===「塩ビと環境のメールマガジン」第65号 === 2002/12/19

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目 次

☆巻頭コラム
 きれいになった?!日本の空
 「化学物質の大気への排出量、軒並みベタ減り」

☆お知らせ

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☆巻頭コラム
 きれいになった?!日本の空
 「化学物質の大気への排出量、軒並みベタ減り」

 私たち、化学関連企業や団体の集まりである、
(社)日本化学工業協会では、平成9年度から、
経済産業省や環境省のご指導、ご支援を受けなが
ら、化学工場から大気環境へ排出される化学物質
の量を削減する活動を続けてきました。
 対象とする化学物質としては、大気環境基準値
が決められているベンゼン、トリクロロエチレン、
テトラクロロエチレン、ジクロロメタンの4物質
をはじめ、アクリロニトリル、アセトアルデヒド、
塩化ビニル、クロロホルム、エチレンオキサイド、
1,2ジクロロエタン、1,3ブタジエン、ホルム
アルデヒドを加えた12物質です。

 平成7年度を基準年とし、平成11年度までに、
私たちの努力により上記の12物質の大気環境へ
の排出量は46%減りました。第2期削減計画と
して、平成11年度を基準年として平成15年度
までに、さらに37%削減する計画を立て、努力
を続けています。

 最近、平成13年度までの結果が日本化学工業
協会でまとめられました。それによりますと、平
成13年度で、基準としている平成11年度の排
出量から既に約35%の削減が達成されています。
目標としている、37%まであと一歩です。
 量的に言えば、計画を始めた時に指標とした平
成7年度には、この12物質の合計で年間約3万
5千トン余りの大気への排出があったものが、第
1期計画終了の平成11年度には約2万トン、平
成13年度には約1万3千トンにまで減りました。
平成7年度と比べると2万3千トン弱の減、約1
/3にまで削減したことになります。

 私たちVECとしても、関係する塩ビモノマー
と1,2ジクロロエタンを中心に削減に力を入れ
ています。その結果、第2期計画の中でも両物質
とも既に50%を超える削減を達成しており、第
1期から通算すると塩ビモノマーの排出は約1/
3にまで、1,2ジクロロエタンの排出は約1/
4にまで減っているのです。

 こういった努力の効果もあってでしょうか、最
近環境省から公表された、全国300ヶ所以上に
のぼる大気環境のモニタリング調査の結果でも、
これら物質の大気環境濃度は年を追って減り続け
ています。
 平成13年度の平均値を平成10年度の平均値
と比べると、ベンゼンでは67%、トリクロロエ
チレンで68%、テトラクロロエチレンで52%、
ジクロロメタンで79%にそれぞれ減少しており、
塩ビモノマーでは50%にまで、1,2ジクロロ
エタンでは60%にまでと大きく減少しています。

 日本の大気を巡る問題は、これら化学物質関連
のもののみならず、SOxやNOx、粉塵関連な
ど数々ありますが、上記の化学物質に限って言え
ば、私たちの努力の甲斐もあって、「日本の空は
きれいになりつつある!」と、言えるのかも知れ
ません。私たちは、化学工場から排出される化学
物質の削減努力を、これからも続けます。

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☆お知らせ

 ■ホームページ

  1.塩ビ工業・環境協会
    ホームページがリニュアル致しました。
    ご覧頂きますようお願い致します。

     https://www.vec.gr.jp


  2.プラスチック・サイディング懇話会
    (プラスチックサイディング事業を行っている
     信越ポリマー(株)、ゼオン化成(株)、三
     菱樹脂(株)の3社で組織されています。)

    がホームページをオープン致しました。是非ご覧下さい。

     http://www.psiding.jp

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☆編集後記

  師走のこの時期になると、H2の悩みが一つ増
 えます。大掃除?それもある。年賀状?それもあ
 りますが・・・。
  実は、「ジャンボが当たったら、どうしよう?」
 の悩みです。だって考えてもご覧なさい。3億円
 を銀行に預けるのに、ペイオフは嫌だから、30
 の銀行を回らなければならない。1行に30分か
 かるとしても、1日せいぜい10行がやっと。3
 日か4日、勤めを休まなければならない。交通費
 はかさむし、仕事はいっぱい溜まるだろうし、あ
 ーあ、困った困った。(H2記)

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[塩ビと環境のメールマガジン]

 発   行  塩ビ工業・環境協会
 編集責任者  佐々木 修一

 塩ビ工業・環境協会     https://www.vec.gr.jp
 塩化ビニル環境対策協議会  http://www.pvc.or.jp