NO.090
発行年月日:2006/08/03

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トピックス
◇事実を謙虚に分かりやすく伝えて、相互理解を進める
VECは消費者との直接対話の場を増やしています。

随想 
学園祭イベント協賛のお礼

(有)サウンドフォース 川村大輔

お知らせ
【NEW】MUSIC BAR@cafe ease Vol.4 開催案内
【NEW】街と住まいづくり博 NAGANO 出展 & セミナー開催案内
NHK総合テレビ「ためしてガッテン」へ(社)日本化学工業協会が意見書提出

編集後記

トピックス
◇事実を謙虚に分かりやすく伝えて、相互理解を進める

VECは消費者との直接対話の場を増やしています。


 もし今現在、全国の家庭の主婦100人に向かって、「塩ビについて、どう思いますか?」と聞いたら、どんな返事が返ってくるでしょうか。
 3年ほど前の、母集団を学生層にまで広げたアンケートの結果では、

(1) 「塩ビって、なんとなくダークな印象がある」(60%)
(2) 「塩ビには、ダイオキシンのイメージが残っている」(20%)
(3) 「何が添加されているか良く判らないので、なるべくなら塩ビ製品は使わない方が良い」(10%)
(4) 「塩ビ自体についてよく知りません。だから、答えようがありません」(10%)
という反応でした。

 いっとき、槍玉に上がった塩ビですが、ダイオキシンにはサリンのような急性毒性はないことや、ガイドラインに基づく焼却炉の改善で排出量は懸念すべき水準ではなくなったことなどが明らかになりました。また環境ホルモン問題についても環境省のプロジェクト「SPEED’98」による調査の結果、可塑剤に関する懸念は払拭されました。唯一、げっ歯類での精巣毒性の懸念に基づいて、舐めることを本質とするおしゃぶりなどの玩具では可塑剤DEHPとDINPが、油性食品の容器ではDEHPが禁止されている状況です。つまり通常用途での塩ビ製品の使用に大きな懸念はありません。したがって、今日では塩ビに対する悪評は殆んど聞かれなくなった・・・と思いたいのですが・・・。

 私たちは以前から、行政、大企業、学識経験者の方々とのコミュニケーションを図ってきました。一方、消費者の方々とも意見交換の場を持つことが必要です。
 ここ1ヶ月の間、市川市の消費生活センター、くらしのリサーチセンター、主婦連合会などとの意見交換会を行い、10日ほど前には日本プラスチック工業連盟が主催した消費者団体懇談会に出席しました。

 当日出席された方々は、いろいろな場面でいわゆる消費者活動を進めておられる幹部の方が中心です。
 会合では、プラスチック全体の状況に加え、塩ビについては、塩ビの状況とその有用性、塩ビと環境問題の関わり、とりわけダイオキシン問題や環境ホルモン問題と塩ビとの関係、添加剤問題や焼却時の安全性などについて最新情報をプレゼンテーションしました。

 出席者からはこれに対して、多くのご意見を頂戴しました。「EU官報の全訳はありませんか」、「塩ビがそんなに良いものだとは知らなかった」とか、「使われる用語が難しくてよく分からない」、「塩ビに使われている添加剤などがどこまで安心できるのかまだよく分からない」などでした。

 確かに、私たちの説明も、まだまだ充分ではありません。情報提供のやり方にしても、「塩ビを使っていただく」という姿勢がもっと必要でしょうし、業界で通常何の気なしに使っている用語も、消費者の方々には不可解なものもあることは確かです。その点、私たちも反省させられました。私たちが考えていることを、正確に、かつ分かりやすく伝える姿勢や技術について、もっともっと勉強する必要があるようです。

 このような場を通じて塩ビの情報を直接消費者の方々に伝えたい、知っていただきたい、という私たちの願いが通じるよう、祈る気持ちでした。
 今後も、私たちはこの種の情報交換の努力を続けます。是非いろいろご意見をお寄せいただきたいと思っています。

随想

学園祭イベント協賛のお礼

(有)サウンドフォース 川村大輔


 昨年、VEC様のご協賛をいただいて実現した日大学園祭でのミニFM企画について、メールマガジンの読者の皆様にもご報告致したく、乱文ながら記事を書かせていただきます。

 私は、ラジオ番組制作会社のサウンドフォースの川村大輔と申します。
 弊社は、昨年の10月29〜31日に実施された日本大学商学部の学園祭「砧祭」にてミニFM放送イベントを実施致しました。その節、このイベントの主旨に共感いただきVEC様にご協賛を頂きました。

 まず、ミニFM放送というものについて簡単に触れたいと思います。
 ミニFM放送というのは、学園祭の期間中だけ聴ける、放送範囲が100mもない小さな放送局です。「学園祭限定の学内放送」と思っていただければ相違ありません。
 放送内容も、学生による放送を主軸に置き、学園祭の実行委員会、放送研究会、有志と即席のメンバーで構成されるFMチームが学園祭を盛り上げます。

DJ講習風景
FM放送中の様子
日大放送研究会の学生さん
 弊社はFMチームを作ることと、技術的なお手伝いをさせていただきました。
 チームは、事前に学生自身が学園祭を盛り上げる為に学園祭のイベントや屋台を紹介する番組企画をしたり、実際に話すことに重点をおいたDJ講習を経験して本番を迎えます。
 ほとんどの学生は、DJとして番組で話すことは初めてなのです。
 そこでは、話すテクニックもさることながら自分自身を紹介することを求められます。そこで初めて自分について考えるということで、多くの学生がこのイベントをきっかけに自分を見つめ直し、成長していきます。

 さて、未完成ながらも迎えた学園祭当日。
 VECの広報の皆様には「エコでドカン」という、エコについてお話いただく番組にゲスト出演を頂き、番組を盛り上げていただきました。
 番組では、学生からの「塩ビとはなにか?」、「身の回りにある塩ビの製品」、「塩ビとダイオキシン」などについての率直な質問に丁寧にお答えいただきました。また、塩ビ製品のプレゼントなど様々な試みをしていただきました。
 実際の塩ビ製品の展示を見ながらの説明に多くの学生が「勉強になった」、「認識が変わった」と申しておりました。
 また、放送を聞いていた方々も「塩ビについてよく分かった」、「身の回りに沢山の塩ビ製品があることを知った」などの声を聞きました。

 そんな皆様に支えられながら、放送を通じて、学生達は学園祭1日目、2日目、3日目と日を重ねる内に「伝えられないもどかしさ」に直面しながらも放送をやり切りました。それに比例して放送を聴く方も増え、パンフレットや資料などはいつの間にかなくなっておりました。

 学生も最終日には、「自分を見つめるきっかけになった」、「話すことに抵抗がなくなった」と実感のこもった感想を言っておりましたし、学生を対象としたアンケートの結果にもその結果が表れておりました。

 そして、学園祭は終了し、FMチームは解散しました。チームには充実感が溢れており、何か変わるような雰囲気はありました。
 後日、参加した放送研究会の学生の一人から私に電話が入りました。「廃部寸前だった放送研究会ですが、今年の部員募集の時に、昨年のFMイベントのことを話したところ、なんと新入部員が多数入りました。これは、通常では考えられないことです。ありがとうございました。運営をお手伝いして下さったスポンサーのVECさんにも是非お礼を申し上げたい。」という嬉しい電話でした。

 こういった小さなイベントでも人を引きつけ、人が繋がり、若者を元気にしていくことができたことを弊社としても嬉しく思い、協賛頂いたVEC様にも深くお礼申し上げる次第です。本当にありがとうございました。


お知らせ
【NEW】 MUSIC BAR@cafe ease Vol.4 開催案内

 本誌No.69でご紹介した、MUSIC BARを憶えていらっしゃいますか?突然ですが明日、第4弾が開催されます。お近くの方は、参加されてはいかがですか?

・日 時:2006年8月4日(金)
      18:30〜24:00
・場 所:丸の内 cafe ease
       東京都千代田区丸の内2−4−1(丸の内ビル1階)
・入場料:無料(1ドリンク500円〜)

 「丸の内には音楽がない…」そんな考えから、「丸の内のワーカーとその仲間達」が中心になり登場させた大人のためのクラブイベント「MUSIC BAR」。
 今回は、集う人々と楽しむだけでなく、社会貢献活動として、日本UNHCR協会(国連難民高等弁務官事務所への公式寄付窓口)の活動に協力します。
(募金箱は、VECの寄贈した塩ビ樹脂製のものが使われています。)

MUSIC BAR@cafe ease Vol.4のHPをご覧下さい。
http://www.marunouchi.com/musicbar/

本誌No.69はこちらからご覧頂けます。
https://www.vec.gr.jp/mag/069/index.html#zuisou

【NEW】 街と住まいづくり博 NAGANO 出展 & セミナー開催案内

下記の要領にて「街と住まいづくり博 NAGANO」が開催されます。

・日 時:2006年8月26日(土)〜27日(日)
      10:00〜17:00
・場 所:エムウェーブ 
       長野市北長池195番地
・主 催:新建新聞社
・入場料:無料

 樹脂サッシ普及促進委員会と樹脂サイディング普及促進委員会では、樹脂サッシ、樹脂サイディングの展示を行うと共に、特設会場にて以下のセミナーを開催致します。一般の方も是非、ご参加下さい。

勝ち組工務店育成セミナー in 街と住まいづくり博 NAGANO
   〜健康と省エネを考えた住まいづくり〜

・日 時:2006年8月27日(日)
      13:00〜16:00
・会 場:エムウェーブ 
     『街と住まいづくり博NAGANO』会場内の特設会場
・参加費:無料 定員70人
・セミナー内容:

  基調講演:『内緒の建楽会なのに集客が多いのは、なぜ?』
  講  師:(有)親和創建 取締役トータルアドバイザー 大滝典子氏

  セミナー:『サッシを選ぶと暮らしが変わる』
  講  師:(株)カネカ 宅資材部エクセルグループリーダー 青井郁夫氏

  セミナー:『長寿命・省資源・簡単メンテナンス〜樹脂サイディングの魅力』
  講  師:建材技術コンサルタント 中村扶氏

 ※参加ご希望の方は、メールにて、お名前・TEL・FAXをご連絡下さい。
  申込書をFAXにてお送り致します。( info@vec.gr.jp )

NHK総合テレビ「ためしてガッテン」へ(社)日本化学工業協会が意見書提出

 (社)日本化学工業協会は、6月28日(水)に放送された「ためしてガッテン」の 内容について、NHKあて意見書を提出しました。 

意見書は、こちらのアドレスより、ご覧頂けます。 
http://www.nikkakyo.org/documentdetails.php3?category_id=3&document_id=1825
編集後記
 8月というと、夏休み。子供たちは学校から開放されてさぞかしウキウキ・・・と思いきや、小2と幼稚園年長組の孫どもは、なかなかわが家に現れません。どうした?と聞いたら、なんと小2の孫を近所の学習塾の「おためしコース」へ通わせてたとのこと。
 というのも、小学校は今年から2学期制になったため、夏休み前でも終業式はなし、通信簿もなしで、わが子がどのぐらいできるのか、進んでるのか遅れてるのかさっぱり分からないそうな。そこで夏休みに、できる子が集まると評判の塾の空気を吸わせてみたら、わが子もひょっとして目覚めるかも・・・との親心かららしい。わが家人は「まだ2年生なんだから早すぎる」、と反対したようですが。

 そういえば、最近、電車の吊り広告で目立つのが、「頭のいい親子の勉強法」なんてって、要するに子供の進学熱をあおる、いや、子供を進学させるための親の教育熱をあおる、週刊誌や月刊誌の広告。むかし、いっとき、いわゆる受験戦争時代がありましたが、今ごろまたそんな世の中になってるのでしょうか。一方で、たしか私立大学の過半数は学生が定員割れになってるそうですがね。

 それで4日間の「おためしコース」へ通ったわが孫、なぞなぞやクイズやパズルがいっぱいあって、本人は大満足だったらしいですが、おどろいたのは終了後。くだんの塾から、保護者宛てに連日のように電話がかかってくるのだそうです。いわく、「当塾に入会しませんか?」、「今なら入会金半額割引中です」、・・・。

 せめて小学校低学年の夏休みぐらいは海や山に連れて行ったり、のんびり過ごさせてやりたいもんだ、というのが「ジジバカ」の本音。
 しかし、いつかも書きましたが、「世の中、どこにでも、ビジネスチャンスはあるもんだ」ですねえ。(H2記)

先週の編集後記についての読者からのお便り・・・[編集後記後]

被災地というのは、一度本当にその場所に立つと、その後、他の場所をテレビで見ても印象が変わります。2年前の10月、主人の実家の宇佐美も台風の被害を受けました。知らせを受けて駆けつけると、駅から家までの家々にブルーシートが被せられ、電線が垂れ下がり、いつもは小川のような川が通行止めになっていました。家に着いてみると、母屋は壁に大きな穴があき、柱が曲がり、離れは屋根が無くなっていました。義父母に怪我が無かったのが幸いでした。
おかげさまで現在、義父母は、元気に快適に暮らしております。自然の力の前では、人間なんて小さなものですが、たくましくもありますね。…(VEC上田)


先週の編集後記をご覧になりたい方は、こちらからどうぞ。
https://www.vec.gr.jp/mag/089/index.html#kouki

VEC関連URL
●VEC 塩ビジュニア https://www.vec.gr.jp/kids/index.html
●塩化ビニル環境対策協議会 http://www.pvc.or.jp/
●樹脂サイディング普及促進委員会 http://www.psiding.jp/
●樹脂サッシ普及促進委員会 http://www.jmado.jp/
●メールマガジンバックナンバー https://www.vec.gr.jp/mag/index.html

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