窓枠用塩化ビニル樹脂の紫外線による性能変化に関する実験的研究
- 松本 悠実
- 野口 貴文
- 石橋 亮
- 高田 遼
- 高村 正彦
- 長縄 肇志
- 木村 智
塩化ビニル樹脂をはじめとする高分子材料は化学的・電気的に安定であり、また断熱性に優れるなど利点が多く、特に近年では日本における窓枠への応用が期待されている。一方で熱や紫外線への耐久性が課題となっており、塩化ビニル樹脂を用いた窓枠が普及するためには耐久性能を定量的に把握すること、適正な劣化防止剤を選定することが必要である。
そこで、本研究では添加剤の条件の異なる塩化ビニル試料に紫外線による促進劣化試験を行うことによって、その性能を評価することを目的とする。
- 1.はじめに
- 2. 塩化ビニル樹脂の劣化メカニズム
- 3. 実験
- 3.1 実験概要
- 3.2 実験方法
- 3.3 試験体
- 3.4 促進劣化試験
- 3.5 測定項目
- 4. 実験結果
- 4.1 色差測定結果
- 4.2 引張試験結果
- 4.3 衝撃試験結果
- 4.4 ラマン分光試験結果
- 5. 物性値とポリエンピークの関係
- 5.1 色差とポリエンピークの関係
- 5.2 引張・衝撃特性とポリエンピークの関係
- 6. まとめ