樹脂サッシ
1955年西ドイツで誕生した樹脂サッシ(塩ビサッシ)は、健康・快適・省エネタイプの新しい窓として西欧を中心に発展しました。
日本では、1980年代以降、寒冷地の北海道を中心に急成長を遂げています。日本全国での普及率は未だ10%程度ですが、断熱性・気密性に優れる塩ビサッシは次世代の窓として注目されています。
なお、この窓は本来、単独で性能を発揮出来ますが、断熱改修リフォームの場合には、従来のアルミサッシの内側に塩ビサッシを取り付けることも可能です。(内窓)
特長
- 塩ビサッシは、その原料である塩ビの特性(断熱性、耐候性、耐衝撃性、難燃性、加工性等)を生かした様々な特長を保持しております。例えば、断熱性(熱を逃がさない)については、従来のアルミ+単板ガラスに比べて塩ビサッシ+Low-E複層ガラスは3倍の断熱性能を持ち、その結果、結露、カビ・ダニの発生、さらに躯体の腐食も防止できます。また、気密性が高く防音性・遮音性に優れています。
環境
- 塩ビサッシの原料(塩ビ)は、アルミより小さな消費エネルギーで生産できます。さらに、塩ビサッシは開口部を高断熱化できることにより、エネルギーロスを大きく削減し、その結果大幅なCO2削減が可能になります。
今後の方向
- ヨーロッパでは塩ビサッシが市場にでてから50年が過ぎており、建築現場から廃材として発生したサッシを再度サッシにリサイクルする取り組みが進められております。日本でも、塩ビ工業・環境協会(VEC)、樹脂サッシ工業会、日本サッシ協会が協力してリサイクル技術を検討し、体制を整えております。

塩ビサッシ(外窓)B-11-1

塩ビサッシ(内窓)B-11-2

両開きタイプB-11-3<

引き違いタイプB-11-4