最近、『ゼロエネルギー住宅』という言葉を良く聞きませんか?
太陽光発電などの余剰電力の売電により光熱費を賄う「光熱費ゼロの家」というイメージですが、実はそれだけではないのです。
『ゼロエネルギー住宅』には、【パッシブハウス】と、【スマートハウス】の2種類があります。
そしてそれぞれは、ゼロエネルギーに対するアプローチの仕方が異なるのです。両方の特徴を理解して進める必要がありますね。
住宅の躯体自体を高断熱・高気密に作り上げ、地域の気候風土を考慮し、太陽エネルギーや風の流れなどの自然の恵みを生かすようにデザインされた住宅です。
光熱費が削減でき、快適性/健康性が高まります。
オール電化や給湯システム、太陽光発電システム、蓄電システムなどの様々な設備機器により、光熱費をゼロにしようとする住宅です。
これらの設備をHEMS(家庭用エネルギー制御システム)によって最適にコントロールして、省エネ・快適を実現します。
住宅各部位からの熱のやり取り (※平成11年基準の高断熱状態での試算) |
どちらにせよ、基本は住宅自体の外皮性能を良くすることが重要です。 右図のように、住宅の熱の出入りは、開口部が突出して大きくなっています。
窓を樹脂窓(複層ガラス)で強化することによってその半分は解消できるはずです。
さらに樹脂窓は、熱の伝わりが少ないことから、外気の温度に影響されず、結露を防ぎカビなどの菌の増殖も防ぎます。