◇いよいよ小学生向けに出前授業を始めました
「かんきょうワークノート」5万冊配布 |
VECは2005年の夏から大学生を対象に環境授業をスタートし、高校生、中学生にも対象を広げて、「環境教育」支援の活動を行っています。その活動の一環として、「環境最前線」などの教材提供と出前授業があります。
教材提供のキッカケは、教科書に書かれている塩ビやプラスチックについての記述に誤解を招く表現などがあったことで、関係先に事情を説明して理解をいただき、記述の訂正に努めた結果、複数の教科書で改訂されました。その活動を通じて、塩ビに関する分かりやすい解説書を作るアイディアが生まれました。教科書の出版社と意見交換を行い、その多大な協力を得て、先生用の副読本「環境最前線」と生徒用「環境ワークノート」が完成し、2005年からの3年間に、29,000校の中学・高校に配布しました。先生方の反応は良好で、実際に授業で使っていただく割合も年々増え、教材の再請求も10万部を越える反響に、関係者一同多いに感激しています。
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今回、その経験をもとに、塩化ビニル環境対策協議会(JPEC)と共同で、小学校高学年向けの「かんきょうワークノート」を新たに作成し、小学校10,000校に「環境最前線」と一緒に配布しました。前回と同様に、反響が大きく、既に400校を越える小学校から教材の副読本として使いたいとの希望が寄せられ、5万部を越える冊子を発送しています。
その他にも、昨年の11月には、全国の小中高校約18,000校に、「わたしたちの生活に役立っている塩化ビニル」の表題で、わかりやすい塩ビ製品の紹介と出前授業の記事を掲載したB2サイズの写真ニュースを配布しました。これらの取り組みに関心を持たれた小学校の先生方から、既に14校の「出前授業」の希望があり、今月から「エネルギーとCO2の話」のテーマで授業を行います。
出前授業は、当初は大学生を対象に始めたものですが、昨年までは中高生にも対象を広げて行っていました。テーマは「環境・資源エネルギー・プラスチック」などを取り上げ、塩ビについてはプラスチックの一部として触れながら好印象を持ってもらえるような内容になっています。既に、累計で20校を越える学校で講義をしています。後日、先生方から送って頂いた生徒達の感想文を見ますと、環境問題が深刻であることの理解、塩ビの有用性に対する理解が、一段と深まっている様子が良く分かり、このような活動の重要さを改めて認識させられます。なお、このような活動の一例として、昨年の11月に兵庫県の山崎南中学校で行われた「環境授業」の様子が、12月9日付けの日本経済新聞に掲載され、出前授業を通じて社会へ貢献するVECの姿勢が報道されました。(了)
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