===「塩ビと環境のメールマガジン」 第38号 === 2002/6/6

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目 次

☆巻頭コラム
 内憂外患、荒海に船出
 「VEC年次総会、新会長就任」

☆ドームいっぱいにエコの花
 「三重県四日市市で三重環境フェア開催」

☆お知らせ

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☆巻頭コラム
 内憂外患、荒海に船出
 「VEC年次総会、新会長就任」

 5月30日、私たち塩ビ工業・環境協会の年次総会が開かれ、年間
の活動の総括がなされるとともに、会長の改選が行われ、現会長の田
代圓東ソー(株)会長に替わって武田正利鐘淵化学工業(株)社長が
新会長に就任しました。

 武田新会長は、総会の後の懇親会での挨拶で、次のように抱負を述
べました。
「現在の塩ビ業界は、環境問題からの塩ビ離れ、内需減少、中国問題、
に加え原料値上がりなどからの採算悪化問題も抱え、内憂外患こもご
も至り、課題山積である。これに対し、業界共通の事業環境整備を進
めるなどにより早期に健全な事業体質の確立を目指す一方、環境問題
に対してはリサイクルの具体化や情報公開の推進などにより、市民の
方々も含めた社会のご理解を得る努力を続けたい。また、建材分野、
機能性部材分野を中心に、新市場の開発に力を入れたい。」
 そして、新会長を補佐する副会長としては、信越化学工業(株)の
市村常務、東ソー(株)の土屋社長、ヴイテック(株)の今村社長の
3氏が当たることとなり、新体制の骨格が出来上がりました。

 懇親会では来賓として、経済産業省製造産業局化学課の本庄課長が
挨拶されました。本庄課長は、「パイプや農ビのリサイクルの現場を
見せていただいたが、リサイクル率も着々と増えてきており、その努
力には敬意を表する。需要停滞のさなかであるが、その対策としては
新市場拡大の努力もさることながら、需要に見合った生産体制に変え
ていく、例えばアライアンスによる業界再編成なども視野に入れて欲
しい。経済産業省としても関連法の整備を進めている。中国のアンチ
ダンピング問題については、充分な意思疎通を心がけるとともに法の
決めたところに従って粛々と対応することも必要である。塩ビという、
たぐい稀な特長を持ったプラスチックの良さを、もっと社会に理解し
てもらうべく、業界としても更なる努力を続けて欲しい。」と述べら
れました。

 懇親会は関係者大勢の参加をいただき、和気藹々の中に終了しまし
たが、振り返ってみるとVEC発足以来5年目を迎え、環境問題がま
だまだ厳しい上に収益悪化を抱え、前途多難な道程を感じます。しか
し、本庄課長のご挨拶にあったように、塩ビの特長を社会にご理解い
ただき、適切な場面で適切に使っていただく努力を、私たちが続けて
いくことにより、必ずや道は開けると考えます。塩ビに対する正確な
理解を持っていただき、科学的根拠に立って判断されるよう、お願い
する次第です。


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☆ドームいっぱいにエコの花
 「三重県四日市市で三重環境フェア開催」

 6月1日(土)〜2日(日)の2日間、三重県四日市市の四日市ドー
ムを会場にして、第3回「MIE・みんなで創る環境フェア2002」
が開催され、私たちVECもリサイクル塩ビの実物などを展示しました。

 この展示会は三重県などが主催するもので、毎年開催され、今年が3
回目です。VECは第1回以来毎回、地元の会員企業の協力も得て参加
しています。第1回と第2回の開催地は伊勢市でしたが、今回初めて四
日市市での開催となりました。

 会場は四日市市郊外の四日市ドーム。内部でサッカーができるほど大
規模なドームですが、その広いドームを埋め尽くすほどの勢いで、企業
や自治体、地元NPOなどの出展小間が並びました。

 初日の土曜日には開会式の後、北川三重県知事も会場の隅々まで回ら
れ、私たちVECのブースにも立ち寄られました。知事は私たちの説明
員の解説に耳を傾けられた後、「塩ビ業界には毎年出展していただき、
感謝しています。塩ビはいろいろな長所を持った、特長ある素材ですの
で、業界としても充分社会に対してアピールするべきですね。」と激励
の言葉をいただきました。
 また、前後して井上四日市市長もVECブースに立ち寄られ、「四日
市市にもリサイクル工場を作ってはと考えています。企業側でも検討し
ていただければと思います。」とコメントされました。

 広い会場でしたが、週末ということもあって、会場内は家族連れなど
で満員の盛況、2日間で4万人を超える入場者だったようです。会場の
一角では、新エネルギー関連の展示コーナーがあったり、環境体験コー
ナーがあったり多種多様で、来場者は環境問題の勉強だけでなく、さま
ざまなゲームや買い物などでも楽しんでいたようでした。

 私たちは各地で行われるこういった展示会などにも積極的に出展し、
塩ビの特長を広く社会に理解いただく活動を続けています。どこかでこ
の種展示会に出かけられ、私たちVECのブースに出会われたら、気軽
に声をかけてください。楽しみにしています。


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☆お知らせ

 ■パンフレット改定致しました。
  ※先週はホームページでのパンフレット申込みに不具合があり、
   皆様にご迷惑をお掛け致し申し訳ありませんでした。
   現在はお申込み頂けるようになりましたので
   ご希望の方は、下記アドレスからお申込み下さい。

   「リサイクル製品カタログ」
   「塩ビ建材とリサイクル」
   「知って得する暮らしの科学 −ダイオキシン編−」

   3種類のパンフレットを改定致しました。
   ご希望の方はこちらからお申込み下さい。
    https://www.vec.gr.jp/NEW/Shiryo.htm

 ■セミナー

 1.「プラスチック建材と建築」(6/11開催)
   多数のお申込みを頂き有難うございました。
   おかげさまで定員になりましたので
   申込みを締め切らせて頂きました。

 2.「日欧塩ビリサイクルの現状と展望」
  主催:塩ビ工業・環境協会
  共催:塩化ビニル環境対策協議会、鳥取環境大学(予定)
  協賛:プラスチック化学リサイクル研究会
  日時:6月20日(木) 13:30〜19:00
  会場:京都リサーチパーク 京都市下京区中堂寺南町17
     TEL 075−322−7888
  申込:このメールに下記事項をご記入頂きご返信下さい
     ご氏名、ご所属、TEL、懇親会 参加の有無

 ●国際フォーラム(同時通訳)
   司会:塩ビ工業・環境協会専務理事 佐々木修一

 1.テーマ   「日欧塩ビリサイクルの現状と展望」
 2.場所・時間:京都リサーチパーク 13:30〜17:15
         (西4号館地下1Fバズホール)
 ●プログラム
  ○ごあいさつ(13:30〜13:40)
    鳥取環境大学 環境政策学科 教授 岡崎 誠

 (1)日本の塩ビリサイクルの現状・塩ビ業界の
    リサイクルへの取組み 13:40〜14:40
     塩ビ工業・環境協会  旭 哲也
 (2)新しいリサイクル技術
  ・「ビニループR」による塩ビリサイクル 14:45〜15:15
     神戸製鋼所(株)山本浩司
  ・塩ビ樹脂製品のガス化リサイクル技術 15:15〜15:45
     ダイセル化学工業(株) 喜多雅巳
     新日本製鐵(株)    河村隆文
 (3)欧州の塩ビリサイクルの現状
  ・欧州塩ビ業界のリサイクル -成果と展望-16:00〜17:00
     欧州塩ビ生産者協会
      Rolf Buehl、Arjen Sevenster(ECVM)

  ○まとめ(17:00〜17:15)
    東北大学大学院 工学研究科 教授 奥脇昭嗣
    (プラスチック化学リサイクル研究会 副会長)

 ●懇親会 京都リサーチパーク 17:30〜19:00
      (東1号館1F アトリウム)
     出講者を交えた懇親会に是非ご参加ください

 ●フォーラム、懇親会とも無料です
  (会場の都合により、勝手ながら先着200名様を
   定員とさせて頂きます)

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☆編集後記

  火曜日の夜、やむをえずながら居酒屋で仲間とオダを上
 げていたら、隣の喫茶店から時ならぬ悲鳴と歓声。何事な
 らんと聞き耳を立てたら、気になっていたワールドサッカ
 ーベルギー戦。
  テレビそのものは見られませんでしたが、あの歓声を聞
 くだけで、ゴールできたか、やられたかが判りますね。
 キャーがやられた声、ウオーが得点した声。途中一旦はリ
 ードしたんですが、残念でした。でも、よくやったニッポ
 ン!(H2記)

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[塩ビと環境のメールマガジン]

 発   行  塩ビ工業・環境協会
 編集責任者  佐々木 修一

 塩ビ工業・環境協会     https://www.vec.gr.jp
 塩化ビニル環境対策協議会  http://www.pvc.or.jp