分野別塩ビ製品紹介

 プラスチックは人類が20世紀になって実用化し、手にした全く新しい素材です。それまでに知られていた木材とは異なって腐食せず、ガラスのように透明でありながら割れず、鉄よりは軽くて錆びない素材です。更に名工でも感嘆しそうな複雑な形状の物を、何個でも簡単に成型できるのです。

 

 我々が作っている塩化ビニル樹脂(以下、塩ビ)も、実はこのようなプラスチックの仲間なのです。ところが塩ビは、他のプラスチックにはない、更に素晴らしい性質を幾つも持っています。その主なものは、

  1. 塩ビは、可塑剤という柔軟剤を自由に混入できる性質を持っています。その混入の有無で、塩ビパイプのように硬い物から、ラップフイルムやビニル傘のような柔らかなものが作れます。
  2. 塩ビは、その化学構造の中に塩素を含んでいるために、基本的に難燃の性質があります。塩ビが壁紙、サイディング(建築物の外壁)など、多くの建材に使用されているのは、このような性質があるからです。
  3. 塩ビは、種々の添加剤を混入することができます。この添加剤を使い分けることで、農業用ビニルフィルムや、塩ビサッシのような耐候性に優れた製品などを作ることができます。
  4. 塩ビは、加工性に優れています。このため塩ビサッシのような複雑な形状をしたもの、塩ビレザーのような本物の革と見紛うものを作ることが出来ます。

 このような優れた性質を持った塩ビは、私達の日常生活のあらゆる場面に登場し、その豊かな生活の一端を担っています。今回、このような塩ビ製品の主要なものをまとめました。塩ビへのより深いご理解に役立つことができれば幸いに存じます。