農業用フィルム
塩ビのフィルムは戦後数十年、日本の施設園芸の中心的素材として活躍し、食糧難の時代から施設園芸を一貫して支えてきました。施設園芸の被覆資材として、透明性・防滴性・ハウス内湿度保持力に優れるため、高品質の作物栽培が可能です。また、柔軟性に富むので、どんな形状のハウスにも楽に展張することができます。
用途・特長
- 外張り用農ビ(E-21-1)
抜群の光透過量と柔軟性で、外張り用資材として長年愛用されてきました。強い光を好むトマト等の栽培や、冬場に栽培されるハウスイチゴ生産など、ハウス内に光を多く入れたい栽培に特に優れています。 - 内張り用農ビ(E-21-2)
高い保温性と優れた透明性を誇る農ビは、ハウス内で二重被覆する内張り展張を可能にし、暖房効率を飛躍的に向上させました。また、ハウス内の霧や結露水が作物に付着しないように流し去る防霧性・防滴性をもったフィルムが開発され、主流となっています。 - トンネル用農ビ(E-21-3)
簡易な設備でも植物を雨風や寒さから守れる、大変経済的な資材です。透明・梨地・部分梨地など多様な製品ラインナップで、トンネル内の栽培環境に対応が自在です。
環境
- 農ビのリサイクル
農ビのリサイクルの歴史は長く大変進んでいます。また農業者も含めた地域毎の回収システムが全国に網羅されており、使用済み農ビのリサイクル率は2005年度で約70%となっています。

外張り用農ビE-21-1

内張り用農ビE-21-2

トンネル用農ビE-21-3