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2018年3月26日
 日本LCA学会で「樹脂窓LCA調査」結果を発表

 弊会では2年前より工学院大学の稲葉敦教授のご指導の下、窓メーカー3社(三協立山/ 貝IXIL/YKK AP)の協力を得、樹脂窓に係るLCA調査を実施、3月8日(木)、早稲田大学において開催された第13回日本LCA学会研究発表会において結果の発表を行いました。
  省エネ基準6地域に所在する東京の場合、平成28年省エネ基準に適合する戸建て住宅に同基準相当の性能を有する窓を設置した場合と、同じ住宅にそれ以上の性能を有する樹脂窓を設置した場合のエネルギー消費量とGHG排出量の比較を行った結果、製造段階では樹脂窓が約20〜30%多かったものの、使用段階(30年間)では約20%少なく、使用段階が全体の約90%を占めていることからライフサイクル(製造/使用/廃棄)を通じても約20%少ない結果となりました。
  また、更なる削減のためには2016年時点で樹脂窓の新築住宅への採用率が10%未満(全国平均約16%)で住宅着工戸数の多い省エネ基準5,6地域(東京等大都市圏)における樹脂窓採用率向上が鍵になることを提言しました。