===「塩ビと環境のメールマガジン」 第25号 === 2002/2/28

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目 次

☆巻頭コラム
 冬の朝、結露の始末、なさけなや
              一読者からのコメント

☆100年使える塩ビのサッシ
 「第2回環境ビジネスアクセスフォーラムでアピール」

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☆巻頭コラム
 冬の朝、結露の始末、なさけなや
              一読者からのコメント

 前略、初めてお便りを差し上げます。毎週メールマガジンを興味深く
読ませていただいています。なんとなく私にも何か書けそうな気分にな
って、暇に任せて文章を綴ってみました。ご笑覧ください。

 私は少し前まで、関西で一応一戸建ての住宅に住んでいましたが、2
年前から東京勤務になり、今は小さな賃貸マンションに居を構えていま
す。東京はいろいろ便利ですが、交通費がかかり、生活費も馬鹿になり
ません。時々は田舎の生活を懐かしく思い出しています。

 それはさておき、マンションに住んでみて、驚かされることがありま
す。寒い冬の朝、窓にびっしり結露がたまることです。田舎の一戸建て
ではこんなことはありませんでした。関西と東京の温度の違いか、とも
考えましたが、毎朝のTVで見る限り、東京と大阪の温度差は殆んどあ
りません。むしろ今年の冬は東京の方が暖かいぐらいです。やはりこれ
は、マンションの方が気密度が高く、窓内外の温度差が大きくなるから
だと考えました。

 とりあえず、対策として使い古しのタオルを窓下に並べて結露水を吸
い取ることにしました。毎晩寝る前にタオルを並べ、毎朝それを取り上
げて絞る(ジャーッと水が出ます)のが、私の習慣になりました。

 ある日、仕事の仲間数人の前でこの話をしたら、「ウチもタオル敷い
てる」という声が複数挙がりました。なるほど、みんな考えることは同
じだな、と妙に感心していると、中の一人が、「ウチはそんなことしな
いよ」といいました。曰く、「ウチの窓は二重ガラスだからね。ウチの
はアルミ枠だけど、塩ビの枠ならもっと断熱性がよく、もちろん結露な
ど全然しないらしい」と。

 で、まあ、羨ましいことしきりだったのですが、よく聞いてみると二
重ガラスは設備費が高い、塩ビ窓枠にするともっと高い、しかも塩ビな
どプラスチックの窓はマンションには防火の関係で許可されていない、
などなどいろいろ制限や問題点があることも判ってきました。

 一方では、特にプラ窓枠はアルミと比べて省資源省エネルギーだとも
聞きますし(VECさんのホームページにそう書いてある)、防火とい
っても難燃性の塩ビであればどの程度防火性に差があるのか、いろいろ
あるのではないでしょうか。いわゆる循環型社会に向いた製品として、
この塩ビ窓枠をもっと利用すべきだ、VECさんももっとこの辺をPR
すべきだ、と考えますが如何でしょうか。

 なんてくだらないことを書きました。一読者からのコメントとして、
どこかに載せていただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

 ……という寄稿文をいただきましたので、ご希望通り、そのまま掲載
 させていただきました。ありがとうございました(編集部)。


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☆100年使える塩ビのサッシ
 「第2回環境ビジネスアクセスフォーラムでアピール」

 2月21日〜22日、大阪市のアジア太平洋トレードセンター(AT
C)のグリーンエコプラザで、「環境と共生するまちづくりと企業参画
のシーズ」と題したフォーラムが開催されました。
 ATCグリーンエコプラザというのは、アジア太平洋トレードセンタ
ー(株)と大阪市により2年前に作られたもので、常設展示場を持って
いるほか、今回のようなセミナーやフォーラムなどを通じて企業と一般
消費者との環境コミュニケーションの場を提供しています。

 21日には「環境共生都市創造への視点」と題して大阪府立大学の増
田昇教授が、また22日には「資源循環型社会実現への視点」と題して
国連大学高等研究所のゼロエミッション イニシアティヴ プロジェク
トの鵜浦真紗子マネージャーがそれぞれ講演されました。21日の午後
には環境空間創造を実現する先進企業6社が、22日の午後には循環型
社会を実現する先進企業6社が、それぞれ講演し、活動状況や今後の計
画についてアピールしました。
 22日の6社の中で、わが塩ビ工業・環境協会が、塩ビ窓枠のリサイ
クルについて活動報告を行いました。塩ビ窓枠の気密性、断熱性の説明、
北海道や東北での普及状況、始まっているリサイクルの取り組みなどを
紹介しました。とりわけリサイクルに関しては、「発売以来25年経つ
がまだ廃棄されておらず、住宅同様数十年にわたる使用が可能である。
リサイクルシステムも出来つつあるので、2回、3回とリサイクルされ
ることにより、累計では優に100年を越える使用が充分考えられる」
と話し、聴衆の関心を集めました。

 なお、ここの常設展示場には、80社ほどのいわゆる環境先進企業・
団体が出展しており、塩ビ工業・環境協会もブースを設けてリサイクル
中心に展示を続けています。近くにお越しの際にはぜひ一度お立ち寄り
ください。

 塩ビには不幸にして環境面で悪いイメージが付きまとっています。
しかし、この日のような講演を聞いたり、常設展示場を眺めたりするこ
とで、「塩ビにもいい面がたくさんあるのだ」ということ、また「塩ビ
も適材適所で使えばすばらしい素材なのだ」ということを、少しでも多
くの方々に実感していただければ、これに勝る喜びはありません


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☆お知らせ

 ■「塩ビ樹脂生産・出荷実績表」および「塩ビモノマー生産・出荷
  実績表」をホームページにて掲載しています。
  https://www.vec.gr.jp/data/data.htm

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☆編集後記

 図らずも今回はサッシ特集になりました。実はこの塩ビ製
 サッシ、日本では塩ビの消費量にして高々年間2万トンです
 が、お隣の韓国では10倍の約20万トン、中国にいたって
 は、やや不正確ながら100万トンともいわれており、しか
 も年々倍々ゲームで伸びていくらしいです。一体どうなって
 いるのでしょうかネ。産業人として、悔しい思い、おサッシ
 ください。(H2記)

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[塩ビと環境のメールマガジン]

 発   行  塩ビ工業・環境協会
 編集責任者  佐々木 修一

 塩ビ工業・環境協会     https://www.vec.gr.jp
 塩化ビニル環境対策協議会  http://www.pvc.or.jp