara族、Nama族、Caprivian族、映画でおなじみBushmen、Baster族、Tswana族など多くの民族の集まりです。
 また、植民地時代の名残で、ドイツ系の人も沢山おり、ナミビア人との混血の人もかなりの割合に上ります。
 このような複合民族国家ですから言語もバラバラ。公式言語は英語と定められており、中学校からはドイツ語も教えられています。このため、ナミビアの人は英語、ドイツ語、部族の共通語であるAfrikaans、そして自分の部族の言葉と非常に多くの言葉を話します。

 産業としては、ナミビアはお隣のボツワナと並び、非常に良質のダイヤモンドが採れ、アルミニウムの原料であるボーキサイトも豊富に存在しているため鉱業が盛んです。そのため、道を歩いていると、ついつい下を見て光る石を探してしまいます。さて、滞在中にダイヤモンドは見つかるのでしょうか。(続く)

お知らせ

日経住まいのリフォーム博2008出展、及び第6回「住まいと環境・エネルギーセミナー」開催のご案内

 「日経住まいのリフォーム博2008」が下記の要領で開催されます。塩ビ工業・環境協会、樹脂サッシ普及促進委員会、樹脂サイディング普及促進委員会は、環境省、日本経済新聞社とも協力して、同博のゲートとなるウエルカム・スクエアにおいて展示を行ないます。
 樹脂サッシに加え、環境性能に優れた種々の塩ビ製品も展示されます。

・日 時  2008年11月20日(木)〜23日(日)
10:00〜17:00(最終日のみ16:00まで)
・場 所  東京ビッグサイト(東5・6ホール)
・主 催  日本経済新聞社
・入場料  無料
・日経住まいのリフォーム博2008のホームページをご覧下さい。
 http://sumai.nikkei.co.jp/reform/reformhaku/
 「ウエルカム・スクエア」
 http://sumai.nikkei.co.jp/reform/reformhaku/event/kaijyomap.html#06


 この会場内にて、第6回「住まいと環境・エネルギーセミナー」を開催します。
 環境省総合環境政策局長小林光氏、東京大学大学院教授坂本雄三氏、歌手・女優の早見優さん、モデル・タレント・エッセイストのはなさんが参加されます。

・日 時  2008年11月22日(土)
第1部 11:40〜12:40
第2部 13:10〜14:10
・会 場  「日経住まいのリフォーム博」会場ステージ
・参加費 無料
・主 催  (財)地球人間環境フォーラム
塩ビ工業・環境協会
・セミナー内容  
第1部 「地球温暖化防止と窓のリフォームとの関係」
第2部 「家庭でできるエコリフォーム STOP!温暖化」

詳細はこちらをご覧下さい。
http://sumai.nikkei.co.jp/reform/reformhaku/event/event.html


 また、「温度差の少ない家で医療費が変わる?」というタイトルで、近畿大学准教授の岩前篤氏の講演もあります。断熱改修の決め手は窓。健康への効果についてのお話を聞くことができます。

・日 時  2008年11月21日(金)
11:40〜12:10
・会 場  「日経住まいのリフォーム博」会場ステージ
・参加費 無料
・主 催  安全な住環境に関する研究会

【NEW】HP10月10日付トピックスをアップデートしました。

11月11日付でトピックスに記事を掲載しました。
「塩ビ可塑剤(DEHP他)に関する最近の動向について」

こちらからご覧いただけます。
https://www.vec.gr.jp/topics/index.html

編集後記
 「変革の時が到来した。」が米国の次期大統領に当選したバラク・オバマ氏の勝利宣言だった。米国建国の1776年以来、初めての黒人大統領が誕生した。米国のみならず世界・日本にとっても、歴史的な出来事です。米国発のグローバルな金融危機、新興国の台頭、米国一極支配の後退など、これらも歴史的な転換点と思われます。これらの事態にどう新大統領が解決策を見出していくのか、大いなる期待と一抹の不安があります。
 一方、日本でも株価の急激な低下、日本を代表する自動車、電気・電子などの製造業の大幅減益が報道されています。ところで、当業界については、今回の金融危機・経済不況以前から国内需要の長期低落傾向が続いています。これらに業界・企業としてどう対応してきたのか、些か遅いと思わずにいられませんが、今こそ「変革」が求められる時です。(古鍋)

VEC関連URL
●家族で学べるページ https://www.vec.gr.jp/kids_new/index.html
●塩化ビニル環境対策協議会 http://www.pvc.or.jp/
●樹脂サイディング普及促進委員会 http://www.psiding.jp/
●樹脂サッシ普及促進委員会 http://www.jmado.jp/
●メールマガジンバックナンバー https://www.vec.gr.jp/mag/index.html

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◆編集責任者 事務局長  東 幸次

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