VEC TOPICS
2020年4月20日
「塩ビの火災安全〜火災から身を守る」小冊子を発行!


2019年4月、ISO/TR 20118 “Plastics — Guidance on fire characteristics and fire performance of PVC materials and products used in building applications”「(仮訳)プラスチック—建築用途で使用されるPVC材料及び製品の燃焼特性及び燃焼性能の手引」が発行されました。これを参考にして、建築材料や塩ビ製品の製造・設計・施工業者並びに防火管理などに携わる方を対象者として、塩ビの燃焼特性や火災安全性について理解を深めていただけるように、そしてガイドブックとしてお役に立てられるように小冊子として取りまとめ、4月1日に発行しました。
本冊子は、以下の内容から構成されています。

1.塩ビの燃焼特性
2.各用途分野での防火事例

塩ビは、素材として難燃性(火炎を遠ざけると自己消火性がある性質)という特徴があるため、建築材料において広く利用されています。その根拠について、「1.塩ビの燃焼特性」の中で、燃焼熱、燃焼生成物、着火性、酸素指数、燃焼発熱量、火炎伝播、煙の発生、煙による被害、煙の腐食性、塩化水素濃度、炭化物形成と熱膨張の各項目において、測定例(文献情報)に基づいて解説しています。
次に、塩ビが持っている防火性能の応用例を知っていただくために「2.各用途分野での防火事例」において、船舶での事例、建築での事例、生活製品での事例、塩ビ電線・ケーブルの各項目について記載しています。「船舶での事例」及び「塩ビ電線・ケーブル」については一般財団法人日本舶用品検定協会 吉田公一氏、「建築での事例」については国土交通省国土技術政策総合研究所 建築研究部防火基準研究室 成瀬友宏氏、並びに「生活製品での事例」については国立大学法人信州大学繊維学部に執筆をお願いしました。
また、監修は、吉田公一氏(前出)にお願いしました。

本冊子を当協会のホームページに掲載して閲覧できるようにしています。
皆様のお役に立てれば幸甚です。