窓枠用塩化ビニル樹脂のための各種促進耐候性試験方法の比較
- 内田 陽—
- 野口 貴文
- 澤 大幹
- 高村 正彦
塩化ビニル樹脂を始めとする高分子材料は断熱性に優れるなど利点が多く、窓枠への応用が期待されている。一方で熱や紫外線を受けた場合の耐久性が課題となっており、塩化ビニル樹脂製の窓枠が普及するためには耐久性を定量的に把握する必要がある。一般に塩化ビニル樹脂の耐久性は促進耐候性試験によって評価されるが、カーボンアークランプ光源やキセノンアークランプ光源を用いた既存の試験では時間が長くかかるため、製品開発の観点から迅速な促進耐候性試験法が求められている。
そこで本研究では、太陽光の20~30 倍の紫外線を放射し、他の試験よりも劣化促進性が見込まれるメタルハライドランプ光源を用いた促進耐候性試験を行い、既存の試験との比較評価を行って、その促進耐候性試験としての適否を明らかにすることを目的とする。
- 1. はじめに
- 2. 研究方法
- 2.1 概要
- 2.2 試験体
- 2.3 試験・測定方法
- 2.3.1 促進耐候性試験
- 2.3.2 色差測定
- 2.3.3 光沢度測定
- 3. 結果・考察
- 3.1 配合が試験結果に与える影響
- 3.2 促進耐候性試験の比較
- 4. 結論