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VEC TOPICS

バーゼル条約に基づく廃塩ビ輸出の最近の動向について

2023年4月19日

・2021 年 1 月 1 日より、「有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関するバーゼル条約(以下、「バーゼル条約」という。)」の改正附属書が発効しました。これにより塩ビを含む殆どのハロゲン化されたプラスチック廃棄物はバーゼル条約の規制対象となったことから、その廃塩ビの輸出はバーゼル条約に基づく輸入国からの事前の同意が必要となりました。

・本改正の発効当初は、追加となった輸出手続きへ円滑に対応できない状況がありましたが、輸出業者の理解が徐々に進んだこと等から近年、申請件数は増えてきているようです。一方で一部の輸出先(輸入国)は国内手続きが煩雑なため同意までに時間を要するという問題も仄聞しています。

・VEC は、バーゼル条約の改正附属書発効以降、環境省・経済産業省にも指導を受けつつ、関係団体・企業等と連携して、本規制に関係者が適切に対処できるよう、規制内容の確認、事業者要望の把握等情報共有に努めています。その一環として輸出承認が下りた事案等について VEC が関係者に対してヒアリングをした結果、輸出業者が環境省・経済産業省への申請にあたって留意すべき点と思われるものを今回取りまとめました。