===「塩ビと環境のメールマガジン」第５９号 === ２００２／１１／０７
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目 次
☆巻頭コラム
言い飽きた、けれど言わなきゃならないこのセリフ
「塩ビをダイオキシンにことよせてバッシング
するのはいい加減に止めて下さい。」
☆お知らせ
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☆巻頭コラム
言い飽きた、けれど言わなきゃならないこのセリフ
「塩ビをダイオキシンにことよせてバッシング
するのはいい加減に止めて下さい。」
最近、地方都市へ出張した時、時間に少し余裕がで
きると街の中心地を歩いてみることにしています。何
かその地方特有の「故郷の風景」にでも出会わないか
な、と思ってする散歩ですが、残念なことに、ほぼ共
通して感じられるのが、地元商店街のさびれかたです。
いわゆる小売店なるものが、軒並み元気がなさそう
で、戸を占めていたり、開いていても人影少なく閑古
鳥が鳴いている所が多いようです。
多分、いわゆるスーパーマーケットという、大きな
資本で大きな店舗を持ち、広い駐車場も持って顧客吸
引力を強めた、大規模店舗に負けてしまったのだと愚
考します。時の流れでやむを得ないのでしょうが、な
んとなく寂しいものです。
さて、都会でも、スーパー系、デパート系の大規模
店舗が大流行り。私の住む東京の郊外にもこの手のマ
ーケットがあちこちに建ち、便利な生活を支えてくれ
ています。
その手の店舗でも最近は、いわゆる環境重視型のも
のが多く、循環型社会への参画、自然志向、無農薬栽
培などを大きく謳うところが増えてきました。
そんな中で、複数の店舗でいまだに目にするのが、
塩ビ排斥のコメントです。曰く、「この店では塩ビ製
ラップの使用を取り止め、燃やしてもダイオキシンな
ど有害物質を発生させない、非塩ビ系ラップしか使用
しておりません」と。
毎度この手のコメントには反論しているので、もう
耳にタコ、ならぬ、目にナニヤラかと思いますが、念
のため、反論しておきます。
このコメントへの反論は整理すると下記の４つです。
１．燃焼時のダイオキシンの発生は燃焼条件と
焼却設備が主要因であり、被燃焼物による
ものではない。
２．ラップフィルムは、使用後は一般廃棄物と
して焼却処理されるが、ダイオキシン対策
特別措置法により、今やダイオキシンを事
実上発生させない条件で処理されているの
で、塩ビ系、非塩ビ系を問わず、ダイオキ
シン発生の問題は殆どなくなっている。
３．非塩ビ系ラップであっても、燃焼条件によ
ってはダイオキシンを発生する。さらに、
現実に使用済みラップを燃焼させる時には、
殆どの場合、包んだ魚や肉の残滓、料理に
使った塩や醤油やソースなど塩分の入った
ものと一緒に燃やされるので、非塩ビ系ラ
ップといえども立派に（？）ダイオキシン
の発生原因になっている。
４．さらに言えば、燃焼時発生するダイオキシ
ン以外の有害物質については、塩ビも非塩
ビ系物質も同程度であり、「非塩ビ系ラッ
プは有害物質を発生させない」というのは
明らかに事実に反する。その意味でも塩ビ
系だけをバッシングするのは全く科学的で
ない。
それぞれについて詳しく述べるのは又の機会に譲り
ますが、これにはそれぞれちゃんとした科学的裏付け
があります。万一この論理にご不審があれば遠慮なく
お問い合わせ下さい。
そしてデパート、スーパーのご関係の方々も、間違
ったコメントを発信して消費者を誤らせないように注
意して下さい。お願いします。
それはさておき、非塩ビ系ラップを試用したことが
おありですか。私の経験では、何かチーンしようとし
てラップする時、くっつき難くて裂けやすい。まあ、
我慢できない程ではないが、家人に言わせると、「急
いでいる時なんか、イライラするわよ。それにキチン
とくっつけるには、沢山使わないといけないので、も
ったいないのよね。」とのこと。
誤ったコメントを鵜呑みにして、その結果イライラ
させられるよりは、正確な知識を身につけて便利な生
活を送る消費者になって下さい、と申し上げたいので
す。
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☆お知らせ
■展示会出展予定
１．ジャパンホームショー ２００２
１１月１９日（火）〜２２日（金）
１０：００〜１７：００
（最終日は１６：３０まで）
東京ビッグサイト
（有明・東京国際展示場） 東３ホール Ｇ−１１１０
プラスチック・サイディング懇話会にて
出展しています。
２．実用化開発助成事業 成果展示会
（新エネルギー・産業技術総合開発機構）
１１月２０日（水）〜２２日（金）
９：３０〜１７：３０
東京ビッグサイト
（有明・東京国際展示場） 東５ホール
（社）プラスチック処理促進協会にて
展示いたしております。
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☆編集後記
寒い日が続きます。今年は秋短く、早や冬来
りぬ、でしょうか？
寒くなると美味しいのが日本酒。Ｈ２は昨年
暮れ、仲間との忘年会で９種類（その店に置い
てあったすべての銘柄）の日本酒を飲み比べ、
全員の白熱した議論の末、ベストワンになった
銘柄をこの一年間呑み続けてきましたが、年末
を迎え、もう一度品評会をやろうと思っていま
す。
今年のベストワンは「浦霞」でした。今度は
何になるでしょうか。愉しみです。（Ｈ２記）
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［塩ビと環境のメールマガジン］
発 行 塩ビ工業・環境協会
編集責任者 佐々木 修一
塩ビ工業・環境協会 https://www.vec.gr.jp
塩化ビニル環境対策協議会 http://www.pvc.or.jp