NO.104
発行年月日:2006/11/16

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トピックス
◇潅水装置に軽トラシート、バランスボールやアイデアスリッパ
塩ビ新製品紹介、新聞紙上で花盛り

随想 
エチオピア奇談(その2)——誇り高き人々——
日本化学工業協会 若林康夫
お知らせ
Japan Home & Building Show 2006 出展案内
住宅リフォームフェア 出展案内
樹脂サイディング普及促進委員会のホームページがリニューアルされました。
【終了報告】安心・安全な家作りセミナー in 宇都宮

編集後記

トピックス
◇潅水装置に軽トラシート、バランスボールやアイデアスリッパ

塩ビ新製品紹介、新聞紙上で花盛り

 塩ビは、加工性に優れ、硬いものから柔らかいものまで広い範囲の成型品が可能で、私たちの身の回りのいろいろな分野で使用され、社会に貢献しています・・・なんてセリフはこのメルマガでもいわば言い飽きましたし、ひょっとすると皆様も「聞き飽きた」と言われるかも知れません。
 しかし、実際この塩ビの成型範囲の広さ、利用範囲の広さといったら、「エーッ、こんなところにも塩ビが使われているの?」と私たち自身が驚くほどなのです。

 と書き出したのも実はわけありでして、つい先日の三連休明けの日、直近の新聞各紙の記事を読み漁っていました。ちょっと調べ物をしたい、というのが理由だったのですが、驚いたことに、読み漁ったたかだか10日間の新聞記事の中に、塩ビ製品のトピック記事が4件も見つかりました。それも、「かくかくしかじかの新製品に塩ビを利用して世間の評価を得ている」という、私たちにとって喜ばしい記事ばかり。うれしくなって、今日はその紹介をさせていただきます。

 先ずは10月28日付河北新報夕刊。仙台市の幹線道路の中央分離帯に自動給水システムを設置して草花を植え、大気汚染や温暖化、さらには空き缶などのポイ棄て防止を図るべく実験をはじめたというものですが、この自動給水システムに特許物のコック付きの塩ビ製水タンクを使っているという。地元の造園業者、(株)ガーデン二賀地(http://www.nigachi.co.jp/)の発案とか。

 次は10月28日付の日刊自動車新聞。軽トラックの荷台保護シート開発の記事。シートを装着したままでも荷台のリアゲートやサイドゲートの開閉ができるうえ、水分を含んでいても大丈夫というものだそうですが、このシートの材料がポリエステルのシートを塩ビシートでサンドイッチした、いわゆる「ターポリン」と称するもの。農水関連産業からの要望に応えたもので、開発者は、クラレプラスチックス(株)(http://www.kurarayplastics.co.jp/)。11月1日から発売開始だそうです。

 続いて10月31日付朝日新聞朝刊。最近「乗るだけで健康UP」ということで乗馬の動きを真似たものや波乗りの動きをする板、大きなボールなどが「フィットネス機器」として流行っている、という記事。ここで紹介されているもののうち、バランスボールという、直径40〜120cmの塩ビ製ボールがある。大阪市の健康用品販売、(株)夢屋(関連HPはhttp://www.ball-training.com/o/)によると、ここ2年でバランスボールの売上は10倍に増えたとのことです。すごいですねえ。

 最後は11月1日付日経流通新聞。今度はスリッパ。スリッパというのは昔から塩ビ製が多かったのですが、今回のは甲の部分にカード入れが付いていて、名前や案内、写真や広告などを入れられる。当然塩ビ製で、発売元は東京都足立区の、ニッポンスリッパ(株)(http://www.nippon-slipper.com/)。

 とまあ、こんなわけで、調べ物はともかく、塩ビ関係者としてなんとなくうきうきしました。
 ダイオキシンだの、環境ホルモンだのとあらぬ風評をたてられて苦戦を続けた塩ビ業界ですが、科学的事実がやっと社会に受け入れられ、塩ビ本来の加工性の良さや応用範囲の広さが再び評価されるようになったのかな、と思えてなりません。
 喜ばしいと感じるとともに、今後とも社会の皆様に対して正確な事実をキチンと提供する努力を続けたいと考えます。引き続きよろしくお願い致します。

随想
エチオピア奇談(その2)——誇り高き人々——
日本化学工業協会 若林康夫

アウストラロピテクスの遺骨:「ルーシー」
 人類の直接の祖先であるアウストラロピテクスの遺骨が発見されたのが、エチオピア東部のハダル地方。この遺骨は「ルーシー」と名付けられ、放射能測定で約380万年前のものとされています。さらにルーシーの発見場所から75キロほど離れた場所では、約440万年前の類人猿の化石が発見されています。
 もう少し新しい歴史では、シバの女王が治めた国であり、聖書に出てくる「十戒」を刻んだ石版が収められた「契約の箱」がある国としても有名です。「契約の箱」はエチオピア北部、アクスムにある聖メアリー教会にあるとされていますが、固い宗教戒律により学者による鑑定等は行われていません。
 現代に目を移すと、エチオピアはアフリカで唯一、植民地になったことがありません。1933年〜1941年にかけ、イタリア軍がエチオピアの占領を試みましたが、イギリスに亡命したハイレ・セラシエ皇帝の政治的な手腕により、占領による植民地化を免れました。

 このような歴史があるせいか、エチオピア人は国民としての誇りも高く、各民族の誇りも高いため、結構気位の高い人達で、自分の意見をはっきり述べる傾向があります。
 物乞いの人ですら、ただ「お金を恵んでください。」と言うだけでなく、「私は胃腸の調子が悪く普通の食べ物をなかなか消化できない。このため消化のいい、それなりの食べ物を買う必要があるからお金を恵んでくれ。」、「私には赤ちゃんがいる。2日前に最後の乳を与えたが、その後、満足な食事をしていないので母乳が出ない。赤ちゃんのためにもお金を恵んでくれ。」と言ってきます。
 中には外国人を見ると「私の祖先がいなければお前たち人類は生まれてこなかったはずだ。だからお前たちは、私や私の祖先に感謝してお金を恵む義務がある。」という380万年前の歴史を振りかざして物乞いをしている人もいます。物乞いは多いですが、施しをする意思がないことを伝えればすぐに離れて行きます。

アジスアベバの大学
 エチオピアには国立大学は4つしかありませんが、私立大学の数は政府ですら数を把握できないほどあるそうです。
 大学とはいってもバラック作りの建物に「○○ College」と看板を掲げているだけの大学も。実は、大学設立に関する認可基準がありません。このため、誰かが大学を作ろうと思い、生徒が集まりさえすれば明日からでも大学が設立できます。

 日本の小学校低学年にあたる初等科にはストリートチルドレン以外はほとんどの子供が通っているようですが、中等科以上に進学する子供はかなり少ないようです。
 きちんとした国勢調査が行われたことがないので推計ですが、男子は中等科までの進学率はかなり高いものの、女子は中等科まで進学する子供は50%程度だといわれています。首都アジスアベバには大学卒の人(どんな大学を卒業したかは聞かないように)が溢れていますが、地方に行くと高等科(日本の中学)を卒業すれば立派な高学歴者です。
 ただ、英語に関しては日本の負け。初等科からほとんどの授業が英語で行われるため、小さな子供でも比較的きちんとした英語を話します。

 例えば首都アジスアベバの中心から1.5キロほど離れた所にある、ある私立大学についての話です。大学自体は高層建築ですが、その周りはスラムではなく、所謂、一般の住宅。きちんとした都市計画がないため、住宅地の真ん中にいきなり高層建築を建てる事が出来るのです。
 また、建物は立派ですが周りのインフラ整備が追い付かず、大学へ続く道路は舗装どころか砂利すら撒かれておらず、雨が降ると緩やかな坂の上にある大学へ辿り着くまでに大変なことになります。(続く)

前回の「エチオピア奇談」は、下記からご覧頂けます。
エチオピア奇談(その1)

お知らせ
Japan Home & Building Show 2006 出展案内

 日本最大規模の住宅・建築関連専門展示会「Japan Home & Building Show 2006」が下記の要領にて、開催されます。
 樹脂サイディング普及促進委員会、樹脂サッシ普及促進委員会にて出展致します。

 ・日 時:2006年11月15日(水)〜17日(金)
      10:00〜18:00(最終日は〜17:00)
 ・場 所:東京ビッグサイト(東1〜3ホール)
      東京都江東区有明3−21−1
 ・主 催:社団法人日本能率協会
 ・入場料:1,000円(税込み)
      下記HPより事前登録頂くと無料となります。
https://www.digi-k.com/exhibit/jizen/jhbs/npre_jhbs.php

・Japan Home & Building Show 2006のホームページをご覧下さい。
http://www.jma.or.jp/jhbs/

住宅リフォームフェア 出展案内

 樹脂サッシ普及促進委員会では、消費者とリフォームのプロとの出会いの場となる、「住宅リフォームフェア」に出展致します。

[千葉会場]
 ・日 時:2006年11月18日(土)〜19日(日)
      10:00〜17:00
 ・場 所:幕張メッセ
      千葉市美浜区中瀬2−1
 ・主 催:(株)リフォーム産業新聞社

 ・住宅リフォームフェアのホームページをご覧下さい。
http://www.the-reform.co.jp/fair.html

樹脂サイディング普及促進委員会のホームページがリニューアルされました。

 「美しい快適な住まいを実現する樹脂サイディング」をご紹介している、樹脂サイディング普及促進委員会のホームページを、より分かりやすく致しました。
次のリニューアル・ポイントを是非ご覧下さい。

★樹脂サイディングの特長を、項目ごとに分かりやすくご紹介致しました。
http://www.psiding.jp/speciality.html

★リフォーム事例、新築事例の写真を掲載致しました。
http://www.psiding.jp/gallery.html

★皆様の疑問にお答え致します。Q&Aのページを新設致しました。
http://www.psiding.jp/qa.html

★セミナー/展示会情報を見やすく致しました。
http://www.psiding.jp/seminar.html

樹脂サイディング普及促進委員会トップページはこちらからご覧頂けます。
http://www.psiding.jp/index.html

【終了報告】 安心・安全な家作りセミナー in 宇都宮

 既報のとおり、樹脂サッシ普及促進委員会、樹脂サイディング普及促進委員会では、標記のセミナーに参加致しました。
 栃木県下の工務店等から85名の皆様のご参加を頂き、盛況のうちに終了致しました。

 ・日 時:2006年11月8日(水)
 ・場 所:宇都宮市文化会館
 ・主 催:株式会社日本住宅新聞社

編集後記
 最近、山歩きの度に仲間に木や草の名前を教えてもらって、チョッピリ物知りになりました(?)。そこである日のこと、家人と一緒に植物の名前の「おさらい」。名前を並べるだけじゃつまらない、そろそろ年賀状のシーズンだし、来年の干支はエーと、イノシシだし・・・。そうか、十二支に因んだ植物の名前、思い出してみるか。というので下記の如し。かなり時間がかかりましたぞ。
 ・ネズミモチ ・ウシハコベ ・オカトラノオ ・ウサギギク
 ・リュウゼツラン ・ヘビイチゴ ・ウマゴヤシ ・ヒツジグサ
 ・サルトリイバラ ・トリカブト ・イヌアカシア ・イノコズチ。
 やれやれ。(H2記)

先週の編集後記についての読者からのお便り・・・[編集後記後]

久し振りにクイズですね。挑戦してみました。
1.「戦争映画」は『ウォーム(ー)ビ(ー)』。「繰り返し見る」ので複数形で『ズ』。
2.「波風騒ぐ」は『波浪:ハロウ』。「旅籠」は『イン』。
3.「天に届かぬ」は『10に届かぬ9:ク』。「借り物」は『リ(ー)ス』。「増え」で『マス』。
問3が難しかったですね。ちょっと脳みそが温かくなった感じです。…(ご褒美お待ちしています様)


先週の編集後記をご覧になりたい方は、こちらからどうぞ。
https://www.vec.gr.jp/mag/103/index.html#kouki

VEC関連URL
●VEC 塩ビジュニア https://www.vec.gr.jp/kids/index.html
●塩化ビニル環境対策協議会 http://www.pvc.or.jp/
●樹脂サイディング普及促進委員会 http://www.psiding.jp/
●樹脂サッシ普及促進委員会 http://www.jmado.jp/
●メールマガジンバックナンバー https://www.vec.gr.jp/mag/index.html

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