VEC TOPICS
2017年10月18日
 非木造での窓種変更による温熱環境測定


 「ZEB/ZEHの実現を考える会(委員長:芝浦工業大学/秋元教授)」では、8月に夏期における窓の違いによる省エネ性能を実証するために、箱根のリゾートホテルと秩父の老健施設において、温熱環境の測定を行いました。
 同委員会は、塩ビ工業・環境協会(VEC)が関係省庁、大学、自治体、メーカーなどに呼び掛けて作ったもので、国の施策であるZEB/ZEHを窓によって少しでも後押しすると共に、木造住宅に比べて著しく普及が遅れている非木造への樹脂窓の普及を目指しています。

 測定結果として、ホテルでは外気温が34℃以上の日に、樹脂窓の窓付近の温度がアルミ窓より1.5℃低くなり、快適度範囲を示す指数(PMV)は、樹脂窓では快適範囲を維持する(アルミ窓では外れる時間帯がある)ことがわかりました。また樹脂窓の部屋の方が、室内各所の温度が均一であることも明らかになりました。これらの結果とエネルギー消費量の関係も検討されます。
 一方老健施設では、室温設定・カーテン開閉などの影響が複雑で、詳細な解析が行われています。
 今後、冬季の測定を12月、1月に同施設で行うと共に、集合住宅での実証試験も実施しようと考えています。

  詳細は、こちらをご覧ください。