NO.215
発行年月日:2009/03/05

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トピックス
◇「ハロッズバッグをもらおう」キャンペーンに多数の応募!

随想
ナミビア旅行記(4)−Worker’s Village−
(社)日本化学工業協会 若林康夫

お知らせ
【NEW】設計・住宅業者の皆様へ 今話題になっている内容のセミナーIn名古屋のご案内
建築・建材展2009 出展のご案内

編集後記

トピックス
◇「ハロッズバッグをもらおう」キャンペーンに多数の応募!

エコプロダクツ展展示
  昨年12月初めより本年1月末までの2ヶ月間、塩ビ製のトートバッグ「ハロッズバッグ」が100名様に当たるクイズキャンペ−ンを昨年に引続き行いました。昨年11月開催のリフォーム博、12月開催のエコプロダクツ展へのバッグの展示と応募のビラ配布を始めとして、4紙に広告及び当協会のホームページで募集を行いました。応募者は北海道最北端の稚内から沖縄まで、老若男女から昨年より約1千名増加の15千名を超える応募がありました。やはり、30才、40才台の女性が圧倒的に多いのですが、男性の応募も少なからずありました。奥様や彼女へのプレゼントでしょうか。

 クイズは、以下のようなものでした。
 「樹脂サッシは、環境にとっても、やさしいんです。『樹脂サッシ』を知っていますか?窓枠が『塩ビ』でできている窓の事です。塩ビは、熱を伝えにくいので冷暖房の効率が良くなります。北海道では当たり前!CO2削減に大活躍です!」というヒント(解答)付きで、「塩ビが使われているのはどっち???」という質問に対して「(1)樹脂サッシ、(2)アルミサッシ」から選択して回答して頂きました。

 正答率は99.6%でした。さすがにアルミ=樹脂と理解されている方はほとんどいらっしゃいませんでした。わざと両方に回答してはがきを出された方がいらっしゃったのかもしれませんが、残念ながら確認はできません。ちなみに、前回の企画における質問は、レジ袋とハロッズなどのブランドバッグのうち塩ビ製はどちら?というものでしたが、このときはおよそ5%程度の誤答がありました。同じようにヒントを出してありましたが、レジ袋=ビニル=塩ビ!と思いこまれている方が少なからずいらっしゃるのに驚いた次第でした。

 2月に入り、厳正な抽選により当選者にご希望のバッグをお送りした所です。塩ビ業界として消費者の方々に、コンスタントに話題を提供し続けることが大切だと思っていますので、厳しい経済状況ながら、来年も同様なキャンペーンを企画したいと思います。皆様の応募をお待ちしております。(了)

随想
ナミビア旅行記(4)−Worker’s Village−
(社)日本化学工業協会 若林康夫

  人口密度が世界一低いナミビア(ナミビア共和国)で工場やホテルなど人手が必要な施設を建てるときは従業員をいかに集めるかが課題となります。
 都市部で、小さな商店の従業員を募集する程度ならいいのですが、ある程度まとまった数の従業員を募集しようとしても通勤手段がないため人が集まらないのです。自家用車はまだ高価なので一般の人は簡単に買うことはできません。街の中ではバスも走っていますが、運行本数も少なく、郊外にまでは走っていません。列車は貨物車が中心で、通勤列車のようなものはありません。強いて言えば“乗合タクシー”がありますが、いつ来るのかがわからないため旅行など時間があるときはいいのですが毎日の通勤には使えません。
 以上のような理由で、ある程度の人数の従業員を使う工場やホテルには必ずと言っていいほど“社宅”が完備しています。一般にナミビアの人はアパートのような集合住宅に住むことは嫌い、一軒家を好むため社宅の敷地もかなりの広さとなります。このためナミビアでは社宅のことを“Worker's Village”と呼ぶのが一般的です。いくつかのWorker's Villageを見ましたが、いずれも家は平屋でそれほど大きくはありませんが庭が広く取られ、ゆったりとした作りでした。

 Worker's Villageでは電気と水道代は雇い主の負担が一般的。もちろん家賃もただ。お湯も家の屋根にソーラパネルを雇主負担で取り付けるのが普通になりつつあり、ソーラパネルのない社宅しかないところでは人も集まりにくいとか。最近では人集めのため、衛星放送受信用のパラポラアンテナを設置し、「社宅には衛星放送完備」を目玉に人集めをしているところもあるようです。
 また、工場やアフリカ・サファリ旅行の際に使われるサファリロッジなどは街から離れて建てられることが多く、従業員の家族が通学することができません。このため、ある規模以上のWorker's Villageには幼稚園と小学校(但し、低学年のみ)が雇い主の手で建てられていることも多いそうです。
 ある経営者の方と話す機会があったのですが、シャワーではなくお風呂、水洗トイレ、ソーラパネル、衛星放送と完備させてきたけど、この次は何を目玉にすればいいんだ。コストをかけず、新しい社宅だけでなく既にある社宅にも建物の改築なしに簡単に導入できるものでなければと話されていました。ナミビアの社宅暮らし、かなりいい生活のようです。

 エネルギーでは、ナミビアはウランが産出しますが原子力発電所はありません。
 経済成長も比較的順調なので(年率3〜4%)国内での発電が追い付かず、かなりの量の電力を隣の南アフリカから購入しています。一般家庭に限れば、都市部を除き、一般の人はそれほど電気を使うこともなく(家電製品があまり普及していません。一般家庭にあるのは照明とテレビ、ラジオ、冷蔵庫程度。洗濯はまだ手洗いが主流です)、大規模な発電所を建設しても送電距離が非常に長いためロスが多いということもあり、小規模の火力発電所が散在しています。
 一部では風力発電も始まっています。ただ、ナミビアは風と土地はあるのですが、土壌に塩分が多く、必然的に風で舞い上がる砂埃にも塩分が多くなります。このため、風力発電の設備が壊れやすいという問題を抱えています。ソーラ発電は将来を期待されているのですが、各家庭や工場などでは設置費用の負担をどうするのかという問題があるとのことです。

 水はほぼ全部を地下水に頼っています。
 ナミビアも11月〜3月位までの間、雨期になるのですが、雨が降り続くのではなく1日に数時間、雨が降る時間がある程度だとのこと。土地そのものが非常に乾いているため、雨が降っている間だけ川が流れたり、雨量が多いと洪水になったりすることがあるそうですが、雨が止むとすぐに地面は乾いてしまうそうです。
 幸いなことにナミビアの土地は岩盤の上に砂や土が乗っている状態なので地表からしみ込んだ水は岩盤の上に地下水として貯まります。この水をほとんどの農場や村では風力で回す水車を利用して地表にくみ上げ、農業や生活用水に利用しています。
 地下水は一旦、地表から地下にしみ込んだ水なので、ある意味自然の浄化作用が働き、地下水はそのまま飲料水として利用することができます。ただ、前述したように土壌に塩分が多いため硬水プラス塩分が含まれており、ミネラルウォーターなどと飲み比べると若干塩からい水です(健康上はそのまま飲んでも問題がないとされています)。

 一見乾いた土地で、訪問した9月は乾季の真っただ中なので水の確保をはじめ、暮らしにくいように見えるナミビアですが、実際に生活をしている人の話ではカラハリ砂漠などの砂漠地帯を除き、比較的生活がしやすいようです。
 この次は雨期が終わり、原野が緑に包まれる時期に訪問したいものです。(続く)

前回のナミビア旅行記(3)−ハンティング− は、下記からご覧頂けます。
https://www.vec.gr.jp/mag/211/index.html#zuisou
ナミビア旅行記のバックナンバーは、下記からご覧頂けます。
https://www.vec.gr.jp/mag/index.html

お知らせ
【NEW】設計・住宅業者の皆様へ 今話題になっている内容のセミナーIn名古屋のご案内

 樹脂サイディング普及促進委員会は、下記のセミナーに参加し講演を行ないます。

・日 時 2009年3月17日(火)
13:00〜17:00(開場 12:30)
・場 所 中産連ビル本館3F 3C室
(VEC小間番号:AC5117)
・主 催 住まいづくり研究会
【建築士会 CPD制度認定講習:3単位】
・参加費 無料(定員:先着80名)
・お問い合わせ 住まいづくり研究会
電話:092(871)2409

建築・建材展2009 出展のご案内

 快適・健康・安全な住環境・商環境の実現に向けた様々な情報を発信する、建築・建材展が以下の通り開催されています。
  塩ビ工業・環境協会、樹脂サイディング普及促進委員会は、「健康・エコロジー建材ゾーン」に出展しています。

・日 時 2009年3月3日(火)〜3月6日(金)
10:00〜17:00(最終日のみ16:30終了)
・場 所 東京ビッグサイト 東5・6ホール
(VEC小間番号:AC5117)
・主 催 日本経済新聞社
・入場料 当日一般 1,500円

・建築・建材展2009のホームページをご覧下さい。
 http://www.shopbiz.jp/top/index_AC.html?PID=0003&TCD=AC

編集後記
 メルマガをお読みいただいている方の中に、トピックスでご紹介したクイズにご当選された方がいらっしゃるでしょうか?おめでとうございます!「ハロッズバッグ」は、丈夫で長持ち、雨にも強いので、ぜひ、お買い物にお使いください。長持ちのヒミツは「塩ビ」でできていることです。
 私がよく行くスーパーは、レジ袋が有料(1枚6円)なので、以前からエコバッグを使っています。ナイロン製の小さく折りたためるもので、景品でもらった物なので、惜し気なく酷使しています。皆さんにはお勧めしましたが、正直、私が「ハロッズバッグ」を持っていてもエコバッグとしては使えないな・・・。大事にしまっておいて、たまに「おでかけ用」で登場かなぁ。(自称ハチドリ主婦)

VEC関連URL
●家族で学べるページ https://www.vec.gr.jp/kids_new/index.html
●塩化ビニル環境対策協議会 http://www.pvc.or.jp/
●樹脂サイディング普及促進委員会 http://www.psiding.jp/
●樹脂サッシ普及促進委員会 http://www.jmado.jp/
●メールマガジンバックナンバー https://www.vec.gr.jp/mag/index.html

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