===「塩ビと環境のメールマガジン」第62号 === 2002/11/28

===================================================================

目 次

☆巻頭コラム
 一見、納得、驚異の小部屋、結露しない塩ビ製サッシ
 「ジャパンホームショー見聞録」

☆お知らせ

===================================================================

☆巻頭コラム
 一見、納得、驚異の小部屋、結露しない塩ビ製サッシ
 「ジャパンホームショー見聞録」

 寸暇を盗んで、東京有明の東京ビッグサイトで開か
れた、ジャパンホームショー2002を見てきました。
ご存知の向きも多いと思いますが、この展示会は、
(社)日本住宅設備システム協会と(社)日本能率協
会が共催するもので、参加団体約500社、小間数が
何と800にも上る、「日本最大規模の住宅関連の専
門展示会」といわれる催しです。

 実はこの展示会に、私たちと志を同じくする、プラ
スチックサイディング懇話会が出展しており、塩ビ製
の建築材をもっとよく知っていただき、利用していた
だこうと頑張っているので、そのメンバーを応援・激
励する意味もあって出かけたのです。

 11月下旬なのに真冬並みの寒さの日でしたが、出
かけてみて驚いたのは、この展示会に集まる人の多さ
でした。5分おきに発車する、新橋発のゆりかもめは
ほぼ満員、それも大半が会場最寄の「国際展示場正門」
駅で下車して、黙々と展示会場へ向かうのです。

 展示場も人手が多く、人いきれのなかを歩き回る状
態でした。「何とかして、不景気を脱却する手がかり
をこの場から掴めないものか」という、関係者の熱い
思いを感じた・・・のは感じ過ぎでしょうか。

 さて、お目当てのプラサイディング懇話会の展示は、
東3ホールの一角にありました。省資源・省エネルギ
ー・省CO2の上、冬温かく夏涼しい、快適な生活の
お役に立つ塩ビ製サッシ(窓枠)、30年間メンテフ
リーでカラフルで、雨仕舞い抜群の塩ビ製サイディン
グ材。これらを精一杯理解していただこうと、小規模
ながらセンスのある展示ができていました。説明担当
の3〜4名のメンバーも張りきって動いており、居心
地良い雰囲気がかもし出されていました。

 展示の中で目を惹いたのは、一隅にセットされた、
高さ・幅・長さとも約1メートルの小部屋。よく見る
と周囲4面にそれぞれ窓が作ってあり、なんだか実験
中の様子。説明員に話を聞いたら、4つの窓はそれぞ
れ、「単板ガラス・金属サッシ」、「複層ガラス・金
属サッシ」、「複層ガラス・塩ビ埋込金属サッシ」、
「複層ガラス・塩ビサッシ」になっている由。「小部
屋の内部を零下10℃に冷やしてあります。その冷気
がそれぞれの窓を通してどの程度外部に出てきている
か、どうぞご覧下さい」、とのことでした。

 そう言われて見てみると、「単板・金属」の窓には
一面びっしり水滴がついて、手で触ると冷たく濡れて
しまいます。「複層・金属」と「複層・埋込」は「単
板」よりは明らかに結露の度合いは少ないものの、一
部分、うっすらと濡れが見られる。驚くべきは「複層
・塩ビ」で、全然結露のケの字もありませんし、触っ
てみても冷たさは感じません。
 「複層ガラス・塩ビサッシ」の断熱性の良さは、話
には聞いていたものの、百聞は一見に如かずで、これ
ほどの差を見せ付けられて、思わず、「うーん」と唸
りました。

 北海道や東北地方など、冬の寒さの厳しいところで
は塩ビ製の樹脂サッシが抜群の保温効果を上げ、大勢
の皆様に利用されていると聞きます。しかしこの実験
を見る限り、東京など関東地方でも、冬季のあのうっ
とうしい結露の防止には大変な効果が出そうですし、
瀬戸内地方の真夏の蒸し暑さの回避や、九州・沖縄地
区での冷房効果の改善にも、この塩ビ製窓枠は大きな
効果をもたらすと感じました。

 会場の説明員の話では、欧米諸国やアメリカ始め、
お隣りの韓国や中国でも、この種の塩ビサッシは大流
行で、中国では、「森林資源保護の立場から木製サッ
シはダメ、金属製もエネルギー多消費だからダメ」と、
塩ビサッシが国策として奨励されているそうです。
 日本でもその理由は同じ筈、今はまだ寒冷地中心に
採用されている程度らしいですが、今後全国的に採用
を検討して欲しいとつくづく思いました。

===================================================================

☆お知らせ

 ■展示会出展予定

  エコプロダクツ2002
   12月5日(木)〜7日(土)
     10:00〜17:00
   東京ビッグサイト 東5ホール 小間番号310
   (有明・東京国際展示場)

 ■セミナー

  「顧客に魅力のある健康な住まいとは!」
    主 催:住まいづくり研究会
        (福岡大学 建築学科 須貝研究室)
    協 賛:プラスチック・サイディング懇話会
        プラスチックサッシ工業会・東レコースティック
    日 時:12月13日(金)13:00-17:00
    場 所:熊本市産業文化会館
    申込方法:12/10まで下記宛FAXにてお申込み下さい
         FAX 092-865-3109
    問合先:福岡大学 建築学科 須貝研究室
         TEL 092-871-2409
         FAX 092-865-3109

     プラスチック・サイディング懇話会及び
     プラスチックサッシ工業会にて参加しております。

===================================================================

☆編集後記

  61号発信直後、街で出会った顔見知りの
 人から、やにわに声をかけられました。
 「H2さん、なにも入れない紅茶はプレーン
 て言うんだよ」と。
  いやいや、こんな変なマガジンでも、読ん
 でくれる人がいると思うと、ありがたいこと
 で涙が出ます。これからも頑張らなくっちゃ、
 と元気も出ます。
  ところで、61号の反応がもう一つありま
 した。非常識な常識の例として、卵もあるそ
 うです。われわれ中高年は卵は大好きなのに、
 コレステロールがたまるので、1日半個以上
 は食べてはならないと教え込まれていますが、
 これもウソなんですって?マジ?ホント?
 (H2記)

===================================================================

[塩ビと環境のメールマガジン]

 発   行  塩ビ工業・環境協会
 編集責任者  佐々木 修一

 塩ビ工業・環境協会     https://www.vec.gr.jp
 塩化ビニル環境対策協議会  http://www.pvc.or.jp