ガンの死亡率は、年間を通して変化がほとんどありません。
ところが、心疾患・脳血管疾患の死亡率は平均気温が低い月(冬)ほど高いということを、ご存知ですか?
このように、季節によって死亡率が大きく変わる疾病があるのです。
出典:羽山広文ほか 人口動態統計を用いた住宅内の安全性に関する研究 その1 調査概要と死亡率に与える要因、日本建築学会大会学術講演梗概集DI、2009年 |
そして、冬にさらに死亡率が上がるのは、溺死・溺水なのです。
普通、溺水ときくと夏の事故だと思う人が多いでしょう。プールや海での水の事故は夏になるとニュースでよく耳にしますね。
実は、それ以上に冬の自宅での入浴時におこる溺水が、圧倒的に多いのです。
寒い脱衣所とお風呂の温度差による急激な血圧変化が原因の一つと言われています。
特に、65歳以上のお年寄りの死亡率が増えるのも見逃せません。
では、寒い冬にお風呂に入ることは危険なのでしょうか?
いえ、必ずしもそうとは言い切れません。
なぜならば、これには地域差があるんです。