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VEC近くの隅田川の桜シーズン風景 |
お隣韓国にもVECと同じように塩ビ樹脂メーカーを中心とした業界団体KOVEC(Korea Vinyl Environmental Council)があることは以前紹介しました。まだ東京に桜が残る4月の初め、この春から会長会社となったHanwha Chemical Corporationより、KOVEC新会長であるSang-Heum, Han氏がVECを訪れ、VEC 関専務理事、APVN 堀事務総長と意見交換を致しました。
KOVECは設立3年目で、会長会社は2年ごとにHanwha Chemical CorporationとLG Chem, Ltd.が交代で就任しています。KOVEC事務局は環境技術部門と調査研究・広報部門からなり、産業界のみならず行政や学術界などと広くコミュニケーションをとって、塩ビを中心とした環境関連の正しい情報普及活動をしています。また、塩ビのリサイクル推進のための組織も近年内部に設立しました。KOVECは、アジア地域の環境問題を話し合う場として組織化されているAPVNにも加わり、国際活動にも積極的に参加しています。
他方、韓国内一部にはまだまだ塩ビに関する誤解が根強く、電子・電気業界の塩ビに対する過剰反応への対応にも苦慮しておられるとのことで、今後も日本の経験を参考にしたいといわれておりました。
リサイクルについても、韓国では近年パイプなどの建築材について一定量のリサイクルができない場合、製品メーカーに廃棄物税が課税されることとなり、塩ビ産業界でもリサイクルへの取り組みが急務となっており、VECも共同で取り組んだリサイクルの実例として、流通業界大手のギフトカードリサイクルの事例を紹介したところ、大変興味を持たれました。
日本と韓国の距離は非常に近いことから、お互いに今後益々密接な情報交換をしていくことを約束致して、会談を終了致しました。既にKOVECでは、日本の情報がKOVECのホームページで紹介されており、情報普及活動に役立っています。
KOVECのホームページは以下からご覧になれます。(了)
http://www.ikovec.or.kr/k_k_loc.asp |
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