NO.205
発行年月日:2008/12/11

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トピックス
◇PVC News No.67を発行します
塩化ビニル環境対策協議会

随想
ナミビア旅行記(2)−交通のお約束−
(社)日本化学工業協会 若林康夫

お知らせ
「エコプロダクツ2008」出展のご案内

編集後記

トピックス
◇PVC News No.67を発行します
塩化ビニル環境対策協議会

 塩化ビニル環境対策協議会(JPEC)が発行しているPVCニュースは、塩ビの最新情報をお伝えするため、塩ビ関連や、環境問題に携わる方々を始め広く一般の方にもお送りしている情報誌です。内容 には、塩ビのリサイクル最新情報をお伝えする「トップニュース」、 塩ビに関連するリサイクルに実際に取り組まれている現状をご紹介する「リサイクルの現場から」、塩ビの新しい用途や、あまり知られていない塩ビ製品をご紹介する「塩ビ最前線」、展示会・セミナーのレポートをお伝えする「広報だより」等があります。また、有識者の方 にお話をおうかがいする「視点・有識者に聞く」のコーナーがあり、大学、消費者団体、行政等様々な方に幅広く登場頂いています。

12月15日(水)に発行するNo.67の構成は、以下の通りです。
  ○トップニュース
    『リサイクルビジョンフォローアップまとまる』
  ○視点・有識者に聞く
    『200年住宅の実現に挑む』
    東京大学生産技術研究所 野城智也副所長
  ○リサイクルの現場から
    『青森県の使用済み塩ビ管リサイクルの現状』(弘前、八戸地区)
  ○インフォメーション1
    『無暖房住宅を目指して−開発の最新情報』
    信州大学 山下恭弘名誉教授に聞く
  ○インフォメーション2
    『百花繚乱、進化する塩ビマーキングフィルムの世界』
    住友スリーエム(株)が切り開くグラフィックス表現の世界
  ○海外事例紹介
    『欧州の塩ビ建材リサイクルを加速するRecovinylシステム』
  ○広報便り
    『セミナー&展示会で温暖化防止に貢献する塩ビをアピール』
    『地震に強い塩ビRRロング管をPR。名古屋水道展に出展』

掲載記事をいくつかご紹介致します。

 「視点・有識者に聞く」のコーナーでは『200年住宅の実現に挑む』と題し、東京大学生産技術研究所 野城智也副所長にお話をうかがいました。野城先生によると、200年住宅とは必ずしも200年持つ住宅を意味しているのではなく、超長期的に維持管理、数世代が暮らすことが出来る住宅であるとのこと。この実現のために「超長期住宅先導的モデル事業の実施」や「住まいのカルテ(家歴書)の提案」に取り組んでおられます。

 「リサイクルの現場から」は『青森県の使用済み塩ビ管リサイクルの現状』とし、塩化ビニル管・継手協会が全国で進めている塩ビ管リサイクルシステムの中から弘前、八戸地区の現状をご紹介しています。その中で管工事業者とその組合、中間受入場、リサイクル業の方々の連携が重要であることをご理解いただけます。

 「インフォメーション」の一つ目は『無暖房住宅を目指して−開発の最新情報』として信州大学の山下恭弘名誉教授が取り組んでおられる高気密・高断熱で無暖房住宅に挑戦した経緯などのご紹介です。信州大学工学部のキャンパス内に住宅を建設し、各種実験を行い、寒い信州の冬場の無暖房を実現出来ることが確認できたそうです。
 長野市では地元のリフォーム業者の方が一般住宅並みのコストで無暖房住宅を建設中で、今後ますます普及すると期待されていることを、事例を交えてお伝えしています。

 二つ目は屋外広告看板、旅客機の機体広告、商店のシャッターなど身の回りに多く見られる、塩ビマーキングフィルムでの広告についての、『進化する塩ビマーキングフィルムの世界』と銘打ったお話です。塩ビならではの着色性、柔軟性などの素材特性が一役買っています。
 住友スリーエム(株)様を取材しマーキングフィルムの歴史や現在の状況などをお聞きしました。作業時間の短縮や施工時の位置合わせの容易さなど、個々のお客様のニーズに合わせた機能と、それを備えた製品の開発に注力されていることがうかがえます。

 「広報便り」では11月20日から23日までビックサイトで開催された「日経住まいのリフォーム博2008」でのセミナー及び展示会をご紹介しています。

 『PVCニュース』はJPECのホームページから、最新号、バックナンバー共にご覧頂けます。
http://www.pvc.or.jp/
ご講読を希望される方は、下記メールアドレスまで、送付先・TEL ・希望部数などをご連絡下さい。
info@vec.gr.jp


随想
ナミビア旅行記(2)−交通のお約束−
(社)日本化学工業協会 若林康夫

 ナミビア(ナミビア共和国)の人は日本人と比べとてもノンビリ。また、温和で争い事を好みません。これは複合民族国家なのでいちいち争っていたらきりがないという長い歴史の中の経験から作り出された文化のようです。ノンビリしているといっても怠け者というわけではなくアフリカの中ではかなり勤勉な人たち。また、ドイツの植民地だったこともあり、鉱業や農業が盛んでマイペースながらかなりきちんと仕事をしています。

 ノンビリしているナミビア人、ある場面では豹変します。
 インターネットに掲載されていたナミビアの自動車運転教本によると、「制限速度の標識がない道路は時速60キロメートルです」と書かれていました。そこで、日本と同じように制限速度プラスアルファの“時速80キロメートル”で走ってみるとビュンビュン追い越されます。それではと時速100キロメートルで走ってもボロボロのトラックにも追い越されます。皆さんが走っている速度に合わせてみると“時速140キロメートル”!この速度に合わせて走っていないと、逆に危険を感じます。年齢、性別を問わず、皆さんスピード狂のようで、お年寄りなどはハンドルにしがみつくように運転しているにもかかわらず、この速度で運転しています。
 えっ?高速道路ですか。皆さんアクセル全開。自分の乗っている車の限界速度で走っています。たまに見かけるBMWやAudiのようなドイツの高級車(誰が乗っているんだろう?)は時速200キロメートルを超える速度で突っ走っていきます。これも旧宗主国、ドイツの影響でしょうか(ドイツでは最近、環境問題から高速道路に制限速度が設けられましたが、それまでは制限速度がなく、飛ばし放題でした)。

 日本にはない交通のお約束はまだあります。
 交通検問をやっているときは必ず対向車に知らせてくれます。高速で走り、事故も増えているようで警察による検問が頻繁に行われています。検問所では全ての車が停止し、警察官に運転免許の提示をすることになっていますが、実際には警察官の前で一時停止をすればいいだけのことが多いようで、実際に運転免許証の提示を求められたことはありません。この検問所が近くなると、対向車のほぼ全部がヘッドライトをピカピカさせ、「この先で検問をやっているよ。速度を落としなさい」と教えてくれます。

 別のお約束では、道路上に野生動物がいても止まるな、ということです。
 車を借りる際にも言われたのですが、道路上に野生動物がいた場合、その大きさをとっさに判断し、車ではねても大丈夫な大きさの小動物ならそのままはねろ。車をぶつけると車が損傷するか事故につながる大きさの動物の場合はハンドルを切って避けろというものです。前に書いたように皆さんものすごいスピードで走っているので、うっかり急ブレーキを踏むと大事故につながることがあります。このため基本は止まらず、そのままはねるか避けろということのようです。もともと車の数も少ないので、急ブレーキを踏んでも後続車に追突をされることはないようですが。。。
 野生動物も車の台数が少ないことを知っているのか高速道路も含め、平気で道路を横切ります。体長2メートルはある大トカゲがノソノソと渡っていたり、ヒヒの群れが、走行車線のぎりぎりのところに沿って何頭も並んで車が走るのをじっと見ていたり、車と一緒にイボイノシシが走行車線を走っていたりと、野生の動物も高速道路を利用しているようです。

 走っている車を見ると旧宗主国であるドイツの車が一番多いのですが、その次に韓国とインドの車が多いことに気がつきました。日本製の乗用車はほとんど走っておらず、砂漠や原野を走るためのジープの一種であるトヨタのランドクルーザーと、大きな街でタクシーとして使われているカローラをたまに見かける程度です。 ナミビアの人の何人かに知っている日本の車メーカーを聞いてみると 、


  1位 トヨタ
知っている車種はランドクルーザーとカローラだけ。しかも、値段が高い車というイメージが浸透しています。悪路走行用のランドクルーザーなどは非常に高価でとても個人で買える金額ではありません(ナミビアの収入を日本の収入に換算し販売価格を計算すると1台40,000,000円程度とスーパーカー並みの金額になります)。日本やアメリカで人気を博しているハイブリッドカー「プリウス」は一部のカーマニアを除き全く知られていません。ハイブリッドカーの説明をすると、原野や砂漠、未舗装の道が多いナミビアでバッテリーを積んだ車体重量の車は適さないとのことでした。
  2位 日産
    知名度ではトヨタとの差が大きすぎます。トヨタを知っていても日産の名前を知らない人がほとんど。知っている人も「日産ってまだあるの?」と聞いてきます。ナミビアの道路を走っていて、日産の看板をどこかで見かけたのですが、1か所のみ。気が付かなかっただけかもしれませんが、日産の車が走っているのは見かけませんでした。

 それ以下はそれぞれ1人が知っている程度で「日産ディーゼル」、「日野」とトラックメーカーが続きます。面白いのは「三菱」。ナミビアの人に「三菱」と言えば?と尋ねると全員が「電機メーカー」と答えます。「三菱自動車」は全くと言っていいほど知られておらず、「三菱って自動車も作り始めたの?」と聞かれるほど。ナミビアで1台だけ三菱パジェロが走っていましたが、ザンビアのナンバープレートが付いていました。中近東の砂漠やパリダカールレースでは三菱自動車のパジェロが大活躍をしているのでナミビアでも走っているものと思っていたのですがこれは意外でした。

次にドイツと日本以外の国の車のイメージを聞いてみると、

  ・ 韓国  
非常にお買い得。特に韓国の車は値段の割に最高速度が非常に早く、高速道路ではドイツ製の車に引けを取らない。
  ・ インド  
    ファミリーカーなら絶対にインド。安いので街乗りにはうってつけで故障も少ない。
  ・ 中国  
   

最近、輸入台数が増えているようですがあまり売れていないようです。その理由は車体。特に車のボディーの鉄板が薄く、事故や野生の動物とぶつかることが多く、未舗装の道では石や木の枝などが車体に当たることも多いため安全性に心配な点がありあまり人気がないということでした。しかし、中国の経済や技術の発展力にはナミビアの人たちも非常に注目しており、すぐに韓国やインドの車のような、安くて性能のいい中国製の車が出てくると将来に期待をしている人も多いようです。(続く)


  前回のナミビア旅行記(1)−ブッシュマン− は、下記からご覧頂けます。
https://www.vec.gr.jp/mag/201/index.html#zuisou

お知らせ
「エコプロダクツ2008」出展のご案内

 「エコプロダクツ2008」が下記の要領で開催されます。
 塩化ビニル環境対策協議会/塩ビ工業・環境協会にて、「塩ビでエコライフ!−身近な環境素材、塩ビを学ぼう−」をコンセプトとして出展いたします。

 塩ビ製品展示、パネル説明、ステージ・デモンストレーションなどで、塩ビへのご理解を深めていただきたいと思います。

・日 時  2008年12月11日(木)〜13日(土)
10:00〜18:00(最終日のみ17:00まで)
・場 所  東京ビッグサイト(東1〜6ホール)
(出展小間番号:5042)
・主 催  (社)産業環境管理協会、日本経済新聞社
・入場料  無料
・「エコプロダクツ2008」のホームページをご覧下さい。
http://eco-pro.com/

編集後記
 師走も半ばとなり、帰りの電車ではカレンダーを持って家路に向かう人の姿も目にするようになりました。米国発のサブプライムの余波は世界中に広がり、金融業界ばかりか雇用問題が製造業界にまで及び、年の暮れを迎え経済衰退に不安を感ぜずにはいられません。
  ところで、VECメルマガもサッシ・サイディング、リサイクル、地球温暖化といった題材や海外の話題、シリーズものの随想を織り交ぜ届けてきましたが、残すところ今回と来週のみとなりました。より正確な情報を伝えたく、テーマによっては原稿の推敲に時間がかかり、発信が就業時間終了間際になってしまうこともありましたが、なんとかやってきたという感じです。来年は丑年。編集作業が牛歩とならず、かといってあせることなく進めたいものです。(HI)

VEC関連URL
●家族で学べるページ https://www.vec.gr.jp/kids_new/index.html
●塩化ビニル環境対策協議会 http://www.pvc.or.jp/
●樹脂サイディング普及促進委員会 http://www.psiding.jp/
●樹脂サッシ普及促進委員会 http://www.jmado.jp/
●メールマガジンバックナンバー https://www.vec.gr.jp/mag/index.html

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◆編集責任者 事務局長  東 幸次

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