だいぶ以前の話になりますが、8月の日経新聞「私の履歴書」に連載された遠州茶道宗家の小堀宗家さんの文章を読んでいて、涙が出てきた記憶があります。終戦直後にロシアで捕虜生活を送っていた小堀さんが、連日の重労働で生きる気力を失いかけていた時、春になって収容所の片隅の氷の下から芽を出した植物が可憐な花を咲かせたのを見て「こんな小さな植物だって頑張って生きて花を咲かせている。俺だって頑張れるのだ。頑張るぞ。」と気力を取り戻したと言うのです。なぜか分かりませんが、この話に感動しました。今書いていても瞼が潤みます。なんでかな?やっぱり年の所為かな?(H2記) |
先週の編集後記についての読者からのお便り・・・[編集後記後]
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H2さん、宗教とはまた、高尚ですね。私は、「お腹がすくのも、恋をするのも、化学反応の為せる業」と思っているオモシロクナイ人間ですが、こんな言葉を聞いて“なるほど”と思いました。『現代人は、感謝と畏れを忘れている。いくつもの、気が遠くなるような偶然が重なってこの世に生まれて来た事に対する感謝。人間にはどうすることもできない、自然の力に対する畏れ。この二つを忘れてしまっているから自分勝手に、傲慢に行動することができるのだ。』…(“高尚”は無理ですが、“中尚”位にはなれたでしょうか?様)
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