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ダイオキシンの誤解

何を燃やしてもダイオキシン発生。燃やし方で激減!

 ダイオキシンには構成元素として、塩素が含まれます。塩ビ樹脂にも塩素が含まれるため、塩ビ樹脂がダイオキシン生成の元凶のように扱われた時期がありました。しかし、焼却時のダイオキシンの発生は、燃焼させるものによるのではなく、燃焼条件に依存することが分かっています。環境省作成のパンフレットの21ページ(下記目次参照)においても、「塩化ビニルなどの塩素を含むごみの影響は相対的に少なく、燃焼状態や排ガス処理の状況などの方がダイオキシン類濃度に大きな影響を及ぼす」と記されています。このため、国が取った施策により、焼却炉の改良と運転管理の改善が行われ、ダイオキシン類の生成量は劇的に削減されました。廃棄物焼却施設(一般廃棄物焼却施設/産業廃棄物焼却施設)由来のダイオキシン類排出量だけを見ても、現在(2018年)では1997年(インベントリー調査開始年)の約1/130となっており、大気中の濃度(平均値)も環境基準値の約1/32となっています。

 なお、空気中には微量ながら塩素が浮遊しており、それはダイオキシン生成には十分です。約8000年前の大阪湾の地層をはじめ、南極の土や火山灰等からもダイオキシン類は検出されていることから、太古の昔から幾度となく繰り返された火山の噴火や山火事など自然界の現象によってもダイオキシン類は生成していたということです。

 ダイオキシン類に関するQ&Aについては、関係省庁共通パンフレット「ダイオキシン類」をご参考にしてください。

関係省庁共通パンフレット「ダイオキシン類」
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関係省庁共通パンフレット「ダイオキシン類」目次