8月の電力量は昨年に比べて163kWhも減りました。ベースの使用量が355kWhだったと想定すれば、冷房に使った電気量は、なんと43%減になります。
二重窓(内窓)事例
「二重窓は夏も効果あり!窓の開け閉めがポイントです」
東京都:S邸<夏季の実証結果>
二重窓にリフォームして、初めての夏を迎えたS氏に、夏の様子を伺いました。
東京では、陽が昇ると急激に温度が上がり、夜は室温より外気温の方が下がることがよくあります。S邸では夏の温度変化を利用して、二重窓の開閉を効果的に行い、室内を快適に保つことができたそうです。
夏季のS邸 二重窓の効果
S邸(東京)/5階建て集合住宅:1階の角部屋
冷房に使った電力量比較
S氏
大幅な削減になりましたね!ひと夏の電力量がこれだけ減らせれば、地球温暖化防止に大きく貢献できます。二重窓はCO2削減への近道です!
VEC
8月の電気使用量比較
※S邸では、冷暖房を使わないときの電力使用量はおおよそ480〜520kWh程度。2009年8月は1週間不在にしていたため、ペース電力使用量を355kWhと推定。
夏季(5月~9月)全体の電力量も大きく削減されました。冷房使用期間が短かくなったため、7月9月にも顕著な省エネ効果が伺えます。
S氏
生活が快適になって、冷房に頼り過ぎることなく、健康的な夏になりましたね!
VEC
※2009年6月下旬から7月下旬までは奥さまとお嬢さまが不在。家族の人数が減っている期間は電力量も一段と減っています。
S邸の、二重窓 効率アップ活用法!
外窓と内窓には、それぞれ特長があるので、2つの窓の開け閉めのコツを覚えると、夏は特に、二重窓の良さが生かされるように思います。
例えば夜は、防犯上、窓を閉める必要があります。
でも、せっかく涼しくなった外の冷気を取り込みたいので、熱を通すアルミ窓だけを閉めました。
シーリングファンも使って、熱を移動させることで、さらに効率がよくなりました。
S氏
室温の変化に合わせて、二重窓の開け閉めを調節されたのですね。夏の二重窓の活用法として新しい発見です。
VEC
一日の温度変化と、二重窓の開閉パターン例
8月27日快晴 最高気温29℃ 最低気温22.2℃ 居間(エアコンあり)の場合
寝室では、朝(7時〜9時頃)日射が入るので、外窓と内窓の間の空間が温室効果で上昇するのを防ぐために、外窓を開けました。
S氏
窓の開け閉めで、部屋の温度を保つようにしたので、室温が急激に上がったり下がったりすることがなく体調が良かったです。
窓の開閉は、家族皆で楽しんでいました。温度計を見るのは常に興味深く、温度計を見ながら窓の開閉を行うことで室温が27℃台にとどまれば嬉しいものです。
S氏
エアコンの使い過ぎは、夏の冷え性などの引き金にもなります。
快適で健康になることが楽しくなると、生活そのものにゆとりがでますね!
VEC
最後に・・・
エコを意識した住まいは、決して我慢することではなく、積極的に快適になろうと思うことなのではないでしょうか。
二重窓にリフォームしたことで、窓による室温調節に敏感になったというS氏のお話を伺いながら、そんな風に感じました。