◇酷寒の地、旭川に塩ビサイディング・タウン
−凍害にもびくともしません− |
北海道のほぼ中央に位置する旭川市。東北以北では仙台、札幌につぎ人口約36万人を擁し大雪山系の麓にある四方を山並に囲まれた上川盆地の中核都市で、市内を石狩川、美瑛川、忠別川、牛朱別川の4大河川が通り、その支流を合わせると何本もの川の流れる水と緑の街。作家、三浦綾子の故郷であることでも有名です。
また、酷寒の地としても有名で冬季は最高気温でも零下、最低気温は−20〜30℃となります。関東ではめったに雪が降ることもありませんが、降る時には「今日は寒いから雪になった」が当たり前ですが、当地旭川では「今日は暖かいから雪になった」だそうです。
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セミナー風景
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塩ビサイディング施工家屋
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この2月、塩ビサッシ、塩ビサイディングのセミナーをこの旭川市で開催しました。すでに何度か本メルマガでも紹介させて頂いていますが、塩ビサッシ、塩ビサイディングとも寒冷地で良くご利用いただいています。北海道では断熱性能の観点から塩ビサッシの採用は当たり前となっていますが、塩ビサイディングはその耐久性に加え、凍害(浸み込んだ水が凍結融解を起こしひびや剥離が生じること)を受けないことから採用が進んでおり、旭川市は日本でも有数の塩ビサイディング採用の多い地域です。特に近年は新興住宅地域において新築戸建て住宅に採用頂いているケースが増えてきています。
旭川市の中心街から車で走ること約20分、鷹栖シンフォニータウンという新興住宅地があります。よく見かける同じ形をした住宅の集合地をイメージしていましたが、区画は整理されているものの住宅の形状、屋根の形状、色合い等特に統一感はありませんでした。景観を保持するため、ガレージは木製とすること等の一定の決まりはあるそうです。外装材についても材料や形状、色の指定はなく窯業系、金属系、塩ビ系と様々でした。新しい住宅が多いためか市街地と比べモダンなデザインの住宅が多く、延床面積も大きいお宅が多く見られます。
この新たな町の中に約20件の塩ビサイディング施工家屋があるとのことで雪の降る酷寒の中、「あそこにもある、ここにもある」と目を皿の様にして約10件の施工家屋見学をしました。築年数は様々ですが、どのお宅も非常にきれいな外観で贔屓目に見るせいもあるのか銀世界の中、カラフルな塩ビサイディングが一段と輝いて見えました。
長寿命住宅、200年住宅が国の施策として掲げられた今日、外装材にも長寿命性が求められるとともに、いかにメンテナンスが楽でコストパフォーマンスに優れるか、更にはリサイクルの可否も問われる時代となります。この酷寒の地旭川でもその検証が行われようとしています。10年後いや30年後この町並みはどのように変わり、住人の方たちはどのような判定を下すのでしょうか?(了)
塩ビサイディングについての詳細は、こちらのHPからご覧頂けます。
樹脂サイディング普及促進委員会:http://www.psiding.jp/ |
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