===「塩ビと環境のメールマガジン」第６６号 === ２００２／１２／２６

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目　次

☆巻頭コラム
　さなぎはいつか、チョウになる。
　「塩ビと環境のメルマガ、新年から大飛躍」

☆お知らせ

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☆巻頭コラム
　さなぎはいつか、チョウになる。
　「塩ビと環境のメルマガ、新年から大飛躍」

　このメルマガも、誕生してから１年とすこし
経ちました。時々は、いやしょっちゅう、世の
中のいろんな動きに異見を言う、いわゆる「如
何なものか」論調を繰り広げてきました。最近
はそれも少し控えておとなしくしていましたが、
最近、なんとしても言っておきたいことが出て
きましたので、久しぶりに一つ。

　化学物質の使用に反対し、健康と環境の保護
を訴えるサイドの論調に、以下のような口調が
目立ちます。例えば科学的には殆んどリスクが
ないことが判っている状況でも、ある化学物質
が、例えば玩具なり、化粧品なりに含まれてい
るケースについて、こういう言い方をするので
す。
「あなたやあなたの子供が使っている製品に、
わずかなら生殖毒性のある物質が入っていても
いいと思いますか？そんなことは望まないでし
ょう」と。

　一人の人間として、市民としてこう言われれ
ば、誰だってそのとおりと答えざるを得ません。
たとえ僅かなリスクでも、あるよりはない方が
良いに決まっています。
　しかし、この言葉には吟味すべき条件がいろ
いろあります。
　このリスクの大きさはそもそもどの程度のも
のなのか。
　このリスクを避けるために、代わりの物質を
使用して、かえってより大きなリスクを冒すこ
とにはならないか。

　化学物質でなくても、天然の物質でもリスク
はある。動物でも植物でも、人間にとって、口
にしたら有毒なものは沢山あります。それどこ
ろか、飲食物でさえ、大量に摂取すれば命取り
になります。リスクをとことん考えれば、何も
食べられない、何もさわれない、どこへも行け
ない、洞穴に閉じこもって飢え死にするしかな
いのです。

　物事の判断には、科学的根拠に基づいた、定
量的な認識が必要です。このことを抜きにした
議論は、いたずらに恐怖心を煽る、為にする議
論と考えて良いのではないでしょうか。
　こういう言い方をする向きも、それを聞くほ
うの方々も、感情的な判断だけでなく、一段考
え方を変えて、いわば脱皮した判断をしていた
だきたいものです。

　それはさておき…。このメルマガにも、脱皮
の時節が来ました。平成１３年９月に卵から孵
った本誌は、以来１年少し、皆様のご協力とご
支援、それにかなりのご叱正も交えて、成長し
てきましたが、ここへ来てさなぎになります。
新年の約１ヶ月のさなぎの期間を経て、１月末
には一大変身し、ぐっと成長したチョウチョの
姿で再度お目見えすることになりました。
　私たち塩ビの関係者が情報として持っている
こと、考えていること、やろうとしていること
などを、より多くの方々に知っていただき、ご
理解とご協力をお願いするために、このメルマ
ガはどうあるべきか？　これを私たちなりに考
えた結果が、新年に飛び立つチョウチョです。
　今後も変わらぬご支援をお願いします。

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☆お知らせ

　■ホームページ

　　１．塩ビ工業・環境協会
　　　　ホームページがリニューアル致しました。
　　　　ご覧頂きますようお願い致します。

　　　　　https://www.vec.gr.jp

　　２．プラスチック・サイディング懇話会
　　　　（プラスチックサイディング事業を行っている
　　　　　信越ポリマー（株）、ゼオン化成（株）、三
　　　　　菱樹脂（株）の３社で組織されています。）

　　　　がホームページをオープン致しました。是非ご覧下さい。

　　　　　http://www.psiding.jp

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☆編集後記

　　最近の地下鉄の広告に面白いものを見つけまし
　た。３月まで東京渋谷で開催されている、メトロ
　ポリタン美術館展「ピカソとエコール･ド･パリ」
　の広告です。Ｈ２好みの裸婦の絵の横に大きく
　「メトロポリタン」と書いてあるのですが、カタ
　カナ一字おきに色が変わっていて、ちょっと見る
　と「メロリン」と読める。ありゃ？と思ってじっ
　と裸婦と見比べていると、なんとなく「メロリン」
　が相応しくなってくるのでした。これも仕組んで
　あるのでしょうか？（Ｈ２記）

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［塩ビと環境のメールマガジン］

　発　　　行　　塩ビ工業・環境協会
　編集責任者　　佐々木　修一

　塩ビ工業・環境協会　　　　　https://www.vec.gr.jp
　塩化ビニル環境対策協議会　　http://www.pvc.or.jp