===「塩ビと環境のメールマガジン」 第16号 === 2001/12/21

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目 次

☆巻頭コラム
 逆風にめげず、リサイクル・システムの確立を
 「川口環境大臣、エコ・プロ展のVECブースでコメント」

☆VCM、EDCとも排出量70%削減目指す
 「VEC各社の大気環境対策まとまる」

☆お知らせ
 「塩ビ樹脂生産・出荷実績表」「塩ビモノマー生産・出荷実績表」

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☆巻頭コラム

 逆風にめげず、リサイクル・システムの確立を
 「川口環境大臣、エコ・プロ展のVECブースでコメント」

 本誌でもご案内のとおり、(社)産業環境管理協会と日本経済新聞社
が主催する、「エコ・プロダクツ2001」が、12月13日から15
日に渡って、東京ビッグサイトで開かれ、私たちVECも、リサイクル
塩ビ製品の展示を中心にして参加しました。
 1999年から開催されているこの展示会も年毎に規模や内容が強化
され、今年は350団体が展示に参加するに至り、社会の環境に対する
関心の高まりを物語っているようです。

 開催初日の13日午後、川口順子環境大臣が、山本良一東京大学教授
や環境省の方々とともに会場を訪れ、ブースを回られましたが、数多あ
るブースの中から、私たちのブースに立ち寄られました。会場に詰めて
いたVECの説明員から、塩ビのリサイクルの現状、マテリアル・リサ
イクルでは塩ビ管や農業用ビニル、電線被覆材の例などについて、ケミ
カル・リサイクルではNKKでの高炉原料化やトクヤマでのセメント原
燃料化の例などについて説明を受け、ひとつひとつうなづきながら聴い
ておられました。
 そして、「塩ビが現在、社会的に厳しい状況に置かれているのは承知
しています。一方、業界ではここ数年、リサイクルの推進に随分努力し
ておられるとも聞いています。今後、塩ビについてはリサイクル・シス
テムを社会的に整備することが必要なのではないでしょうか。塩ビ業界
の努力に期待しています。頑張ってください」とのコメントを頂戴しま
した。

 また同じ日の後刻、自民党参議院議員の愛知治郎先生も、海藤秘書と
ともにVECのブースに立ち寄られました。愛知先生には、塩ビの問題
のみならず、廃棄物の広域処理問題、製造拠点の海外移転に伴う国内産
業の空洞化問題などについても貴重なご見解を伺うことができました。
とりわけ嬉しかったのは、先生曰く、「メールでこのブースのことを知
ったので見にきた」とおっしゃられたこと。わがメールマガジンも結構
読まれているんだな、と意を強くした次第です。

 私たちはいろいろな場を利用して、塩ビに関する情報を社会の皆様に
お知らせする活動を続けています。この展示会への参加もそういった活
動の一つです。今後ともご指導、ご支援をお願いします。


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☆VCM、EDCとも排出量70%削減目指す
 「VEC各社の大気環境対策まとまる」

●70億円かけて、2002年度末実現へ
 私たちVEC各社が進めている環境対策については、このメルマガで
 10回に渡って紹介したとおりです。各社は今後の対策の中で、日本
 化学工業協会(日化協)が進めている、「第2次有害大気汚染物質自
 主管理計画」の一環として塩化ビニルモノマー(VCM)および1.
 2ジクロロエタン(EDC)の削減計画をそれぞれ立てています。こ
 のたび、各社の削減計画の全貌がまとまりました。
 それによると、1999年を基準年として、2002年度末までに、
 大気環境への排出量を、VCMの場合は1/3にまで、EDCの場合
 は1/4にまで、それぞれ削減するという、意欲的計画になりました。
 これを実現するためには約70億円の設備投資を必要としますが、厳
 しい経済環境下にもかかわらず、環境問題を重要課題としている私た
 ちは、この計画の実現に向けて全力を挙げる予定です。

●過去累積では90%以上の削減
 私たちの環境対策は、今に始まったわけではありません。特にVCM
 については1970年代半ばから、労働衛生面、食品衛生面、一般環
 境面などでさまざまな排出削減が行われてきました。
 300億円近い設備投資を進めた結果、1980年に比べ、1999
 年にはすでにVCMの排出量は1/4以下に減少していたのです。そ
 こからさらに1/3へ。1980年から20数年の間に、実に93%
 も削減されることになります。

●環境濃度削減も視野に
 さらに今後の課題として、私たちVEC各社は、排出量の削減だけで
 なく、工場敷地境界における大気環境濃度を削減することを考えてい
 ます。
 工場周辺の方々にとっても、如何なる時にも安心していただけること、
 これを製造工場の大原則の一つとして取り組みを進めていきます。

 第1次および第2次の有害大気自主削減計画の状況については、下記
 をご参照ください。

 http://www.nikkakyo.org/organizations/jrcc/report/report8.html


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☆お知らせ

 ■「塩ビ樹脂生産・出荷実績表」および「塩ビモノマー生産・出荷
  実績表」をホームページにて掲載しています。
  https://www.vec.gr.jp/enbi/seisan.htm

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☆編集後記

 時節柄、忘年会ばやりです。ひどいときには3連荘、4連荘で
 飲み会が続きます。
 先日、勢いに乗って、数年ぶりに、二次会でカラオケルームに
 乗り込みました。繁華街のど真ん中のペンシルビルながら、上
 から下までカラオケ、カラオケ。
 カラオケの面白いところは、意外な人の意外な姿が垣間見える
 ことです。
 普段目立たない人が実は抜群の歌唱力の持ち主だったり、謹厳
 実直居士が身をくねらせてきわどいせりふで歌ったり…。

 カラオケで、この不景気を吹っ飛ばせ!ついでに非塩ビ風も飛
 んで行け!といきたいものですがネ…。(H2記)

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[塩ビと環境のメールマガジン]

 発   行  塩ビ工業・環境協会
 編集責任者  佐々木 修一

 塩ビ工業・環境協会     https://www.vec.gr.jp
 塩化ビニル環境対策協議会  http://www.pvc.or.jp